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アントニオ・カルロス・ジョビン/コンポーザー
_Bossa Nova / MPB
_Popular Music
2005年02月28日
Antonio Carlos Jobim / Composer
今日はアントニオ・カルロス・ジョビンです。自作曲をジョビン自ら歌う2枚の名作を中心にカップリングしたとてもお得な一枚。もし私が無人島に一人で一枚のCDを持って行くことになったら恐らく選ぶであろう究極の一枚です。①1~12 『The Wonderful World of Antonio Carlos Jobim』全曲。ネルソン・リドル楽団。1965年録音。②13~14『Love, Strings and Jobim 』より。デオダート編曲。1966年録音。③15~28『A Certain Mr Jobim』全曲。クラウス・オガーマン編曲。1969年録音。
私にとってジョビンという音楽家は最も敬愛する作曲家です。目をつむって少し思い浮かべるだけでも、「ジサフィナード」「コルコバード」「イパネマの娘」「波」「おいしい水」「フェリシダージ」「ジェット機のサンバ」「メディテーション」「思いあふれて」.......などなど、とめどなく美しいメロディが浮かんできます。ほとんど奇跡です。一度聴くだけでは容易には理解できないのですが、繰り返し聴くうちにその不思議で奇妙な音の連なりが虚ろな光を放ちはじめ終いには眩いばかりに光輝いてくるという、そんな印象です。
本作は自作の有名曲をジョビンが自ら歌った2枚のアルバムとプラスαをカップリングした大変お買い得な一枚です。実は長く私の心を潤してくれている大の愛超盤なのです。ジョビンの歌自体は決して旨いとは言えるものではありませんが、素晴らしいメロディを作曲者自らの歌&演奏でじっくり味わうにはこれに勝るものはありません。ボサノヴァのリズムとジョビンの素敵なメロディをめいっぱい堪能することができます。複雑でキュートなメロディはまさに飽きることのない音楽です。聴くたびに新たな喜びが発見されるのです。
全28曲。前半は品のよいネルソン・リドルとの共演。途中2曲がデオダート編曲のインストルメンタル。後半は大御所クラウス・オガオーマンとの息の合った共演。どの曲も味わいのあるものですがオガーマンの鮮やかなオーケストレーションが特に印象深いですね。今の気分では、10のジェット機のサンバ、18&26.Photograph、21&25.Esperanca Perdida、6. A Felicidade、1. She's A Carioca などの演奏がとてもいいです。今晩あらためて聴きましてやっぱジョビンは最高!の念を実感しています。
1. She's A Carioca
2. Agua De Beber
3. Surfboard
4. Useless Landscape
5. So' Tinha De Ser Com Voce
6. A Felicidade
7. Bonita
8. Favela
9. Valsa De Porto Das Caixas
10. Samba Do Aviao
11. Por Toda A Mimha Vida
12. Dindi
13. Hurry Up And Love Me ia
14. Pardon My English
15. Bonita
16. Se Todos Fossem Iguais A Voce :: Someone To Light Up My Life
17. Off-Key :: Desafinado
18. Photograph
19. Surfboard
20. Outra Vez :: Once Again
21. I Was Just One More For You :: Esperanca Perdida
22. Estrada Do Sol :: Road To The Sun
23. Don't Ever Go Away :: Por Causa De Voce
24. Zingaro
25. Esperanca Perdida :: I Was Just One More For You
26. Fotographia :: Photograph
27. Por Causa De Voce :: Don't Ever Go Away
28. Desafinado :: Off-Key
JR.comでは試聴可能です。→Antonio Carlos Jobim / Composer
amazon.co.jpでも試聴可能。→ Antonio Carlos Jobim / Composer
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投稿者 Jazz Blogger T : 09:57
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堀江貴文/稼ぐが勝ち
_books (business&life)
2005年02月27日
稼ぐが勝ち
堀江貴文(著)
光文社(2004/08/07)
今話題のホリエモンことライブドア社長堀江貴文氏の昨年のベストセラー本です。私は今日の休日ハイク(山歩き)の帰り電車の中で約2時間で一気に読みました。面白かったです。昨年は野球球団、そして今年はメディア大手と、その買収劇を演じてライブドアの名が一気に広まりました。ブログやネットの世界では以前よりかなり有名でしたが昨年後半から今年にかけては社長自ら露出場面多く広告塔の役割を担っているかのようです。この本には一見過激に見える堀江氏の行動の背景となる合理的で論理的な考え方が率直かつ明快に記されています。成功体験とその自信に裏打ちされているとはいえ、衒いやはったりのない等身大の一辣腕若手経営者の信条が披露されています。その潔さゆえに読後感はきわめて爽快です。
この本を電車の中で読み出したら止められず、降りるべき駅で降りずに遠くまで行って往復の約2時間で全部読まされてしまいました。主張がはっきりしていて尚且つなるほどと思う部分がたくさんあり、もっと読みたくなるという類です。
目次
はじめに この本を手にとってくれた人へ
第1章 カンタンに壁を破る人・ゼッタイに破れない人…コネ・資金ゼロからの起業術
ライブドアって何の会社?/ピラミッド構造はすでに崩壊した/二〇代は搾取されている/個人も社会も「リセット」/「貯金をしなさい」は間違っている/アルバイトはすぐにやめよう/会社をつくるのはカンタン/会社とは人を使うための道具です/大学は一ヶ月でやめる/成長したいから背伸びをする/フロンティアはどこにでもある/日本のなかに二つの国ができる/老人は若者に金を貸せ/人の心はお金で買える
第2章 堀江流「シンプル・イズ・すべて」……売り上げ100億の経営術
シンプル・イズ・ザ・ベスト/基本に忠実/リスクとリターン/やるべきことはすでに見えている/経済の本質/チャンスに気づく/営業がすべて/気合いと根性で十分/とりあえず一つ売れ/つぶれる会社には法則がある/なぜ請求書にマネージャーのサインが必要か/部下をほめてはいけない/伸びしろの大きい社員に投資を集中する/引きこもりにネット内職を与えよ/資金は一気に集めろ
第3章 いま考えていること・これからやること……100億から300億への未来の種
インターネットビジネスの未来/リンドウズがネット世界を変える/技術を売りに/子どもがゲーム離れしている理由/次は「ネットワークゲーム」/自己中でいこう/若いうちに悟ってはいけない/成功体験をもてるかどうか/成り上がりの手本がなくなった/こだわらない・悩まない・即決する/世の中は常ならず/できるやつはいいレストランで息を抜く/映像メディアの未来はこうなる/ライブドアが目指すもの/気づいた人の勝ち
おわりに 若いうちほどカンタンです
ライブドア年表 ボクがこれまでやってきたこと
より詳しくはamazon.co.jpでどうぞ。→稼ぐが勝ち/堀江貴文
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投稿者 Jazz Blogger T : 18:18
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ウォルター・ビショップ・Jr/スピーク・ロウ
JAZZ Piano 2
Walter Bishop Jr / Speak Low
今日はウォルター・ビショップ・Jrの定評ある名盤『スピーク・ロウ』です。ピアノ・トリオ好きの方にはお勧めのアルバムです。パーソネルは、ウォルター・ビショップ・Jr(p)、ジミー・ギャリソン(b)、G.T.ホーガン(ds)。1961年録音。Jazztime JT002。
ウォルター・ビショップ・Jr(1927~98)は40年代からパーカーらとのセッションに加わってきた生粋のバップ系ピアニストです。本作はビショップの代表的というだけでなく、数あるピアノ・トリオ作品の中でもとびきりの名作の一枚です。当時気鋭のジミー・ギャリソンの重いウォーキング・ベースの響きが新鮮です。
全6曲+3別テイクです。やはり、6.Speak Lowが素晴らしいですね。ギャリソンのベースがここでも曲調を支配していますが、ビショップの存分なハード・ドライビングには心地よいジャズ的な空間が醸成されています。この感覚はそう簡単に出会えない、わかりやすくて極上のジャズ・ダイナミズム。今日も繰り返し何度も聴いていますが、聴くたびに新たな発見があります。
それに大好きな3,Green Dolphin Street。これも最高にアーシーな仕上がりです。ビショップのソロには次々と新たなアイデアが無尽蔵に沸いてくくるようですね。この3と6にはいつもながら脱帽です。6の別テイクも素晴らしいです。ビショップの奥さんは日本人だったんですね。エルヴィン・ジョーンズの奥さんも日本人、こちらは有名です。
1.時には楽しく
2.ブルース・イン・ザ・クローゼット
3.グリーン・ドルフィン・ストリート
4.アローン・トゥゲザー
5.マイルストーンズ
6.スピーク・ロウ
7.時には楽しく(別テイク)
8.ブルース・イン・ザ・クローゼット(別テイク)
9.スピーク・ロウ(別テイク)
iTunes Music Store では試聴可能です。→
Walter Bishop Jr / Speak Low
詳しくはamazon.co.jpでどうぞ。→ Walter Bishop Jr / Speak Low
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投稿者 Jazz Blogger T : 10:12
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アート・ペッパー/ザ・リターン・オブ・アート・ペッパー
JAZZ Sax 1
2005年02月26日
Art Pepper / The Return of Art Pepper
今日はアート・ペッパーです。生涯の絶頂期50年代半ばの先鞭を切る名盤『ザ・リターン・オブ・アート・ペッパー』です。パーソネルは、ジャック・シェルドン(tp)、アート・ペッパー(as)、ラス・フリ-マン(p)、ルロイ・ヴィネガー(b)、シェリー・マン(ds)。1956年LA録音。Jazz West Records。
アート・ペッパー(1925~82)は私にとって最もお好みのアルト・サックス奏者です。本作はペッパー絶頂期の魅力を捉えた大切な愛聴盤です。このアルバム、リターン=復帰という言葉が使われていますが、これは麻薬悪習のために53~56年の間、全く表舞台に出て来れなかったということで、本作がその復帰第1作ということでその名が付けられています。
それにしましてもこの時期集中的に、本作の録音56年8月から翌57年1月までの約半年という短い期間に、アート・ペッパー生涯の名作が立て続けに世に送り出されています。いずれも高水準の素晴らしい内容で、これは驚くべき密度といえましょう。
①The Return of Art Pepper (Jazz West) 1956.8.
②Marty Paich Quartet Featuaring Art Pepper (Tampa) 1956.8~9.
③Playboys/Chet Baker & Art pepper 1956.10.
④Art Pepper Quartet (Tampa) 1956.11.
⑤Modern Art (Intro) 1956.12~57.1
⑥Art Pepper Meets the Rythm Section (Contemporary) 1957.1.
