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ハンプトン・ホーズ/ザ・トリオ Vol.2
JAZZ Piano 1
2005年02月07日
Hampton Hawes / The Trio Vol.2
今日はハンプトン・ホーズの「ザ・トリオ Vol.2」です。スインギーなホーズのピアノを堪能できる名盤だと思います。ピアノ・トリオによるご機嫌なハード・バップをご賞味あれ。パーソネルは、ハンプトン・ホーズ(p)、レッド・ミッチェル(b)、チャック・トンプソン(ds)。1955年LA録音。コンテンポラリー・レコード。
ジャケットの写真は戦後進駐軍で日本に来て「馬さん」と呼ばれた感じがわかるような気がします。でも名前がホーズなので、ホースとなって馬、そういう連想なのでしょうけど。風貌は映画の中のチャップリンのような雰囲気ですね。
ハンプトン・ホーズって実は私にとって大好きなピアニストなのです。どの曲を弾いてもまさしくホーズ調、すぐにホーズとわかるそんな独特のタッチとセンスなんですね。小気味よいスイング感は圧倒的です。フニクリフニクラっていう感じのノリは一緒になって気持ちが高まってくるというものです。ブルースが得意でそれがブルージーなブルースというよりむしろウエスト・コーストらしくからっとした明るさが持ち味。
定評あるVol.1に比べてVol.2も遜色のない同等のよい出来だと思います。全9曲、スタンダードの名曲が並んでいます。1曲目はビル・エヴァンスの演奏も有名ですがこのホーズの演奏も実に快調そのものです。2曲目などはバース部分のあとの途中からのアップテンポはまさにホーズ節が全回という感じでもう堪らなくいい具合です。これくらいのミデイアムから少し早めのテンポでの自在なソロにはいつも唸らされますね。
4曲目のYesterdaysも本来バラードなのですが、2と同様途中からホーズ調ブルースに料理されましてそれがなかなかの味付けでgoodなのです。モンクの名曲6や有名曲8では意外に本来の曲調に忠実にオーソドックスなまとめ方です。やはり3のブルースあたりが最もホーズらしさが出ていて安心して耳を傾けられます。
1.あなたと夜と音楽と
2.ステラ・バイ・スターライト
3.ブルース・フォー・ジャック
4.イエスタデイズ
5.スティープルチェイス
6.ラウンド・ミッドナイト
7.ジャスト・スクィーズ・ミー
8.ニューヨークの秋
9.セクション・ブルース
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→ハンプトン・ホーズ/オールナイト・セッションVol.1
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投稿者 Jazz Blogger T : 20:50 | トラックバック
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