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ダイナ・ワシントン/ウイズ・クリフォード・ブラウン

JAZZ Vocal

2005年01月05日

dinah_jams.jpeg Dinah Washington/ Dinah Jams

 今日はダイナ・ワシントンの登場です。ブルースの女王と呼ばれた黒人女性歌手の代表的名盤です。パーソネルは、ダイナ・ワシントン(vo)、クリフォード・ブラウン、メイナ-ド・ファーガソン、クラーク・テリー(tp)、ハーブ・ゲラー(as)、ハロルド・ランド(ts)、ジュニア・マンス、リッチー・パウエル(p)、キーター・ベッツ、ジョージ・モロウ(b)、マックス・ローチ(ds)。1954年録音。Mercuryレーベル。

 Mercuryに残されたクリフォード・ブラウンが参加した女性ヴォーカル盤には、ヘレン・メリル、サラ・ヴォーンとこのダイナ・ワシントンの3枚があります。このワシントンのアルバム、本来はダイナ・ジャムと名付けられており日本盤でのみウィズ・クリフォード・ブラウンとして販売されています。ブラウンの他に気鋭のジャズマンの参加による大編成ですので、ジャムという名がふさわしいものですし、C・ブラウンとの共演盤というよりこのアルバムはダイナ・ワシントンのリーダー・アルバムと言えましょう。

 さてこのダイナ・ワシントンの本アルバム、ヴォーカル・ファンならば畢竟はずせない名演です。ダイナマイトのようにエネルギッシュな歌唱がクリフォード・ブラウンはじめ他の管楽器に負けず圧倒的な存在感なのです。39年の短い生涯にもかかわらずその名声は国民的歌手として響き渡っていますが、ジャズに限定されない広い守備範囲とともに、本作ではその個性的な歌唱の典型的な一端を窺い知ることができます。

 全11曲。元は8曲、CDでは3曲が追加されています。レコードのB面に相当する5~8が素晴らしい出来です。5.No Moreは"もうたくさん"という彼女自身の男性遍歴を象徴するような名唱、6.I've Got You Under My Skinはドライビング感のあるジャジーな名演です。それにC・ブラウン他のサイドメンがこれまたとてもよい具合なのです。まさしくのりに乗ったジャム・セッションという感じです。スタジオに客を入れて臨場感のあるライブ・パーフォーマンスも奏功しています。

1. Lover Come Back To Me、2. Alone Together、3. Summertime、4. Come Rain Or Come Shine、5. No More、6. I've Got You Under My Skin、7. There Is No Greater Love、8. You Go To My Head、9. Darn That Dream、10. Crazy He Calls Me、11. I'll Remember April

JR.comでは試聴OK(音質good)。→ Dinah Washington/ Dinah Jams

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投稿者 Jazz Blogger T : 23:55 | トラックバック

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