ジャズ・ウェスト、タンパ、イントロといったレーベルは西海岸のマイナー・レーベルでありアート・ペッパーを録音するためだけに設立されたような存在であったようで、それらペッパーのアルバムはその入手の困難さから一時期'幻の名盤'の扱いを受けていたものです。この6枚は甲乙付け難い内容ですが、個人的な好みでは本作①、それに②と⑤をよく聴きます。
ペッパーの魅力はあの独特の甘く切ない陰翳のあるソロ、その情緒的哀歓に満ちたブルージーなフレージングにあり、多くのジャズ・ファンが最大の賛辞を惜しみなく送ってきました。その天才的な語り口は少しアップ・テンポのマイナー・ブルースで最大の興趣を生みますが、決して俗に流されない情緒や感性は品格のある芳香をあたりいったいに放ちます。
さて本作は全10曲。8曲がペッパーのオリジナル。ジャック・シェルドンという達者なテクニシャンのペットとの2管。リズムはラス・フリーマンにルロイ・ヴィネガー、シェリー・マンと最高の組み合わせです。3と8、10が少しスローな曲調ですが他はミディアムからアップ・テンポです。私にはワン・ホーン演奏の8.パトリシアが最もグッときますね。後半の倍テンポでのペッパーのソロには毎度唸らされます。10も渋い名演です。本作はペッパーの真髄を堪能できるお勧めのアルバムです。
それにしても麻薬とジャズというのは当時切ってもきれない関係があったようで多くのジャズ・ジャイアツが良くも悪くも何がしかの影響を受けています。音楽芸術、特に1回きりの即興の瞬間に自己の音楽性すべてを賭けるジャズマン、しかもペッパーのように繊細な感性を持つ(これは優れた芸術家が大抵そうであると思われます)者にとって、束の間の安息や刺激、さらには演奏自体にも好結果をもたらしてくれるという、麻薬はそんな頼るべき存在であったことも事実だったのでしょう。
1. Pepper Returns
2. Broadway
3. You Go to My Head
4. Angel Wings
5. Funny Blues
6. Five More
7. Minority
8. Patricia
9. Mambo de la Pinta
10. Walkin' Out Blues
amazon.com では試聴可能です。→ The Return of Art Pepper
詳細はamazon.co.jp でどうぞ。→ The Return of Art Pepper
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投稿者 Jazz Blogger T : 20:41
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ウェス・モンゴメリー/フル・ハウス
JAZZ Guitar 1
2005年02月25日
Wes Montgomery / Full House
今日はウェス・モンゴメリーの代表的名盤『フル・ハウス』です。名テナー・ジョニー・グリフィンと当時のマイルス・バンドのリズム隊を迎えた豪華な名ライブ演奏です。パーソネルは、ジョニー・グリフィン(ts)、ウェス・モンゴメリー(g)、ウィントン・ケリー(p)、ポール・チェンバース(b)、ジミー・コブ(ds)。1962年バークレイ「Tsubo」にて録音。Riversideレコード。
ウェス・モンゴメリー、ジョニー・グリフィン、ウィントン・ケリーと役者が揃っています。このアルバムは最上級のファンキー・ジャズながらウェスの新鮮なギターの魅力があいまってブルージーで濃厚な旨みのあるジャズです。特に、ケリーとウェスのアーシーなセンスが見事に共鳴していて心地よい音空間が形作られています。
私にとりましてケリーもグリフィンも大のお気に入りジャズ・ミュージシャンですので、さらにそこに渋い渋いウェスのギターが加わりますと、これはもう当然のごとくに安心して身を預けることのできる極楽印のジャズ万華鏡となりますよね。その上にライブ録音ということですのでほんともう堪らないものがあります。
それにしましてもウェスのあのくすんだ音色のギターって最初はどうも馴染めなかったりするのですが、1オクターブ離れた2つの音を同時に鳴らすオクターブ奏法により醸し出される独特の不思議な魅力などは印象深いものがあります。このアルバムの他にも、『インクレディブル・ウェス・モンゴメリー』(1960)、『ボス・ギター』(1963)、『スモーキン・アット・ザ・ハーフ・ノート』(1965)、『ア・デイ・イン・ザ・ライフ』(1967)など名盤が多数あります。1968年43才での早すぎる死は惜しまれます。
全9曲(うち別テイク2)。どの曲も内容のある演奏です。1や4ではグリフィンが大活躍します。B級気味ですが流石に圧倒的なソロにはいつもながら脱帽させられます。2はウェスとチェンバース、コブとのカッコよくて渋すぎるトリオ演奏です。チェンバースの素晴らしいベース・サポートの妙味も聞き取れますよ。ウィントン・ケリーはもうこの時期は絶好調そのものでしてブルージなケリー節を全体に所かまわず存分に聞かせてくれますね。客のノリや雰囲気も最高にgood。
1. Full House
2. I've Grown Accustomed To Her Face
3. Blue 'N' Boogie
4. Cariba
5. Come Rain Or Come Shine - (take 2)
6. S.O.S. - (take 3)
7. Come Rain Or Come Shine - (take 1, bonus track)
8. S.O.S. - (take 2, bonus track)
9. Born To Be Blue - (bonus track)
JR.comでは試聴可能です。 → Wes Montgomery / Full House
amazon.co.jpでも試聴可能です。→ Wes Montgomery / Full House
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投稿者 Jazz Blogger T : 23:37
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マルタ・アルゲリッチ/The LEGENDARY 1965 RECORDING
_Classic
2005年02月24日
Martha Argerich / Chopin: Piano Works: Martha Argerich The LEGENDARY 1965 RECORDING
今日はマルタ・アルゲリッチです。やはりこの人のピアノが好きです。『The LEGENDARY 1965 RECORDING』。ショパン・コンクールで優勝した1965年に吹き込まれそのまま34年間封印されていたという録音。その内容はアルゲリチの数多い名品の中でも屈指の素晴らしい内容です。みずみずしい感性、ほとばしる情熱、流麗なピアニズム、これこそ芸術、私はアルゲリッチの音楽に今宵は酔いしれます。
昨日のマルサさんの欲求不満を払拭するにはこのアルゲリッチさんくらいのエネルギーが必要でした。それも名盤の誉れ高く、聴くたびにいつも私の心を強く打ち、内なる魂を呼び覚ましてくれる『The LEGENDARY 1965 RECORDING』です。
このアルバムではショパンの愛すべき音楽が全く違う世界観として映し出されています。確かに劇的すぎて節操がないのですが自在の華麗さがそこに芸術の極みを感じさせ、あるいは一種の潔さにまで昇華しうるという驚くべきピアニズムがあるのです。そう、そのピアニズムは、さらには、ショパンの音楽に完全に同化して自分の魂の声として歌いきる情念をもはらんでいるかのようです。
よい例えではないかもしれませんが、ここにはモダン・ジャズ名人の素晴らしいインプロヴィゼーションに現れる官能と同種の音楽的な高みを見出すことができます。クラシックの枠を越えたいかにも自由な即興音楽、そんな自然な歌心が伝わってくるのですね。
1~4のピアノ・ソナタ第3番がとにかく素晴らしいです。完璧なテクニック、流れるような音のせせらぎ、心が洗われます。9.スケルツォ第3番や10.英雄ポロネーズもダイナミックなだけでなく疾風のごとく潔い音楽です。
1.Piano Sonata No.3 In B Minor, Op.58: I. Allegro maetoso
2.Piano Sonata No.3 In B Minor, Op.58: II. Scherzo: Molto vivace
3.Piano Sonata No.3 In B Minor, Op.58: III. Largo
4.Piano Sonata No.3 In B Minor, Op.58: IV. Finale: Presto, non tanto
5.Mazurka No.36 In A Minor, Op.59 No.1
6.Mazurka No.37 In A-flat, Op.59 No.2
7.Mazurka No.38 In F-sharp Minor, Op.59 No.3
8.Nocturne No.4 In F, Op.15 No.1
9.Scherzo No.3 In C-sharp Minor, Op.39
10.Polonaise No.6 In A-flat, Op.53
amazon.co.jpでは試聴も可能です。→ The LEGENDARY 1965 RECORDING
昨日のマルサさんの記事で何とランクが上りましたですね。私と同じく微妙なんですね皆さんも♪ とりあえず感謝ですルンルン。 →人気ブログランキング
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投稿者 Jazz Blogger T : 10:15
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ウィントン・マルサリス/スタンダート・タイムVol.1
JAZZ Trumpet
2005年02月23日
Wynton Marsalis / Standard Time, Vol.1
今日はウィントン・マルサリスの登場です。『スタンダート・タイムVol.1』はスタンダード曲を現代感覚で新たに創り上げられたマルサリスのワン・ホーンの名盤です。パーソネルは、ウィントン・マルサリス(tp)、マーカス・ロバーツ(p)、ロバート・レスリー・ハースト(b)、ジェフ・ティン・ワッツ(ds)。1986年NY録音。
恐らく食わず嫌いなんでしょうけれどウィントン・マルサリスはちょっと苦手なんです、実は。クラシックも演ったりと何となく優等生的で。というより、基本的に醒めている感じがして体温が違うっていうかいまいち馴染めないところがあるのです。熱くなってみなよ、たまには黒いブルースをブルージーに演りなよ、とか言いたくなったりしますね。やめときましょ。ファンの方きっと大勢いらっしゃるでしょうし、私も今後もずっと同じと言い切る自信もないですから。
それと、あともう一人実はいるんです。そのネイム・バリューからしてなぜかまだ当ブログに登場してないピアニストが。そう、あの方です。当ブログを何度もご訪問されている方なら何となくわかってもらえるかもしれませんですね。こちらはまたそのうち別の機会に書くとしましょう♪
さて、本作はウィントン・マルサリスの数多い作品の中で少しは許せるアルバムです。と申しましても、3枚くらいしか知らないのですけれど(笑)。まあたいへんに定評のある作品ということで、それにスタンダード集であり、あと、ピアノのマーカス・ロバーツのファンということもあり、といろいろ理由付けができますですね。とりあえず歌ものが好きな小生にとりましてスタンダード集というのは何をおいてもまず聞いてみましょう、ということになります。
それがここでのスタンダードは現代的で斬新な世界なんですね。期待したねっとり甘味系や明快くっきりバップ系も若干はあることはあるのですが、いずれもマルサリスさんらしくカッコよくまとめてらっしゃるのですね。にくたらしいですね(笑)。夜景を見ながらスマートに口説き落とすような全く別世界に住んでらっしゃるような方です、ハイ。もっとストレートにいきましょうよ、そこらの屋台で本音トークで、と思わず叫んでしまいますね。
ということで全12曲(もあるのか!?)。そう12曲いずれもイカしたジャズでっせ(関西弁丸出し)。それにこのシリーズVol.6まであるらしいですね(正直ぞっとします)。CDの最後になんか雄叫びがきこえますが、あれは何なのでしょうか。やっぱこういう演奏をいっぱいやると鬱積がたまるんでしょ、って勝手に解釈しますが。
2のパリの4月はジャジーですね。参ってます正直。それにしてもマルサリスさんのペット、時々高い側に音をはずすのをやめてもらいたいですけれどね。あれ聞くと何となくアンニュイ~って感じであ~またかいなとなりますね。それに3.チェロキーはどこかで聞いたことがあるとすぐ直感する人は手を挙げて、なんてね。コールマン・ホーキンズのテナーが聞こえてきそうですよね。そう、このアレンジはシェリー・マン『2-3-4』での同曲をそのまま使ってますよね(おいおいマルサリスさんよ、おふざけなさって)。5.ニューオーリンズなんかも素晴らしいじゃないですか、しびれますね、ほんと、マーカス・ロバーツ以下リズムですけんどね(笑)。
1.Caravan
2.April in Paris
3.Cherokee
4.Goodbye
5.New Orleans
6.Soon All Will Know
7.Foggy Day
8.Song Is You
9.Memories of You
10.In the Afterglow
11.Autumn Leaves
12.Cherokee
amazon.co.jpでは試聴も可能です。→ スタンダート・タイムVol.1
JR.comでも試聴可能でっせ。→ Standard Time, Vol.1
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投稿者 Jazz Blogger T : 21:29
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ニューヨーク・トリオ/星へのきざはし
JAZZ Piano 2
2005年02月22日
New York Trio / Stairway to the Stars
今日はニューヨーク・トリオの1月新譜『星へのきざはし』です。スイング・ジャーナル誌2004年10月号でニューヨーク・トリオで聴きたいベスト10を読者からのリクエストで募りレコーディングした1枚。現代ジャズ・ピアノの典型を示す音よし演奏よし選曲よしの3拍子揃ったお勧めの1枚です。パーソネルは、ビル・チャーラップ(p)、ジェイ・レオンハート(b)、 ビル・スチュアート(ds)。Venus Record。
ニューヨーク・トリオは先月にもその3作目『過ぎし夏の日』をご紹介したばかりですが、今日は先月発売になったトリオ4作目を先日購入しましてやはり期待通りよかったものですから早めに取り上げたというわけです。今やニューヨーク・トリオはエディ・ヒギンズと並んでVenus Recordで2枚看板にですね。もちろんこちらの方が現代ピアノ・ジャズのエッセンスが充満しています。今後も活躍する予感があります。それにしましてもVenusのジャケット、確かにそのセンスの良さを認めますが少し恣意的で胡散臭いというかワンパターンを感じますよ。
内容はほんと充実しています。ビル・チャーラップの小気味よいピアノが快感です。まず1曲目での玉が弾み転がるような右手の感覚が面白くて心地よくて脳髄に直接訴えてきます。そこへベースのレオンハートが重心重いながら自由に動き回り、スチュアートの軽快なブラッシュが巧みに絡んでくるという、これはピアノ・トリオの王道、もう病み付きになりますね。それにいつもながらVenusの音質の良さがその快楽を否が応にも助長してくれますね。
全10曲。流石にスタンダードが並びます。以前にご紹介したエディ・ヒギンズの『懐かしのストックホルム』も同様にSJ誌上(2002年11月号)での人気曲でしたね。選曲についてはどちらがどうということはありませんが、演奏としては本作の方が私には断然好ましいですね。やはりジャズ本来のスリルがこちらの方が勝っていますよ。
美しいメロディを限りなく美しくということで、スロー・テンポのバラッドはいずれも素敵な演奏ですね。特に10のステラ・バイ・スターライトでのチャーラップのアプローチが好きです。標題曲2なども素敵なとてもよい演奏です。ただ、チャーラップの良さを堪能するには、ミディアムの1,3,8あたりの方がbetterかなと私の好みですが思います。
1. Lover come back to me 恋人よ我に帰れ
2. Stairway to the Stars 星へのきざはし
3. Lullaby of the leaves 木の葉の子守歌
4. Smoke gets in your eys 煙が目にしみる
5. I'll be seeing you
6. Can't help loving dat man
7. Body and soul 身も心も
8. The man I love
9. A sleeping bee
10. Stella by starlight 星影のステラ
HMVでは試聴が可能です。→ ニューヨーク・トリオ/星へのきざはし
詳しくはamazon.co.jpでどうぞ。→ New York Trio / Stairway to the Stars
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投稿者 Jazz Blogger T : 10:12
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ジョン・コルトレーン/ブルー・トレイン
JAZZ Sax 1
2005年02月21日
John Coltrane / Blue Train
今日はジョン・コルトレーンの傑作『ブルー・トレイン』です。コルトレーンのBlueNoteリーダー作は本アルバム1枚のみです。パーソネルは、リー・モーガン(tp)、カーティス・フラー(tb)、ジョン・コルトレーン(ts)、ケニー・ドリュー(p)、ポール・チェンバース(b)、フィリー・ジョー・ジョーンズ(ds)。1957.9.15.NJ録音。BlueNote1577。
昨日ご紹介した名作『モンクwithコルトレーン』の中でコルトレーンのテナー・スタイルが急速に発展したことを少しお伝えしました。本アルバムはその同年のすぐ数ヶ月後の録音で、確固とした揺るぎない自信を感じさせる内容です。ハード・バッパー達との共演ということでコルトレーンのテナーはモンクと共演したときほどのスリルや新しさは感じられませんが、流石に溌剌としたバリバリの音色と構成力ある緻密なソロには安心して耳を傾けられます。
リー・モーガンもカーティス・フラーも20才そこそこの若者ながらライオンに見込まれたバッパーとして老練な演奏を繰り広げているのも彩りを添えています。特にリー・モーガンは文句の付け所のない素晴らしい吹奏です。ドリュー以下のリズムについては、チェンバースとフィリー・ジョーが前年までマイルス・グループでコルトレーンと一緒でしたのでよく心得たものという感じですし、ドリューも渋いサポートとバップらしいよく転がる好演奏だと思います。
全5曲。+ボーナス2曲。通常のハードバップとは若干一線を画します。コルトレーンのテナーが少しだけ新感覚な分だけ新鮮さがあります。いずれにしてもとても高水準で親しみやすい、まさに変化球なしの直球一本のモダン・ジャズだと思います。特に標題曲1でのコルトレーンのその好調ぶりを感じさせる入魂のソロには唸らずにおれません。その後のモーガンも負けじとほんとに素晴らしいソロをとります。バラッド曲4でもコルトレーン、フラー、ドリュー、モーガンと続くソロの連なりは各々が持ち味を出し切っていて何度聴いても素晴らしいですね。5でのミディアム・アップ・テンポの演奏もモーガン、コルトレーンともに安定した申し分のないソロです。
1. Blue Train
2. Moment's Notice
3. Locomotion
4. I'm Old Fashioned
5. Lazy Bird
6. Blue Train - (alternate take, bonus track)
7. Lazy Bird - (alternate take, bonus track)
iTunes Music Store では試聴が可能です。→
詳しくはamazon.co.jpでどうぞ。→ ブルー・トレイン
関連エントリーはこちら。
→ セロニアス・モンク/ウィズ・ジョン・コルトレーン(1957)
→ ジョン・コルトレーン/ソウル・トレーン(1958)
→ ジョン・コルトレーン/ジャイアント・ステップス(1959)
→ ジョン・コルトレーン/マイ・フェイバリット・シングス(1960)
→ ジョン・コルトレーン/プレイズ・ブルース(1960)
→ ジョン・コルトレーン/オレ・コルトレーン(1961)
→ ジョン・コルトレーン/インプレッションズ(1961)
→ ジョン・コルトレーン/ライブ・アット・ザ・ビレッジ・ヴァンガード(1961)
→ ジョン・コルトレーン/コルトレーン(1962)
→ ジョン・コルトレーン/ジョン・コルトレーンとジョニー・ハートマン(1963)
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投稿者 Jazz Blogger T : 20:42
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キャリー・マリス/マリス博士の奇想天外な人生
_books (entertainm.)
