メイン・ページ > JAZZ Piano 2 > ニューヨーク・トリオ/星へのきざはし

ニューヨーク・トリオ/星へのきざはし

JAZZ Piano 2

2005年02月22日

stairway to the stars.jpeg New York Trio / Stairway to the Stars

 今日はニューヨーク・トリオの1月新譜『星へのきざはし』です。スイング・ジャーナル誌2004年10月号でニューヨーク・トリオで聴きたいベスト10を読者からのリクエストで募りレコーディングした1枚。現代ジャズ・ピアノの典型を示す音よし演奏よし選曲よしの3拍子揃ったお勧めの1枚です。パーソネルは、ビル・チャーラップ(p)、ジェイ・レオンハート(b)、 ビル・スチュアート(ds)。Venus Record。

 ニューヨーク・トリオは先月にもその3作目『過ぎし夏の日』をご紹介したばかりですが、今日は先月発売になったトリオ4作目を先日購入しましてやはり期待通りよかったものですから早めに取り上げたというわけです。今やニューヨーク・トリオはエディ・ヒギンズと並んでVenus Recordで2枚看板にですね。もちろんこちらの方が現代ピアノ・ジャズのエッセンスが充満しています。今後も活躍する予感があります。それにしましてもVenusのジャケット、確かにそのセンスの良さを認めますが少し恣意的で胡散臭いというかワンパターンを感じますよ。

 内容はほんと充実しています。ビル・チャーラップの小気味よいピアノが快感です。まず1曲目での玉が弾み転がるような右手の感覚が面白くて心地よくて脳髄に直接訴えてきます。そこへベースのレオンハートが重心重いながら自由に動き回り、スチュアートの軽快なブラッシュが巧みに絡んでくるという、これはピアノ・トリオの王道、もう病み付きになりますね。それにいつもながらVenusの音質の良さがその快楽を否が応にも助長してくれますね。

 全10曲。流石にスタンダードが並びます。以前にご紹介したエディ・ヒギンズの『懐かしのストックホルム』も同様にSJ誌上(2002年11月号)での人気曲でしたね。選曲についてはどちらがどうということはありませんが、演奏としては本作の方が私には断然好ましいですね。やはりジャズ本来のスリルがこちらの方が勝っていますよ。

 美しいメロディを限りなく美しくということで、スロー・テンポのバラッドはいずれも素敵な演奏ですね。特に10のステラ・バイ・スターライトでのチャーラップのアプローチが好きです。標題曲2なども素敵なとてもよい演奏です。ただ、チャーラップの良さを堪能するには、ミディアムの1,3,8あたりの方がbetterかなと私の好みですが思います。

1. Lover come back to me 恋人よ我に帰れ
2. Stairway to the Stars  星へのきざはし
3. Lullaby of the leaves 木の葉の子守歌
4. Smoke gets in your eys 煙が目にしみる
5. I'll be seeing you 
6. Can't help loving dat man
7. Body and soul 身も心も
8. The man I love
9. A sleeping bee
10. Stella by starlight 星影のステラ

HMVでは試聴が可能です。→ ニューヨーク・トリオ/星へのきざはし

詳しくはamazon.co.jpでどうぞ。→ New York Trio / Stairway to the Stars

ブログランキングに参加中です。よろしかったらクリックをお願いします。日々の記事更新の励みにさせていただきます。→人気ブログランキング

投稿者 Jazz Blogger T : 10:12 | トラックバック

« ジョン・コルトレーン/ブルー・トレイン | メイン | ウィントン・マルサリス/スタンダート・タイムVol.1 »

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://dellton.com/cgi/mt/mt-tb.cgi/396

Copyright (C) 2004-2014 MY FAVORITES All Rights Reserved.