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中谷巌、田坂広志/若きサムライたちへ

_books (business&life)

2005年02月08日

wakakisamurai.jpg若きサムライたちへ/中谷巌、田坂広志(著)
PHP研究所(2001.10)

 この本は、中谷巌氏と田坂広志氏とが、これから未来を切り拓いていく若者に向けて、「サムライ」のごとく、「いかに生きるか」「いかに死すべきか」という深き死生観を持ち、「答えのない問い」を問い続ける魂の強さを持って人生を歩んで頂きたいとの願いを込めて書かれた本です。

 筆者の中谷巌氏は一橋大学教授からソニーの社外重役に就任し、現在は多摩大学学長と三和総合研究所理事長を兼務されている大変著名な方。最近はTV東京のニュース番組(平日23時)にレギュラー出演されいます。田坂広志氏は米のシンクタンク・バテル記念研究所の客員研究員を経て現在日本でシンクタンク・ソフィアバンクの代表を務め、また多摩大学大学院で教鞭を執られている、やはり多数の著作をお持ちの方。

 私にとっては田坂広志氏の方がむしろその本やホームページ「未来からの風」を通じてとても親近感のある方です。組織人や経営者の仕事や生き方について示唆に富んだ卓見を発信されてきました。現代のような先の読めない時代に、希薄な哲学しか持ち合わせていない我々寄る辺のない市井人にとっては大変貴重な存在です。一種の思想家や宗教家のようにさえ映ります。真っ当に生きること、真摯に仕事に取り組むことの重さを常に直球で説かれています。

 本書では、中谷氏と田坂氏の「青春論」や「人生論」が多くのエピソードとともに語られています。妥協せずに精一杯生きてきたからこそ現在の自分がここにあるという自信。若い頃に必死に生きて時代と格闘すること、それによって我々は逞しく成長でき深い思考力を身に付けることができるのだと。

 そして、現代の若者をして期待を込めて敢えてサムライと呼び、この疾風怒涛の激動の時代をサムライらしく生きることによって乗り越えてゆくべきと訴えられています。若きサムライたちに対して次のメッセージが送られています。

 過去はない。未来もない。
 あるのは永遠に続く「いま」だけだ。
 「いま」を生きよ。「いま」を生き切れ。

目次

1 青春時代をどう過ごすか
2 大学で何を学ぶか
3 学ぶ者の姿勢はどうあるべきか
4 いかに学ぶか、何を学ぶか
5 いかにして就職先を選ぶか
6 いかにして仕事のプロになるか
7 組織の中でどう処するか
8 仕事の真の報酬とは何か
9 人生の転機にいかに処するか
10 いかにしてこの人生を生きるか

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投稿者 Jazz Blogger T : 18:21 | トラックバック

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