マリス博士の奇想天外な人生
キャリー・マリス (著), 福岡 伸 (翻訳)
早川書房 (2000/02)
一般に使用されるDNA鑑定や映画ジュラシックパークで恐竜の化石のDNA断片から恐竜を蘇らせるといったSFまで、PCR法という今ではどこのラボにでもあるDNAコピー機をベンチャー企業で発明した、自称女好きサーファーLSD愛好者のノーベル賞受賞者の自伝的書。
2001年~2003年の3年間で4人の日本人がノーベル賞を受賞されたことは記憶に新しいですね。おかげでノーベル賞が大変親近感のある身近なものとなりました。ノーベル賞についてあまりに過剰に反応する日本のマスコミはある意味で科学後進国を象徴するものといえましょう。
日本では他の先進国に比べて一般人の科学に対する理解が低いと言われています。一般大衆がサイエンスに興味を持って日常的な身近なところでそうしたものに関心があるということが少ないということです。これは科学が文化として定着していないということを意味しています。
欧米のノーベル賞受賞者は多種多彩といえましょう。日本のように受賞によって全人格や処遇含めて、生活が一変するという風潮はあまりありません。田中耕一さんの場合は特にノーマークだったということで典型的なものでした。
今日ご紹介しているマリス博士の本では、バイオ関連の画期的な基盤技術の一つを発明した著者が、自身について、そしてその発見の経緯や考え方などを赤裸々に披露されています。今の日本では考えにくいことです。ノーベル賞を取った偉人がどこにでもいるごく普通のちょっと風変わりな生活者であることがわかります。理系文系問わず普通の読者や学生さんが読める啓蒙的なお勧めの本でしょう。科学・サイエンスを、そして科学者・サイエンティストをより身近なものとする一助になるものと思います。
ご購入はamazon.cp.jpでどうぞ。→マリス博士の奇想天外な人生
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セロニアス・モンク/ウィズ・ジョン・コルトレーン
JAZZ others 1
2005年02月20日
Thelonious Monk / Thelonious Monk With John Coltrane
今日はモンクですが、ジョン・コルトレーンを迎えた歴史的な演奏を捉えたアルバムです。パーソネルは、①ジョン・コルトレーン John Coltrane (ts)、セロニアス・モンク Thelonious Monk (p)、ウィルバー・ウェア Wilbur Ware (b)、シャドウ・ウィルソン Shadow Wilson (ds)。Ruby, My Dear, Trinkle Tinkle & Nutty。1957.4.16.NYC録音。②レイ・コープランド Ray Copeland (tp)、ジジ・グライス Gigi Gryce (as)、コールマン・ホーキンズ Coleman Hawkins (ts)、ジョン・コルトレーン John Coltrane (ts)、セロニアス・モンク Thelonious Monk (p)、ウィルバー・ウェア Wilbur Ware (b)、アート・ブレイキー Art Blakey (ds)。Off Minor & Epistrophy。1956.6.26.NYC録音。
ジョン・コルトレーン(1926~67年)は遅咲きながら1955年にマイルス・デイヴィスのクインテットに加わって一躍頭角を現すことになるテナーです。伯楽マイルスと出会って個性が開花しその後10年を先鋭的テナーとして時代をひた走ることになります。その最初の先鞭となるきっかけが57年のモンクとのセッションにあるというのが定説です。評判のファイブ・スポットでの演奏は記録に残っていませんが、その一端を伺える演奏が本アルバムに収められたコルトレーン1管のクァルテット演奏3曲です。1曲は『Monk's Mood』にも収録。
コルトレーンが直近の前年に参加したマイルスの『'Round About Midnight』が56.9、『Relaxin'』『Cookin'』が56.10で、ましてロリンズとの『Tennor Madness』が56.5ですから、本作の57.4の演奏を聴き比べますとその違いは明白です。特に、2曲目Trinkle, Tinkleや4曲目Nuttyではそのシーツ・オブ・サウンドという言葉でアイラ・ギトラーが捉えた複雑多彩な連続する音の奔流、すなわちテナー・スタイルの新主流がほぼ完成されていることが分かります。
ここまでは定説であり、ではなぜモンクとの邂逅がこうした進化発展をコルトレーンにもたらしたかということが問題になります。苦労人コルトレーンはその演奏技術については人一倍の努力によってロリンズに並ぶ位置にまで上りつめましたが、モンクに引っ張られて一緒に演奏することにより触発されるものが確かにあったということだと思います。モンクの音楽は独創的であり、そのうまいとは決して言えない朴訥なピアノがなぜあれほどの超一流のジャズ・フィーリングを醸しだすかということを鑑みることである程度の答えが出ていると思います。そこはコルトレーンとモンクが同じ空間を共にして何かが生れないはずがないということです。
モンクの音の間の空間を生かす絶妙なセンスと、コルトレーンの音で空間を埋め尽くすシーツ・オブ・サウンドとは全く方向が正反対と言えます。これは、モンクと一緒に演奏すればきっと誰しもこうならざる得ないというところがあるのではと私は思うのですね。マイルスとコルトレーンのコンビの場合には静と動の対比でもって全体的に高度な芸術的バランスが保たれたように、モンクの音楽性と調和してなおかつ均衡を保つにはさらなる徹底的な饒舌こそが必要であったのだと。それはコルトレーンの美学のなせる技であると。今も繰り返しコルトレーンの一種脅迫観念にも似た、それでいて極みに達しつつあるテナーをモンクのソロと並べながら聞き入っているところですが、そんなことを感じています。
結局のところ、モンクが主導する音楽には常に最高のジャズ芸術が宿るのであって、メンバーとしてそれに応じようとすることで結果的に優れた成果が生み出されるのだと思います。当時のコルトレーンこそはその発展の途上にありながらもモンクの意図した期待に最も対応しうる一人であったのでしょう。
全6曲。コルトレーンの音が前年のマイルス・グループ在団時と変化して新しい世界が開かれつつあることが感じられます。1,2,4が例のクァルテット演奏。スリルある斬新な感覚がとても素晴らしいと思います。このアルバムの後のコルトレーンの音楽は、『ブルー・トレイン』『ソウル・トレイン』『ジャイアント・ステップス』という名盤で聴かれる通りもう留まることなく突き進むことになります。
1. Ruby, My Dear
2. Trinkle, Tinkle
3. Off Minor
4. Nutty
5. Epistrophy
6. Functional
iTunes Music Store では試聴可能です。→
詳しくはamazon.co.jpでどうぞ。→ Thelonious Monk / Thelonious Monk With John Coltrane
関連エントリはこちら。
→セロニアス・モンク/プレイズ・デューク・エリントン
→セロニアス・モンク/アローン・イン・サンフランシスコ
→セロニアス・モンク/セロニアス・ヒムセルフ
→セロニアス・モンク/ミステリオーソ
→セロニアス・モンク/ストレート・ノーチェイサー
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投稿者 Jazz Blogger T : 23:38
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タル・ファーロウ/タル
JAZZ Guitar 1
2005年02月18日
Tal Farlow/ Tal
今日はタル・ファーロウです。モダン・ジャズ・ギターの巨人。スインギーで骨太のハード・バップ・ジャズ・ギターです。鬼才エディ・コスタのピアノが対等に活躍しており渋いながら旨みのあるシンプルなトリオ演奏になってます。パーソネルは、タル・ファーロウ(g)、エディ・コスタ(p)、ヴィニー・バーク(b)。1956年録音。Verveレコード。
1921年生れのタル・ファーロウはチャーリー・クリスチャンのモダンな演奏に影響を受けてギターをスタートし、49~55年のレッド・ノーヴォ・トリオ時代にスピード感と超絶技巧を身に付け自分のスタイルを築き、54年にはダウン・ビート誌の人気投票でニュー・スターに選ばれ、56~57年は1位を獲得。50年代半ば~後半にかけての諸作で名声を確立。
タル・ファーロウの魅力は中低音の力強い単音による独特のドライブ感にあります。オクトパスと呼ばれてその大きな手で最高のテクニックを有していました。本アルバム『タル』はタルの代表作の一つ。本作のメンバーは55年からのレギュラー・トリオ、いかにも息の合った隙の無い好演です。
全8曲。スタンダード曲が並びます。ハード・バピッシュなタル・ファーロウのギターが全開です。また、エディ・コスタのピアノが本領を発揮していてその個性的な打楽器のような響きを随所に披露しています。トリオという小コンボでの火花を散らすような緊張感がgoodですね。
ジャズ・フィーリングに満ちたドライブ感が持ち味のタルはコードをほとんど弾かずに単音に徹していまして幾分短調になりがちなところがありますが、そこへアクの強いコスタが絡むということでバランスがとてもよくなるように思いますね。ほんと以前にもコスタのことはシェリー・マンの『2・3・4』で触れました通り、この数年後に31才の若さで夭逝するのですが惜しい逸材であったに違いありません。
1. Isn't It Romantic
2. There Is No Greater Love
3. How About You
4. Anything Goes
5. Yesterdays
6. You Don't Know What Love Is
7. Chuckles
8. Broadway
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投稿者 Jazz Blogger T : 23:39
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日向敏文/ピアノ・ソロ
_Popular Music
2005年02月17日
日向敏文/ピアノ・ソロ
今日は日向敏文です。『ピアノ・ソロ』。これは素敵な素敵な私の大切な宝物です。同じことを感じている方きっと大勢いらっしゃるだろうなと思います。このブログに来てくれる方でそういう方は確率的にはそう高くないかもしれませんが、もし、いらっしゃればコメントなどを通してご意見などいただければうれしいです♪(←何この絵文字!いかんいかん!軟弱!)。
ピアノという楽器が大好きな私にとってこのアルバムはとても身近なものです。ショパンやスクリャービンら巨匠は別格として、ジャズやコンテンポラリーの優れたピアノ音楽を愛する者にとって日向敏文の音楽はまさに座右に必携というものです。過去の名作を一堂に集めた再録音盤。
以前、そう半年くらい前にもISISというアルバムを紹介しています。→日向敏文 ISIS 本作は過去の名曲を網羅した日向のピアノ作品の集大成と呼べるものです。日向のピアノ世界には独特の孤高の美学が存在します。このアルバムは私にとってはその美を確認・検証するためにあります。
もし自分がもう一度人生をやり直せたら、私は絶対に日向のようなピアニストや作曲家として生きたい、本当に真剣にそう思います。自由な創造&芸術活動に対する一種の憧憬の念は歳を重ねるごとに強まるばかりです。シンプルですぐ手が届きそうに聞こえる日向の音楽はそんな幻想を抱かせてくれます。自分にも創れるのではないかと錯覚させるものがあります。
全26曲。少し重めですが私のようなピアノ大好き人間には貴重な一枚です。いくつかお好みの曲をピックアップしますと、17.ロンドがやはり一番好きですね。構築物の美学。それに、9.オデ・トゥ・ザ・アンノウン、あと、21~25はISISの美の世界です。親しみみある26.異国の女たちがピアノ・ソロで聞けるのもありがたいですね。
1.メゾン・ブランシュ(ニュー・ヴァージョン)
2.リトル・プレイヤー
3.夏の猫
4.メイン・タイトル
5.プレモニション
6.ペイヴメント
7.ペンティメント
8.オータム(ニュー・ヴァージョン)
9.オデ・トゥ・ザ・アンノウン
10.ラスト・トラバドール
11.アングザエティー
12.アイシス
13.ゼノン
14.ブリング・ミー・バック・ホーム(ニュー・ヴァージョン)
15.アヴェニュー…,ラスト・イヤー
16.モア
17.ロンド
18.オンブラ・アズーラ
19.ペイガン・ヒム(ニュー・ヴァージョン)
20.ミラン・アンド・オシリス(同)
21.リッツ・ソング
22.ソリロキー
23.ア・リマーク・ユー・メイド
24.アイル・オールウェイズ・リメンバー
25.エピローグ
26.異国の女たち(ニュー・ヴァージョン)
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投稿者 Jazz Blogger T : 09:58
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アニタ・オデイ/シングス・ザ・モスト
JAZZ Vocal
2005年02月16日
Anita O'Day / Sings The Most
今日はアニタ・オデイの最高作と評判の『シングス・ザ・モスト』です。O・ピーターソンらをバックにオデイの魅力がパーフェクトに捉えられた白人女性ヴォーカル・ファン必聴の一枚です。パーソネルは、アニタ・オデイ Anita O'Day (vo)、オスカー・ピーターソン Oscar Peterson (p)、ハーブ・エリス Herb Ellis (g)、レイ・ブラウン Ray Brown (b)、ジョン・ポール John Poole (ds)。1957年シカゴ録音。
このアルバムは聴くたびに愛着が蓄積してゆく類のとても貴重な作品だと思います。私の場合ほぼ飽和しているかと思いますが、たまに聞くと、ふむふむと一人ごちるというわけですね。アニタ・オデイ、その声質はハスキーとは言いがたいある種のしわがれ声でして決して讃えられるものではありませんが、そのジャズ・センスに満ちたテイストはその妙な声をも魅力的なものとするに足るほどに抜群の味わいがあります。
全11曲。聞きなれたスタンダードが並びます。個人的には、2.テンダリーが一番好きですね。美しいメロディを肩の力を抜いた語り口でこれぞジャズ・ヴォーカルという小粋なセンスで歌いあげます。ピーターソンのピアノ・ソロ伴奏もツボを抑えた好演です。途中からオン・テンポになるとがらりと雰囲気が変わってしっとりした歌声になりますがこちらも流石オデイという感じです。なかなかのものです。アニタ・オデイ姐さんは噛むほどにいい旨みが滲み出てくるのですよ。
3.オールド・デヴィル・ムーンなどもオデイらしい、素晴らしいテクニックとジャズ・スピリットを感じさせる歌い回しです。こういうのはもう天性の才というやつでしょう。このドライブ感はそうたやすく出せるものではないと思います。6.ゼム・ゼア・アイズのハミングなどもまさに才能がほとばしるようです。オデイの生涯の名演といえばこの曲かもしれません。
最後を飾る11.魅せられて も素敵な歌です。曲自体が大好きで、アート・ペッパーとラス・フリーマンの名演をすぐ思い浮かべますね。いきなりオデイの声で始まり、丁寧で微妙なフレージングが印象に残ります。5や6も同様に素晴らしい味がありますね。このアルバムはほんとジャズ好きにはたまらないエッセンスが凝縮されていますね。玄人好みというのですか、こういうのを。もし未聴の方がいらしたら、ぜひ下記リンクで試聴をお試しくださいませ。
1. 'S Wonderful / They Can't Take That Away From Me
2. Tenderly
3. Old Devil Moon
4. Love Me Or Leave Me
5. We'll Be Together Again
6. Stella By Starlight
7. Taking A Chance On Love
8. Them There Eyes
9. I've Got The World On A String
10. You Turned The Tables On Me
11. Bewitched, Bothered And Bewildered
JR.comでは試聴可能です。→ Anita O'Day / Sings The Most
ご購入はamazon.co.jpでどうぞ。→ Anita O'Day / Sings The Most
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投稿者 Jazz Blogger T : 23:51
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ウィントン・ケリー/ケリー・ブルー
JAZZ others 1
2005年02月15日
Wynton Kelly / Kelly Blue
今日はウィントン・ケリーの大人気盤『ケリー・ブルー』です。トリオ演奏とセクステット演奏の2種の録音ですが共に最高にブルージーなハードバップです。パーソネルは、1,5,8,ウイントン・ケリー(p)、ナット・アダレイ(cor)、ベニー・ゴルソン(ts)、ボビー・ジャスパー(fl)、ポール・チェンバース(b)、ジミー・コブ(ds)、2,3,4,6,7,ウイントン・ケリー(p)、ポール・チェンバース(b)、ジミー・コブ(ds)。1959年NY録音。
本作はウィントン・ケリーのピアノを目一杯堪能できる好アルバム、私の大の愛聴盤です。1曲目の特徴ある魅力的なテーマメロディのKelly Blueでいきなりブルーなジャズ的世界に引き込まれてゆきます。こりゃ堪らない、お好きにどうぞと思わず身を委ねてしまいそうになりますね。
続く3曲はスタンダード・ナンバーのトリオ演奏で、2. 朝日のごとくさわやかに、3. オン・グリーン・ドルフィン・ストリート、4. ウィロウ・ウィープ・フォーミーと、お好みの曲が並びますね。いずれもケリーのピアノが素晴らしいですが、特に2でのケリーは最高にいいです。こういう小洒落たブルースは完全にツボにはまっているという感じです。ソニー・クラークのSoftly,~もよいですが、こちらケリーもとても印象深いよい演奏だと思います。
3曲目も大々好きなメロディーです。すぐにデューク・ジョーダンらを思い浮かべますが、ここでのケリーもブルースを基調にしてなかなかいい具合です。4曲目は元々ブルース曲なのでこちらの方が自然でbetterでしょうか。6,7もトリオ演奏でして、ここでもブルース調の転がるようなケリーのピアノが心地よいテイストをかもし出しています。トリオ演奏でのP・チェンバースのベースがずっしり重くて頼もしいってのも特筆しておきたいことです。当時のマイルス・デイヴィスのレギュラー・リズム隊ということもあるのでしょうが、文句の付けようの無い完成度の高い演奏です。
それにしましても、本ブログでのウィントン・ケリーの登場回数の多いこと、恐らく1番だと思われます。58年くらいから60年代前半の短い期間ですが、モダン・ジャズの全盛期でのケリーは数多くの著名アルバムに参加しています。私にとりましてソニー・クラークとウィントン・ケリーの二人は別格ジャズマンなのですね。
1. Kelly Blue
2. Softly, As In A Morning Sunrise
3. On Green Dolphin Street
4. Willow Weep For Me
5. Keep It Moving - (take 4)
6. Old Clothes
7. Do Nothin' Till You Hear From Me
8. Keep It Moving - (take 3, bonus track)
amazon.comでは試聴可能です。→ Kelly Blue
ご購入はamazon.co.jpでどうぞ。→ Wynton Kelly / Kelly Blue
関連エントリはこちら。
→ウィントン・ケリー/ウィスパー・ノット
→ウィントン・ケリー/フル・ヴュー
→ウィントン・ケリー/ケリー・グレイト
→ウィントン・ケリー/ケリー・アット・ミッドナイト
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投稿者 Jazz Blogger T : 23:41
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ジョー・スタッフォード/ジョー+ジャズ
JAZZ Vocal
2005年02月14日
Jo Stafford / Jo+Jazz
今日はジョー・スタッフォードです。名盤『ジョー+ジャズ』はエリントニアン(エリントン楽団のメンバー)らをバックに「いそしぎ」の作曲者ジョニー・マンデルのアレンジの洗練された粋なジャズ・ヴォーカル・アルバム。パーソネルは、ジョー・スタッフォード(vo)、レイ・ナンス(tp)、ジョニー・ホッジス(as)、ベン・ウェブスター(ts)、ハリー・カーネイ(bs)、ラス・フリーマン(celeste)、ジミー・ロウルズ(p)、ジョー・モドラゴン(b)、メル・ルイス(ds)、ジョニー・マンデル(con,arr)。1960年LA録音。CBS。
何といいましてもスタッフォードの歌声とともにジョニー・ホッジスやベン・ウェブスターらのソロを一緒に味わえるという豪華さがこのヴォーカル盤の魅力です。スタッフォードは1920年生れ、40年代前半にトミー・ドーシー楽団でフランク・シナトラとともに看板歌手として活躍し、44年にソロ歌手として独立後ポピュラー歌手として大スターとなります。
本作は60年録音で持ち前の透明感ある歌声はやや失われていますが説得力ある歌唱とともに白人女性ヴォーカル特有のほのかな色香が漂っており大変魅力的な作品に仕上がっていると思います。それにエリントニアンと西海岸の混成ジャズマンからなるジャジーなバックがなかなかお洒落でよいですね。
全12曲。往年の米ショー・ビジネスの洗練さの一端を覗えるような内容です。1曲目は大好きなエリントン・ナンバー。エリントン40年代のレイ・ナンスでしたか歌入りの名演奏が思い出されます。2.For Youはトミー・ドーシー楽団在籍時のヒット曲。以下もスタンダードの名演が続きます。個人的には、8や9のミディアム・スローのしっとり歌うスタッフォードが好みです。ベン・ウェブスターのソロが渋いですし、ジョニー・ホッジスの優雅なソロも随所で聴けます。やっぱホッジスは凄いですね。いつもながら麗しい音色でツボを押えてます。オブリガートひとつとっても違いますよね。それと、セレスタを意外にもあの名手ラス・フリーマンがやってるのです。
1. Just Squeeze Me
2. For You
3. Midnight Sunen
4. You'd Be So Nice To Come Home To
5. The Folks Who Live On The Hill
6. I Didn't Know About You
7. What Can I Say After I Say I'm Sorry
8. Dream Of You
9. Imagination
10. S'posin
11. Day Dream
12. I've Got The World On A String
amazon.comでは試聴可能です。→Jo Stafford / Jo+Jazz
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投稿者 Jazz Blogger T : 23:52
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ブラッド・メルドー/ソングス
JAZZ Piano 2
2005年02月13日
Brad Mehldau / Songs, The Art of the Trio Vol.3
今日はブラッド・メルドーです。現代ジャズ・ピアノを担う逸材と評判の1970年生れの若手。最近のジャズに疎い私ですがこのメルドーはまさしく本物、本アルバムは素晴らしいの一語に尽きます。パーソネルは、ブラッド・メルドー(p)、ラリー・クレナディア(b)、ホルヘ・ロッシィ(ds)。1998年NY録音。
この音の間がいいですね。芳醇な芳香を感じさせるピアニストです。詩的なセンスが素晴らしい。抜群のテクニックを持っていてこれだけの抑制のきいたピアノが弾けるというのは極めて高い芸術的な感性を有しているということだと思います。凄く才能を感じます。ビル・エヴァンスのあの深海のような広がりのある世界に通じるものがあります。本人はエヴァンスの影響を否定しているようですが。
こんなに素敵なピアノにはなかなか出会えないです、きっと。ブルージーではない。ECM的な音です。ヨーロッパの文化的な深さや豊かさを感じさせます。スタンダード曲の3や7を聴いてみれば一目瞭然です。決して甘さに流されない知性があります。その美学と構築力には全く脱帽ですし、平伏しながらも共感します。
全10曲、オリジナル曲とスタンダードを取り混ぜてます。少しだけですが下のリンクで試聴が可能ですので、まだ、聞いたことが無くジャズ・ピアノがお好きな方がいらしたらこの機会に是非とも試聴されることをお勧めします。
1. Song-Song
2. Unrequited
3. Bewitched, Bothered and Bewildered
4. Exit Music (For A Film)
5. At A Loss
6. Convalescent
7. For All We Know
8. River Man
9. Young At Heart
10. Sehnsucht
iTunes Music Store では試聴可能です。→
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投稿者 Jazz Blogger T : 10:13
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J.R.モンテローズ/J.R.モンテローズ
JAZZ Sax 1
2005年02月12日
J.R.Monterose / J.R.Monterose
今日はJ.R.モンテローズの初リーダー作「J.R.モンテローズ」です。モンテローズは独特な間の取り方と豪放なテナーが印象深い白人テナー。本作はホレス・シルバーを迎えたハードバップの快作です。パーソネルは、アイラ・サリヴァン(tp)、J.R.モンテローズ(ts)、ホレス・シルヴァー(p)、ウィルバー・ウェア(b)、フィリー・ジョー・ジョーンズ(ds)。1956年録音。BlueNote 1536。
J.R.モンテローズは本名フランク・アンソニー・モンテローズ,Jrといい、1927年デトロイト生れ。J.R.というのはジュニアの意だったのです。ジュニアというのは英語名でよく見かける同名の息子のこと、そうケニー・ドリューもJrがいて最近活躍していますよね。
1956年のJ.R.モンテローズは、1月にミンガスの「直立猿人」、5月にドーハムの「カフェ・ボヘミア」、そして10月に本リーダー作を録音しています。当時ハードバップ全盛期の名盤に足跡を残していまして相当に注目されたテナーだったようです。あまりリーダー作がないのでジャズ・ファンにはとても気になる存在ですよね。
特に直立猿人での演奏が鮮烈な印象を残しました。2管と思えない奥深いサウンド、それにマクリーン同様に個性的な音とフレージング。ただミンガスの統制が行き届いていたためその直後に自由を求めてミンガスの元を離れてドーハムのグループに移ります。一緒に出ようとしたジャッキー・マクリーンはミンガスの怒りに触れ鉄拳をくらったというエピソードがありますね。
本作は、当時ジャズ・メッセンジャーズのアイラ・サリヴァンというトランペッターと、ホレス・シルバー以下強力なリズムを従えてのファンキー調の一枚です。モンテロ-ズの特徴あるテナーを存分に味わえます。全6曲。いずれもミディアム~ミディアム・アップ・テンポの機嫌のよいハードバップです。1,3,4がモンテローズのオリジナル曲。
1. Wee-Jay
2. The Third
3. Bobbie Pin
4. Marc V
5. Ka-Link
6. Beauteous
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投稿者 Jazz Blogger T : 20:45
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アーマッド・ジャマル/バット・ノット・フォー・ミー
JAZZ Piano 2
2005年02月11日
Ahmad Jamal / But Not For Me
今日はアーマッド・ジャマルの代表作「バット・ノット・フォー・ミー」です。ジャズ・レコードとしては異例の大ヒットを飛ばした記念すべきアルバムです。パーソネルは、アーマッド・ジャマル(p)、イスラエル・クロスビー(b)、バーネル・フォーニア(ds)。1958年1月6日、シカゴ、パーシング・ラウンジにてライブ録音。Argo LP628。
去年の秋にこのブログでジャマルのアルバム「Ponciana Revisited」をご紹介しています。実のところ、アーマッド・ジャマルのピアノの素晴らしさに開眼したのがここ1~2年の最近のことなのです。この「But Not For Me」も先のアルバムがあまりによかったのでその後すぐに耳にしたものの一つです。それが前回のものにもまして実に心地よいジャズです。やはりジャマルのピアノは堪らなく素敵だなあと、このブログでも早々に2枚目を紹介することにしました。
前回のRevisitedに比べて少し寡黙な感じでしょうか。というより、本作が58年、前回が69年ですから少し饒舌になったということでしょうか。でも本質はあまり変わりません。通常の天才的なピアニストのように加齢によって平凡になってゆくというところがなくずっと同じ路線のスタイリスティックなピアノを維持しているようです。
バップの流れとして、チャーリー・パーカーやバド・パウエルらの鋭い急速長のインプロヴィゼーションこそがその特徴としてありましたが、ジャマルのピアノはセロニアス・モンクのように打楽器の要素と音の間が誘発する微妙な感覚を生かした、従来のバップとは異質な音楽的美学を映していました。
50年代後半マイルス・デイヴィスがジャマルのことを絶賛し、レッド・ガーランドにジャマルのように弾くように要請したことは有名なエピソードになっています。60年代前半のマイルスのモード奏法~音の間を最大限に活用した独特の雰囲気を持つあるジャズ~と一脈通じるものをすでにこの「But Not For Me」で感じとることができるようです。
ライブ録音ということですがいつもこういう演奏をしていたのでしょう全く平静な完璧かつくつろぎの感じられるジャズ・ピアノです。全8曲。音質も良いです。6.Poincanaは当時大衆的な人気を博した口当たりのよいカクテルのような魅惑ある演奏です。1、3、5、8あたりはミディアム・スローの演奏ですがジャズの魅力を存分に味わえるエンターテイメントな世界です。ハード・バップとは全く異なるものです。エロール・ガーナーに少し近い感触の、とにかくわかりやすくて楽しめるいい音楽です。
1. But Not for Me
2. Surrey With the Fringe on Top
3. Moonlight in Vermont
4. (Put Another Nickel In) Music! Music! Music!
5. No Greater Love
6. Poinciana
7. Woody 'N You
8. What's New?
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投稿者 Jazz Blogger T : 10:27
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ジョー・ヘンダーソン/ペイジ・ワン
JAZZ Sax 1
2005年02月10日
Joe Henderson / Page One
今日はジョー・ヘンダーソンの初リーダー作の人気盤「ペイジ・ワン」です。ファンキーながらとても渋くて少し新感覚のモダン・ジャズです。パーソネルは、ケニー・ドーハム(tp)、ジョー・ヘンダーソン(ts)、マッコイ・タイナー(p)、バッチ・ウォーレン(b)、ピート・ラ・ロッカ(ds)。1963年録音。BlueNote 4140。
このアルバムをよく聴く理由はピアノがマッコイ・タイナーということがまずあります。マッコイの音がかなり支配しています。それとケニー・ドーハムのトランペットとジョー・ヘンダーソンのテナーがともにアーシーで微妙にバランスがよいということが挙げられます。当時流行のボサノヴァを取り入れたファンキー・ジャズですが、決して安直なものではなくジャズ・スピリットがしっかり詰まったモダン・ジャズの高貴な香りが漂っているのです。
1曲目のブルー・ボッサはボサノヴァ風の名曲です。ここでのドーハムとジョー・ヘンのソロはともにエモーショナルなものです。その底流にはマッコイ・モードが流れており、それにより新鮮な感覚を発散していることは特筆すべきでしょう。続く2曲目はいっそうマッコイ色の濃い作品です。この美しいリリシズムはこの時期のマッコイの優れた側面の一つで私の内奥を否がうえにも掻き立ててくれます。
4曲目リコーダ・ミーもボサノヴァ仕立ての名演です。何といってもジョー・ヘンのソロが素晴らしい。マッコイのソロも短いながらころころと心地よく弾んでいます。それにここでもバッチ・ウォーレンのベース・ラインがとてもおもしろくてアクセントになっています。
6曲目アウト・オブ・ザナイトのジョー・ヘンのソロなども聞きどころでしょう。新人とは思えない完成されたテナーが全回です。しっかりしたテクニックと僅かに感じさせる新主流派の響き、どちらかと言いますとバップ側にいて安心して身を委ねられるというものです。ここでのマッコイのピアノはまさにマッコイ節です。このピアノ・ソロはやっぱいいですね。この6曲目が一番のお気に入りかな。
1. Blue Bossa
2. La Mesha
3. Homestretch
4. Recorda Meedia
5. Jinrikisha
6. Out Of The Night
JR.comでは試聴可能です。→ Joe Henderson / Page One
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投稿者 Jazz Blogger T : 20:46
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フランソワ・ジャコブ/内なる肖像
_books (business&life)
内なる肖像―一生物学者のオデュッセイア
フランソワ ジャコブ (著), 辻 由美 (翻訳)
みすず書房 (1989/10)
フランソワ・ジャコブは「蛋白質合成における遺伝的制御機構」の研究(オペロン説と呼ばれる遺伝メカニズムの解明)で1965年度のノーベル生理学・医学賞を同僚のアンドレ・ルフォルフ、ジャック・モノーとともに受賞した仏の分子生物学者です。本書はジャコブ氏の半生を描いた自伝です。科学者の自伝としては文学的に異例の高い評価を受け世界各国で翻訳されています。
内容は単なる科学ものではなく、一人の人間の波乱の半生が瑞々しい感性と詩的な文章で表現されています。一個の文学作品として鑑賞するに堪える内容です。ジャコブ氏にとって本書が処女作ですが、その後も随筆などの著作を通して、科学と人間、そして社会に向けた深い洞察と見識を示されています。現代の賢者と呼ぶに相応しい存在です。
ジャコブ氏のような優れた直観と広い視野を併せ持つことがよい仕事を残す要件なのかなと私には思われます。それは感受性豊かで内省に富む人間が精一杯に生きること、その日々の積み重ねの結果培われる類のものなのだろうと思われます。そんなことを感じさせる書物です。
科学や研究の世界の人間は特殊と考えがちですが、ノーベル賞級の学者も一個の生の人間です。どんな人間にもそれなりの人生ドラマがあるように、そうした著名人も全く同様な運命を生き抜いているものです。むしろ、人一倍悩みやコンプレックスを持つ人間臭い側面があるのではないかと思います。
本書は科学に興味のある人だけでなく、人間やその生きざまに興味のある方にとって素敵なプレゼントになることでしょう。世の中や社会に貢献をするという満足な人生をまっとうするためには自分は何をいかになすべきか、またそれを享受する深い喜びがどんなものかを少しだけ共有することができます。そして自分の生き方を見直してみる良い機会になるのではないかと思います。
ご購入はamazon.co.jpでどうぞ。→内なる肖像/フランソワ ジャコブ
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投稿者 Jazz Blogger T : 18:19
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バリー・ハリス/プレイズ・タッド・ダメロン
JAZZ Piano 1
2005年02月09日
Barry Harris / Plays Tadd Dameron
今日はバリー・ハリスです。バップ期のピアニスト兼作曲家として著名なタッド・ダメロンの作品ばかりを収めた本アルバム「プレイズ・タッド・ダメロン」はこの上なく渋い最上級のピアノ・トリオ作品です。紛れも無く私の大の愛聴盤です。パーソネルは、バリー・ハリス(p)、ジーン・テイラー(b)、リロイ・ウィリアムス(ds)。1975年録音。Xanaduレーベル。
こういうジャズが私はやっぱり一番好きなのです。リラックスしてくつろいだ感じ、分かりやすくて難しいことは言わない、そんなジャズ・ピアノです。バリー・ハリスはハード・バップというよりビ・バップに近いオーソドックスなピアニスト。75年録音ということで年季の入ったツボを抑えた渋い好演を聞かせてくれます。先日ご紹介したサド・ジョーンズのマグニフィセントやリー・モーガンのサイドワインダーなど50~60年代から名脇役で鳴らしたピアノです。
全8曲、ダメロンの代表作をハリスのピアノで聴くことができます。1,2,6,8らはほぼスタンダードとして耳にする機会がありますね。1曲目Hot houseはパーカー&ディズでおなじみのメロディ。ミディアム・テンポでご機嫌なピアノです。2のソウル・トレーンはジョン・コルトレーンとダメロンの共演アルバムで聞けるとても美しい作品です。ここでのハリスは丁寧で繊細な演奏です。ちなみにコルトレーンの名アルバム「ソウルトレーン」には意外にも収録されていないのですね。
3曲目や5曲目はハリスのセンスのよいピアノが存分に楽しめる最高のナンバーです。アルコールを傾けながら聴くにはもってこいだと思います。6曲目のIf I Could See Me Nowは私好みのキュートなメロディを持つバラードですね。ダメロンはサラ・ボーンのために書いたとのこと。ハリスのピアノはあくまでブルージーに冷静な展開をみせます。7と8はともに少しアップ・テンポでスインギーな演奏です。
1. Hot House
2. Soultrane
3. Chase
4. Lady Bird
5. Casbah
6. If You Could See Me Now
7. Tadd Walk
8. Our Delight
amazon.comでは試聴可能です。→ Plays Tadd Dameron
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オフィシャル・サイトはこちら。→ The Official Barry Harris Website
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投稿者 Jazz Blogger T : 20:49
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イノベーション・マネジメント入門
_books (business&life)
イノベーション・マネジメント入門
一橋大学イノベーション研究センター (編集)
日本経済新聞社(2001/12)
企業で働く理系サラリーマンですので、仕事柄、この種の書物を読む機会が最近増えています。思うに、ノーベル賞受賞者の田中耕一さん(島津製作所)やLED開発で有名な中村修一さん(カリフォルニア大教授、元日亜化学勤務)ら、企業の研究者の中にもピカイチの才能が存在するという事実がこのところ明らかにされてきています。恐らくはこれらの快挙は例外的なこととも思われますが、むしろ氷山の一角であろうと私は解釈しております。
企業活動において新製品開発の占める比重はこのところ大きくなるばかりです。優良企業となるためには新製品開発力が鍵を握っています。本書はそうした研究開発に基づくイノベーションをいかに生み出すかのマネジメント手法について総論的に書かれた良書です。
特に、8章に人材に関するまとまった論文が示されています。研究はヒトと言われるように、大型の成果は間違いなく研究者の質に依存します。この章には創造的な研究者に関するパーソナリティや思考方法について一つの見解が示されています。こうした論文は稀少のため貴重に思われますのでここにご紹介します。
第8章 創造的技術者の論理とパーソナリティ (宮原諒二、一橋大学教授)
・多くのイノベーションは技術革新に基づく
・その技術革新の発端にはたいてい特定できる個人が存在する。個人の革新的な発想がカギを握っている
・彼らは独創的な技術の創造に際してどのような論理を用いているか?
・彼らはどのようなパーソナリティの持ち主なのか?
・それらを技術開発にどのように生かしたらよいのか?
1.創造的技術者
・新しい技術が技術革新として成立するには、「個人」、「環境」、「時間」の3つの要因が必要
・技術革新の芽は「技術そのものへの没頭から生まれ、芸術的手腕や職人的熟練の感覚、物事をうまく調和させる感覚が、
その没頭と結びつくことによって生ずる」と創造的技術者は考えている
・創造的技術者はビジネスの実務家というよりむしろ芸術家のセンスに近い
2.創造的技術者の論理とは
①創造の発端
・技術開発の現場では個人のアイデアやひらめきをもとに多くの実験が行われ、新技術創出のための仮説が次第に形成されていく
・実験とは自ら作った仮説を検証するために行うものである
・創造的技術者は、それまでの知識をもとに、まず最初に混沌とした状況を解決する特定の要因を思いつき、
それに従って少数のスマートな実験をし、仮説と実験を繰り返し、短時間でよい研究成果をあげる
・創造的技術者はなぜスマートな実験を行ったのかを"論理的"に説明できない
②アブダクション
・アブダクションという思考法による仮説形成が発見や発明の重要な発端になる
・アブダクションとは「演繹」「帰納」とは異なる思考法で、結論として説明しうるような仮説を構想し提起する推論
・具体的には、「驚くべきCが観測される」→「しかし、もし仮説Aが真であるとするならば、事実Cは起きるべくして起きる事実である」
→「したがって、仮説Aは真であると考える理由がある」というもので、仮説Aはあくまでも事実Cを説明するためのひとつの候補である
③3つの論理
・演繹的推論(deduction) 仮説→事例→結果
・帰納的推論(induction) 事例→結果→仮説
・アブダクション(abduction) 結果→仮説→事例
・演繹的推論、帰納的推論、アブダクションの3つはそれぞれスタートを「仮説」におくか、個々の「事例」におくか、「結果」におくかにより推論の形式が異なってくるに過ぎない
・アブダクションによる推論で得られた仮説は主観的なものであり、第三者にはわかりにくい暗黙知
・創造的な営みにはこのような飛躍が大きく不安定な推論が通常それと気づかれずに用いられている
3.創造的技術者のパーソナリティとは
①創造的技術者の行動
・創造的技術者は主流でなく辺境に存在することが多く、従来の常識の擁護者でなく主流からは非常識に見える
・創造的な人はアブダクションによる推論を行う(すなわち論理の飛躍が大きい)ので、従来の演繹的推論や帰納的推論を信奉する人
にとって論理的に理解しがたく、非常識に見られる。常識的な環境には生息しにくい状況が発生する
②パーソナリティの理解
・TA分析(交流分析)では、「親」、「大人」、「子供」の3つの自我状態を各人がどのような割合で有するかでパーソナリティを理解しようとする
・より詳しくは、「支配的な親」、「養育的な親」、「理性的な大人」、「自由な子供」、「順応した子供」の5つ
・創造的な研究者は一般的に「理性的な大人」と「自由な子供」が高く、特に「自由な子供」が高いことが知られている
③パーソナリティと論理の関係
・パーソナリティによって得意とする論理が異なる
→ 演繹的推論 「親」 大前提(仮説)をもとに演繹的に論理展開 (例)あるべき姿の話
→ 帰納的推論 「大人」周囲の種々の事実をもとに帰納的に論理を展開 (例)現実的な話
→ アブダクション 「子供」他の価値観や周囲の状況にとらわれずに主観的な飛躍した推論を行う (例)夢のような話
4.創造のプロセスとは
①DNA2重らせんモデル発見の経緯
・周囲に存在した実験事実と各自の知識によりDNAモデルを作成(アブダクションによる仮説の形成)
・DNAモデルを模型で表現(演繹的推論による仮説の一般化)
・最終の仮説に至る途中の予備的な仮説は帰納的推論によって検証され、最終的な本物の仮説に達した(帰納的推論による仮説の検証)
②創造のプロセス
・C.S.バース「発見における仮説の三段階」に基づくと創造のプロセスは3つのステップより行われる
第1ステップ アブダクションによる仮説の形成
第2ステップ 演繹的推論による仮説の一般化
第3ステップ 帰納的推論による仮説の検証
③創造のプロセスと技術開発組織
・企業における技術開発の場は大きく2つに分けることができる
→ 「技術創出の場」 発明とか発見に関わる
→ 「商品開発の場」 革新的技術やその他の技術を適用して商品に仕上げる
・技術創出の場 ここでは「イノベーションとは従来の常識を変革し、新しい常識を作り上げること
→ HOWよりもWHAT、定量的より定性的
→ 「アブダクションによる仮説の形成」と「演繹的推論による仮説の一般化」のステップが重要
→ 「自由な子供」と「理性的な大人」の共同体制が必要
→ 技術開発部門では通常、「理性的な大人」が多く、「自由な子供」は少ない
→ 「自由な子供」を選び資質を吟味して、「技術創出の場」に重点的に配置する
→ 創造の「場」での暗黙知を共有する仕組みを作り、「場」を理解できるマネージャーを配置する
・商品開発の場 ここでは「イノベーションとは経済成果をもたらす革新」
→ WHATよりHOW、定性的より定量的
→ 「演繹的推論による仮説の一般化」と「帰納的推論による仮説の検証」のステップが重要
→ 「理性的な大人」と「批判的な親」とが必要
→ 「自由な子供」は不適
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投稿者 Jazz Blogger T : 18:20
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ヘレン・メリル/ザ・ニアネス・オブ・ユー
JAZZ Vocal
2005年02月08日
Helen Merrill / The Nearness of You
今日はヘレン・メリルでいきましょう。私の愛聴盤「ザ・ニアネス・オブ・ユー」です。メリルがハスキー・ヴォイスで軽やかにスタンダートを歌います。パーソネルは、ヘレン・メリル(vo)、1,3,4,5,6,8がマイク・シンプソン(fl)、ディック・マークス(p)、ジョン・フリーゴ(b)、フレッド・ランドクイスト(ds)、その他がボビー・ジャスパー(fl)、ビル・エヴァンス(p)、オスカー・ペティフォード(b)、ジョージ・ラッセル(b)、フィリー・ジョー・ジョーンズ(ds)。1957&1958年録音。Emercyレコード。
半年くらい前に映画「ウォーター・ボーイズ」をDVDで見る機会がありまして青江美奈の伊勢崎町ブルースを久しぶりに耳にしました。ヘレン・メリルの歌声を青江美奈みたいという方がいるようですのでじっくり聞いてみる良い機会ではありました。確かに両者ともハスキーなのですが、ヘレン・メリルの魅力はハスキー・ヴォイスと共に真綿でくるんだようなまろやかな中高音にありまして、青江美奈のあの中低音の声質とはかなりの隔たりがあることを確認しました。
本アルバムのヘレン・メリルは何とも魅力があります。彼女の代表作としては恐らく「with Clifford Brown」でなくむしろこちらだろうと私は自信を持って主張したいと思います。それはメリルらしい伸びやかでハスキーな声質がポップなスタンダード曲の名唱として効果的に捉えられており、メリルの個性が全面的に開花していると感じられるからです。
3.I remember you、5.Dearly belovedや8.I see your face before me、それに10.The Nearness of youを聴けば納得できます。すがすがしい気持ちになってきます。フルートの軽妙なアクセントが重くなりがちなメリルの歌声を軽やかなものにしているようです。ミディアムから少しアップテンポで高音側で歌うメリルの歌には何とも知れず魅かれるものがあります。恣意的かもしれませんが、母性とか子宮といった類を感じるのは私だけでしょうか。
標題曲ニアネス・オブ・ユーはスターダストで有名なホーギー・カーマイケルのキュートな作品です。ここでは、ビル・エヴァンスのピアノ・ソロが少しだけ聞かれますが、硬質なタッチがすでに独特な音感を作り出しています。特に、メリルからエヴァンスへとバトンが引き継がれる部分での濃厚なエヴァンス的な間のとり方はある種の格調ある雰囲気を醸し出しています。
1. Bye, Bye Blackbird
2. When tne sun comes out
3. I remember you
4. Softly as in a morning sunrise
5. Dearly beloved
6. Summertime
7. All of you
8. I see your face before me
9. Let me love you
10. The nearness of you
11. This time the dream's on you
12. Just imagine
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順位はどうなっているでしょうか。それがかなり落ち込んでるのですよ。
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投稿者 Jazz Blogger T : 23:53
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中谷巌、田坂広志/若きサムライたちへ
_books (business&life)
若きサムライたちへ/中谷巌、田坂広志(著)
PHP研究所(2001.10)
この本は、中谷巌氏と田坂広志氏とが、これから未来を切り拓いていく若者に向けて、「サムライ」のごとく、「いかに生きるか」「いかに死すべきか」という深き死生観を持ち、「答えのない問い」を問い続ける魂の強さを持って人生を歩んで頂きたいとの願いを込めて書かれた本です。
筆者の中谷巌氏は一橋大学教授からソニーの社外重役に就任し、現在は多摩大学学長と三和総合研究所理事長を兼務されている大変著名な方。最近はTV東京のニュース番組(平日23時)にレギュラー出演されいます。田坂広志氏は米のシンクタンク・バテル記念研究所の客員研究員を経て現在日本でシンクタンク・ソフィアバンクの代表を務め、また多摩大学大学院で教鞭を執られている、やはり多数の著作をお持ちの方。
私にとっては田坂広志氏の方がむしろその本やホームページ「未来からの風」を通じてとても親近感のある方です。組織人や経営者の仕事や生き方について示唆に富んだ卓見を発信されてきました。現代のような先の読めない時代に、希薄な哲学しか持ち合わせていない我々寄る辺のない市井人にとっては大変貴重な存在です。一種の思想家や宗教家のようにさえ映ります。真っ当に生きること、真摯に仕事に取り組むことの重さを常に直球で説かれています。
本書では、中谷氏と田坂氏の「青春論」や「人生論」が多くのエピソードとともに語られています。妥協せずに精一杯生きてきたからこそ現在の自分がここにあるという自信。若い頃に必死に生きて時代と格闘すること、それによって我々は逞しく成長でき深い思考力を身に付けることができるのだと。
そして、現代の若者をして期待を込めて敢えてサムライと呼び、この疾風怒涛の激動の時代をサムライらしく生きることによって乗り越えてゆくべきと訴えられています。若きサムライたちに対して次のメッセージが送られています。
過去はない。未来もない。
あるのは永遠に続く「いま」だけだ。
「いま」を生きよ。「いま」を生き切れ。
目次
1 青春時代をどう過ごすか
2 大学で何を学ぶか
3 学ぶ者の姿勢はどうあるべきか
4 いかに学ぶか、何を学ぶか
5 いかにして就職先を選ぶか
6 いかにして仕事のプロになるか
7 組織の中でどう処するか
8 仕事の真の報酬とは何か
9 人生の転機にいかに処するか
10 いかにしてこの人生を生きるか
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投稿者 Jazz Blogger T : 18:21
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ハンプトン・ホーズ/ザ・トリオ Vol.2
JAZZ Piano 1
2005年02月07日
Hampton Hawes / The Trio Vol.2
今日はハンプトン・ホーズの「ザ・トリオ Vol.2」です。スインギーなホーズのピアノを堪能できる名盤だと思います。ピアノ・トリオによるご機嫌なハード・バップをご賞味あれ。パーソネルは、ハンプトン・ホーズ(p)、レッド・ミッチェル(b)、チャック・トンプソン(ds)。1955年LA録音。コンテンポラリー・レコード。
ジャケットの写真は戦後進駐軍で日本に来て「馬さん」と呼ばれた感じがわかるような気がします。でも名前がホーズなので、ホースとなって馬、そういう連想なのでしょうけど。風貌は映画の中のチャップリンのような雰囲気ですね。
ハンプトン・ホーズって実は私にとって大好きなピアニストなのです。どの曲を弾いてもまさしくホーズ調、すぐにホーズとわかるそんな独特のタッチとセンスなんですね。小気味よいスイング感は圧倒的です。フニクリフニクラっていう感じのノリは一緒になって気持ちが高まってくるというものです。ブルースが得意でそれがブルージーなブルースというよりむしろウエスト・コーストらしくからっとした明るさが持ち味。
定評あるVol.1に比べてVol.2も遜色のない同等のよい出来だと思います。全9曲、スタンダードの名曲が並んでいます。1曲目はビル・エヴァンスの演奏も有名ですがこのホーズの演奏も実に快調そのものです。2曲目などはバース部分のあとの途中からのアップテンポはまさにホーズ節が全回という感じでもう堪らなくいい具合です。これくらいのミデイアムから少し早めのテンポでの自在なソロにはいつも唸らされますね。
4曲目のYesterdaysも本来バラードなのですが、2と同様途中からホーズ調ブルースに料理されましてそれがなかなかの味付けでgoodなのです。モンクの名曲6や有名曲8では意外に本来の曲調に忠実にオーソドックスなまとめ方です。やはり3のブルースあたりが最もホーズらしさが出ていて安心して耳を傾けられます。
1.あなたと夜と音楽と
2.ステラ・バイ・スターライト
3.ブルース・フォー・ジャック
4.イエスタデイズ
5.スティープルチェイス
6.ラウンド・ミッドナイト
7.ジャスト・スクィーズ・ミー
8.ニューヨークの秋
9.セクション・ブルース
iTunes Music Storeでは試聴可能。→
amazon.comでは試聴可能です。→ The Trio Vol.2
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関連エントリはこちら。
→ハンプトン・ホーズ/オールナイト・セッションVol.1
→ハンプトン・ホーズ/ザ・トリオVol.1
→ハンプトン・ホーズ/フォア・リアル
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投稿者 Jazz Blogger T : 20:50
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野中郁次郎、勝美明/イノベーションの本質
_books (business&life)
イノベーションの本質/野中郁次郎、勝美明(著)
日経BP社 (2004年5月)
本書はここ数年のヒット商品の開発物語が13例登場します。「物語編」をジャーナリストの勝美明氏が、「解釈編」をアカデミアの野中郁次郎氏が各々担当執筆しイノベーションの本質を明らかにしようという趣旨の本です。「ナレッジ・マネジメント」理論で著名な野中氏の鋭い体系的抽象化が光る一冊です。
結局のところ、野中氏がこれまで提案されていること、すなわち暗黙知と形式知をいかにスパイラルアップさせて創造的な成果に結びつけるかという着地点に落ち着くのですが、今回はそのためにはミドルのアップダウン・マネジメントが重要との結論になっています。そして、それには個人及び組織の「我々は何のために存在するのか」という存在論への根源的な主体的問いかけが必要との考察がなされています。一方で、それは「現在搾取」のアメリカ型経営とは対極にあるものであると。
目次
序 章 知識経営とクリエイティブ・ルーティン
第一章 製品の「コンセプト」にとことんこだわる
ケース1 サントリー カラダ・バランス飲料「DAKARA」
ポカリとアクエリアスの牙城を崩したコンセプトの勝利
~「場」=顧客との共体験が真のコンセプトを生む~
ケース2 本田技研工業「アコードワゴン」
絶対価値追求型のホンダの車づくり
~「弁証法」と「仮説設定」でコンセプトを磨く~
第二章 組織の「知」を徹底的に活用する
ケース3 デンソー「二次元レーザーレーダーシステム」
“隠れた巨人”の驚くべき知識創造力
~深堀りの技術屋と横串のシステム屋のせめぎ合いが力を生む~
ケース4 キヤノン デジタルカメラ「IXY DIGITAL」
「知」を切らないリストラがヒット商品となって花開く
~「サムライ・モデル」が可能にするキヤノンの強い綜合力とは~
ケース5 スズキ 五〇ccスクーター「チョイノリ」
「一cc=一〇〇〇円」を実現したものづくりの知
~本質を極めるコスト意識を「型」として定着させる~
第三章 「個」のコミットメントを限りなく高める
ケース6 富士通「プラズマディスプレイパネル」
個とネットワークとの「共創」により夢を実現する
~アメリカ型“傍観者の経営”と異なる“人間原理の経営”とは~
ケース7 ヤマハ「光るギター」
個の挑戦が組織に「ミドルアップダウン」の動きを巻き起こす
~「友だちの友だちはみな友だち(スモールワールド・ネットワーク)」
的な人脈をいかに生み出すか~
ケース8 黒川温泉観光旅館協同組合「黒川温泉」
「個と全体」のバランスをとり、独特の世界を醸し出す
~「主語論理」と「述語論理」の矛盾をいかに解消するか~
第四章 人の「才」を存分に発揮させる
ケース9 日清食品 高級カップめん「具多 GooTa」
「起業家ミドル」が生み出した大ヒットブランド
~自社製品を否定する最初の会社になる~
ケース10 松下電器産業「遠心力乾いちゃう洗濯機」
「理想を追い求める執拗さ」が持続的競争優位をもたらす
~理想の洗濯機は「中華鍋」から生まれた~
ケース11 ミツカングループ「におわなっとう」
「知的体育会系」社員が市場と商品を結びつける
~仮説を崩され到達した「真実」は予想外のものだった~
第五章 日々の「生活」や「実践」を根底から大切にする
ケース12 スタジオジブリ 「千と千尋の神隠し」
すべてのネタは「日常の対話」の中にある
~「主客一体」のジブリと「主客分離」のディズニーの違い~
ケース13 海洋堂「食玩」
競争戦略ではなく「創発」的戦略でヒットを生む
~成功と失敗を反復する中から戦略が湧き上がる~
まとめ
自分は何をやりたいのか
―脱・傍観者の経営をめざして
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投稿者 Jazz Blogger T : 18:22
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「続きを読む」をカスタマイズ修正
_others
2005年02月06日
当サイトはMovable Typeを使用していますが、少しでも使い勝手をよくすべく、昨日「続きを読む」という設定について変更を行いました。Movable Typeの基本的なサイト構成として、メインペ-ジ以外にアーカイブがあり、そのアーカイブの種類として、カテゴリー、個別、月別の3種があるという構成になっています。メインページ、カテゴリー、月別にある「続きを読む」をクリックしますと、そのページのままで全体を読むことができます。以前はすべて個別ページに飛んでいたわけで、元に戻るのが面倒だったと思います。
当サイトでは、これまで、個別ではそのエントリーの全文がそのまま掲載するようにし、カテゴリーと個別では途中に「続きを読む」というリンクを設置し、それをクリックすることで全文を読めるようにシステムを設定してありました。いろいろ考えまして、これでは、個別以外のページではいちいちクリックして個別ページに飛ばなければ全文が読めないということがありましたので、今回、設定を変更しました。
小粋空間さんというサイトにその方法が示されています。JavaScriptを利用した「続きを読む」の設定です。とても簡単です。Movable Typeのカスタマイズを少しでもかじっていれば簡単だと思います。これにより、カテゴリーや日別のアーカイブ・ページから個別のアーカイブ・ページに飛ばなくても、その場で全文を読めるような設定に変更することができました。
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投稿者 Jazz Blogger T : 21:01
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松本晃一/アマゾンの秘密
_books (business&life)
アマゾンの秘密──世界最大のネット書店はいかに日本で成功したか
松本 晃一 (著) ダイヤモンド社 (2005/01/28)
アマゾンやデルコンピュータなど、リアルなお店を持たずにオンライン上だけで商売をしている企業が多くあります。そういう企業の多くはアフィリエイトを活用ししかもそれにより収益を大幅に向上させてきました。世界で最初にアフィリエイトを開始した企業が今や世界最大手の書店に急成長したアマゾン(amazon.com)です。当サイトもamazon.co.jpとアフィリエイト提携(アマゾンではアソシエイトと呼ぶ)をしており、CDや本などを当サイト経由でアマゾンで購入した場合に売上の数%が当サイト管理者に支払われるシステムを活用しています。
1996年にアフィリエイト(アマゾンではアソシエイトと呼ぶ)を開始してまたたく間に数多くのウェブサイト運営者をパートナーとする販売促進ネットワークを築くことに成功し、至るところにamazon.comへの扉が設置されていったのです。その結果、競合を大きく引き離し急成長を遂げることができました。その背景にはこれら個人サイトをはじめとするアフィリエイトサイトの協力があったということです。
この書籍は、そうしたアマゾンが日本で営業を開始しはじめた2000年秋にアマゾンに入社してマーケティング・キャンペーンの立案から巨大サイトのシステム構築に至るまで、約2年間にわたってマーケティングやシステム関連のスタッフとして関わった著者がアマゾンの秘密を明かした貴重な本です。創業者ジェフ・ベゾスの哲学、サイトの品質に徹底的にこだわる企業文化、社内で活躍する興味深い人々など、大成功したネット企業の内部が明らかにされた興味ある本です。
目次
プロローグ――存在しない人たちとのパーティ
第1章 長谷川氏からの電話
僕にとっての始まりの始まり
アマゾン初体験!
二〇〇〇年元日の初夢
アマゾンの日本上陸は果たして成功したのか
秘密のオフィスに初出勤
年内立ち上げ、という至上命令
【コラム】アマゾン、その秘密主義の背景
第2章 アマゾンの考え方
本屋に欲しい本がないことへの解決
地球上で最もお客さまを大切にする企業と呼ばれたい
事欠かないサービスの伝説
性別も年齢も関係ないアマゾンのCRM
目標は一年で一〇〇万人の顧客獲得
【コラム】アマゾンのルーツ
第3章 マーケティングシナリオの作成
サイトの外からいかに顧客を引きこむか
アマゾンのやり方――マーケティング指標
生きているイソギンチャク
日本のビジネスを伝える作業
一年殺しの選択。幻のブックデータベース
ベイシス
アメリカの先兵として、出版社回り
初代ブックスGM、Shin
コンペティターの足音
【コラム】アマゾンからのメール
第4章 カスタマーキャンペーンをやろう
カスタマーレビューこそアマゾンの成功の要因
大胆な消費者リサーチ
カスタマーレビューキャンペーンの立案
キャンペーンどころではない?
妙に神経質だった公正取引委員会
【コラム】カスタマーレビューを巡る攻防
第5章 コンピュータ書の品揃え
ブックス部門への参加
エディトリアルスタッフの帰還
アマゾンエディトリアルの仕組み
『誰のためのデザイン?』を選ぶ
コピーエディターの苦悩
キャンペーンの危機
第6章 アマゾン日本上陸
ローンチ当日。立ち上げの日
カスタマーレビューキャンペーンの始まり
怒涛のキャンペーン最終日
戦い終えて
【コラム】アマゾンに集まった人たち
第7章 品質との闘い
サイトを支えるネット裏の人々
巨大ソフトウェアの構築
トラブル発生! 初めてのリメディ
エディターを一喜一憂させる売上情報
一年殺しのボディブロー
プログラムマネジメント
ベゾスの夢は宇宙船を作ること?
恵まれたコンピュータ環境
【コラム】ソフトウェアとしてのアマゾン
第8章 究極のeコマースを目指して
EDIへの挑戦
正月休みの宿題
長谷川氏の辞任
小さな出版社での実験
突然のプロジェクト中止
終章 アマゾンで学んだこと
何も教えてくれない、しかし何でも学べる会社
社員を大人として扱う
ベゾスが作った組織文化
あとがき
ご購入は、amazon.co.jpでどうぞ。→アマゾンの秘密/松本 晃一 (著)
1500円以上購入で送料無料。
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投稿者 Jazz Blogger T : 18:23
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「続きを読む」をカスタマイズ修正
_others
当サイトはMovable Typeを使用していますが、少しでも使い勝手をよくすべく、昨日「続きを読む」という設定について変更を行いました。Movable Typeの基本的なサイト構成として、メインペ-ジ以外にアーカイブがあり、そのアーカイブの種類として、カテゴリー、個別、月別の3種があるという構成になっています。メインページ、カテゴリー、月別にある「続きを読む」をクリックしますと、そのページのままで全体を読むことができます。以前はすべて個別ページに飛んでいたわけで、元に戻るのが面倒だったと思います。
当サイトでは、これまで、個別ではそのエントリーの全文がそのまま掲載するようにし、カテゴリーと個別では途中に「続きを読む」というリンクを設置し、それをクリックすることで全文を読めるようにシステムを設定してありました。いろいろ考えまして、これでは、個別以外のページではいちいちクリックして個別ページに飛ばなければ全文が読めないということがありましたので、今回、設定を変更しました。
小粋空間さんというサイトにその方法が示されています。JavaScriptを利用した「続きを読む」の設定です。とても簡単です。Movable Typeのカスタマイズを少しでもかじっていれば簡単だと思います。これにより、カテゴリーや日別のアーカイブ・ページから個別のアーカイブ・ページに飛ばなくても、その場で全文を読めるような設定に変更することができました。
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投稿者 Jazz Blogger T : 10:33
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ベベル・ジルベルト/タント・テンポ
_Bossa Nova / MPB
_Popular Music
Bebel Gilberto / Tantotempo
今日はボサノヴァからベベル・ジルベルトの大ヒットアルバム「タントテンポ」をご紹介しましょう。ボサノヴァの生みの親ジョアン・ジルベルトと歌手のミウシャを母に持つブラジル新世代の女性シンガー、ベベル・ジルベルトの代表アルバム。1999年録音。
日常的に聴く音楽を大きく分ければ、ジャズ、クラシック、そしてボサノヴァという3つのジャンルに分けることができそうなくらいに、ボサノヴァをはじめとするブラジル音楽は私にとって欠かせないアイテムになっています。現代のブラジル音楽は癒し系という点では最高のワールド・ミュージックだと私には思われます。
本アルバム『タント・テンポ』は、現代のボサノヴァを代表する存在のベベル・ジルベルトの本格的なデビュー・アルバムです。ベベルは、66年、リオ・デ・ジャネイロ生まれで著名音楽家の両親の元に幼少の頃から英才教育を受け、9歳でプロの音楽家としてのキャリアをスタート。89年に、1stアルバム・ミニ・アルバム『ベベウ・ジルベルト』を発表。ブラジル音楽界きってのサラブレッド・シンガーとして注目を浴びると同時に、天賦の才能としか言いようのないヴォーカル・ワーク、抜群のリズム感と柔らかな歌声で、大きな支持を獲得するに至ります。本作『タント・テンポ』では伝統的な歌とともにコンテンポラリーな味わいが十分に発揮された傑作となっています。
1. Samba Da Bencao
2. August Day Song
3. Tanto Tempo
4. Sem Contencao
5. Mais Feliz
6. Alguem
7. So Nice (Summer Samba)
8. Lonely
9. Bananeira
10. Samba E Amor
11. Close Your Eyes
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投稿者 Jazz Blogger T : 09:59
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マイルス・デイヴィス/サムデイ・マイ・プリンス・ウィル・カム
JAZZ Trumpet
2005年02月05日
Miles Davis / Someday My Prince Will Come
今日はマイルス・デイヴィスの「サムデイ・マイ・プリンス・ウィル・カム」です。50~80年くらいのおよそ30年の長きにわたり常に革新を追求しながら先端を走ってきたマイルス、私にとっては60年前後から65年くらいの諸作に洗練されたモダン・ジャズの醍醐味が感じられて最も好ましく思われます。パーソネルは、マイルス・デイヴィス(tp)、ハンク・モブレイ、ジョン・コルトレーン(ts)、ウィントン・ケリ-(p)、ポール・チェンバース(b)、ジミー・コブ、フィリー・ジョー・ジョーンズ(ds)。1961年NY録音。
ジャケットに写っている女性はマイルスの当時の夫人、フランシス・テイラーです。いつか王子様が、というアルバム名とこのジャケットは何やら意味ありげですね。また、このディズニーの名曲を初めてジャズの題材にしたのはデイブ・ブルーベックですが、マイルスの演奏以降スタンダードとして定着していくことになります。
59年の「カインド・オブ・ブルー」でモード奏法という、コードの制約から解き放ちスケールに基づく自由な即興を可能とするスタイルを提示したマイルスにとって、60年前後からショーターが加わる64~5年くらいまでの期間はモード奏法の確立とさらには次ステップのための試行錯誤の時期だったように思われます。
この時期、本作もそうですが、バラード系のスタンダード曲と斬新な新曲とを組み合わせて、前者では従来のコード主体、後者でモード主体という構図が見えます。新旧の調和点が絶妙な音空間を演出しています。こうした大衆性と芸術性の絶妙なバランス感覚は、ブルーなミュート・トランペット演奏と相まって高いポピュラリティの獲得に繋がっていると思われます。これはヨーロッパや日本を含む一連のライブ演奏で繰り返し確認されることになります。
60年代前半のマイルスの作品を並べてみました。「マイルス・アヘッド」以降、ギル・エヴァンスとのコラボレーションが①④⑤で継続されてます。その他はコンボですが、本作②と⑥以外はすべてライブ演奏となります。また、テナー奏者がショーターに固定するまで交代してゆきます。
①Sketches of Spain 60.3.10&11
②Someday My Prince will Come 61.3.21
③In Person at the Blackhawk 61.4.21&22 Mobley,Kelly,Chanbers,Cobb
④At Carnegie Hall 62
⑤Quiet Night 62
⑥Seven Steps to heaven 63.3.14 Coleman,Feldman,Hancock,Carter,Butler,Williams
⑦In Europe 63.7.27 Coleman,Hancock,Carter,Williams
⑧My Funny Valentine 64.2.12 Coleman,Hancock,Carter,Williams
⑨Four&More 64.2.12 Coleman,Hancock,Carter,Williams
⑩In Tokyo 64.7.14 Rivers,Hancock,Carter,Williams
⑪In Berlin 64.9.25 Shorter,Hancock,Carter,Williams
独立したコルトレーンが1曲目と5曲目に参加しています。レギュラーの地位を獲得したモブレイが貧弱に見えるのはやはりモードを独自のスタイルに昇華しはじめたコルトレーンの実力からして当然のことでしょう。その後テナー奏者は次々と入れ替わることになりますが危機感を持ったモブレイは次作ブラックホークでは発奮した演奏を聞かせてくれます。
全6曲、大変楽しめる内容です。偶数曲はバラード。あの大人の雰囲気を持ったアルバム「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」の原型がここにあることが感じれられます。1や6はその後しばらくライブ演奏で頻繁に取り上げる定番です。また、ウィントン・ケリーのピアノがモード的な香りを少し感じさせてとても輝いていることを付け加えておきます。
1. Someday My Prince Will Come
2. Old Folks
3. Pfrancing
4. Drad-Dog
5. Teo
6. I Thought About You
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投稿者 Jazz Blogger T : 21:30
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ソフロニツキー/スクリャービン・リサイタル
_Classic
2005年02月04日
Vladimir Sofronitsky / Scriabin Recital
今日はクラシックからウラジーミル・ソフロニツキーです。「ロシア・ピアニズム名盤選」からの一枚です。ソフロニツキー(1901~61)は日本でこそ知名度は低いものの、ロシアでは1961年の死後40年を経て今なおカリスマ的人気を誇る伝説のピアニスト。本アルバムはソフロニツキーの最も得意としたスクリャービンの作品集2枚組CDです。1959&60年録音。
ソフロニツキーは演奏活動が国内に限られていたために、ロシア以外では「幻のピアニスト」として謎に包まれつつ、一部の熱狂的な崇拝者たちの間でその名前が語り継がれてきた存在だったようです。ソ連崩壊後、西側でもその録音がリリースされるようになりましたが、日本で最初に紹介されたのは「ソフロニツキー大全集」(CD30枚)というアルバムで1996年の発売です。本作はその5枚からピックアップして再発された2枚組アルバムということになります。
本アルバムはスタジオ録音とライブ録音でソフロニツキー芸術の最高到達点と呼ぶべき圧倒的な名演奏と言われています。音質もそう悪くはありません。収録曲には、練習曲op.8、練習曲op.42、前奏曲op11、13、16、詩曲op.32、op.52などのお馴染みの名曲が並びます。私は、最近このCDを入手したのですが本当に素晴らしい演奏だと思います。まさに病み付きになるような身体に悪い類の音楽です。
詩曲op.32-1の臭い立つような美しい響きには魂が打ち震えます。練習曲op.8-12や同op.42-5など流麗な曲での力強さとピアニズムの絶妙のバランス感覚が凄い。それに、アルバムのページop.45-1や練習曲op.8-8、11での官能的な可憐さには唸らされます。いずれの曲にもエクスタシーや官能の美学が込められているのを感じ取れる演奏だと思います。スクリャービンを堪能するには最高の作品の一つに違いありません。
Voxレーベルのミカエル・ポンティの演奏でいずれも聴ける内容ですが、全く異なる曲と思えるほどにソフロニツキーの演奏には何か特殊なもの、そうスクリャービンが神秘和声で伝えたかった世界を直に肌で触れるように感じることができるとでも言えるのでしょうか。また、ホロビッツの華麗なピアニズムに彩られたスクリャービンの魅力とはまた違った、もっと奥深いもの、そうロシア的な濃厚なロマンと閉ざされた闇とが表現されているように思います。スクリャービンの本質はこちらソフロニツキーの方がより近い距離で捉えられているのかもしれません。
op.が50番を越える辺りから神秘和音を多用した難解な音楽になってゆきますが、このソフロニツキーの演奏で聴きますとそれほどの違和感を感じさせません。説得力があるというのでしょうか。
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今日は音楽ジャンルで何位になっているでしょうか。
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投稿者 Jazz Blogger T : 10:16
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ジェリー・マリガン/ナイト・ライツ
JAZZ Sax 1
2005年02月03日
Gerry Mulligan / Night Lights
今日はジェリー・マリガンの人気盤「ナイト・ライツ」ですね。ここに収録されているショパンの前奏曲はその昔FMで油井正一さんの「アスペクト・イン・ジャズ」という深夜放送のテーマ曲に使われていましたね。パーソネルは、アート・ファーマー(tp)、ボブ・ブルックマイヤー(tb)、ジェリー・マリガン(bs)、ジム・ホール(g)、ビル・クロウ(b)、デイブ・ベイリー(ds)。1963年録音。
ボサノヴァ風アレンジもあって、お洒落でとても落ち着きのあるよいアルバムですよね。アート・ファーマーやジム・ホールの起用ってのはピタリと当たっていると思います。夜の雰囲気が感じられる不思議なジャズでもあります。
ショパン24の前奏曲(プレリュード)の第4番ホ短調は物悲しい調べですが、大変美しい曲。漆黒の闇に咲く一輪の花、おぼろげに輝いています。よく見れば限りなく美しい。そんな印象です。マリガンのバリトンがボサノヴァのリズムに乗ってそのテーマをほぼ原曲の楽譜通りに紹介したあと、ブルックマイヤー、ファーマーのソロが順にあり、最後にマリガンの短いソロが続きます。なかなかの演奏でした。
全6曲。ミディアム~スロー・テンポの曲ばかりが収められています。5. In The Wee Small Hoursでのマリガンのソロなどは好ましいですね。ジム・ホールのギターが随所にアクセントをきかせてgoodです。ピアノレスでのギターはアルバムのコンセプトによく調和していると思います。聴くほどに味わいが出てくる類のアルバムです。渋いです。さすがはマリガンといいたいですね。
1. Night Lights (1963 version)
2. Tell Me When
3. Festival Minor
4. Prelude In E-Minor
5. In The Wee Small Hours Of The Morning
6. Morning Of The Carnival (from "Black Orpheus")
7. Night Lights (1965 version)
JR.comでは試聴可能です。→ Gerry Mulligan / Night Lights
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今日は音楽ジャンルで何位になっているでしょうか。
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投稿者 Jazz Blogger T : 20:47
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デイブ・パイク/パイクス・ピーク
JAZZ others 1
2005年02月02日
Dave Pike / Pike's Peak
今日はデイブ・パイクというヴィブラフォンの名手です。ビル・エヴァンスを迎えてのカルテット演奏の「パイクス・ピーク」はグルーヴィーなヴァイブを堪能できるお勧めの一枚です。パーソネルは、デイブ・パイク(vib)、ビル・エヴァンス(p)、ハービー・ルイス(b)、ウォルター・パーキンス(ds)。1962年NY録音。
本作は62年初頭の録音ということで、ビル・エヴァンスにとっては盟友スコット・ラファロを亡くして数ヶ月の時期に当ります。呆然自失とのことですがやはり絶頂期ですのでところどころに鋭いタッチの冴えが感じられます。そして意外といえばデイブ・バイクさんに失礼かもしれませんが、そのヴィブラフォンがエヴァンスに引けをとらず、いやむしろ圧倒するほどにアーシーなジャズの本質的な魅力を聞かせてくれるのです。
ビル・エヴァンスなどビッグ・ネームが参加しているからまあ聞いてみる価値がありそうだなという購入動機がごく普通だと思いますが、それが全く予想外な結果が出るというのはたまにあることではありますが、まさに本作はそういうケースにピタリと当てはまります。パイクのヴァイブはジャス・スピリットが横溢しており、渋すぎるソロがグルーヴ感を醸し出しています。実によいアルバムなのですね。
63年のダウンビート誌国際批評家投票でヴィブラフォンの新人部門第1位です。69年にはデイブ・パイク・セットというグループを結成してヨーローッパを中心に絶賛を博します。
全5曲。いずれの演奏でもパイクのヴィブラフォンが素晴らしい出来です。エヴァンスよりも明らかに輝いてます。2.In A Sentimental Moodでのソロなどには痺れますね。キース・ジャレットのような唸り声が聞かれますがあまり気にならないです。
1. Why Not
2. In A Sentimental Mood
3. Vierd Blues
4. Besame Mucho
5. Wild Is The Wind
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お蔭様で本日のところ音楽ジャンルで34位と健闘中です。ありがとうございます。
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投稿者 Jazz Blogger T : 23:42
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