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エンリコ・ピエラヌンティ/ナイト・ゴーン・バイ

JAZZ Piano 1

2004年09月22日

エンリコ・ピエラヌンティ/ナイト・ゴーン・バイ Enrico Pieranunzi Trio/ The Night Gone By
 
 こんにちは。今日はイタリア人ピアニストで現役では世界最高のジャズ・ピアニストの一人と言われているエンリコ・ピエラヌンティです。知っている方はよく知っているちょい舌を噛みそうな名前ですが、そのピアノは清らかなせせらぎのような透明感と小気味良くスイングする絶妙なバランスを持つ極上のピアノなのです。ビル・エバンスの陰鬱を拭い去ってあっさり味に仕立てたようなさわやかさがあるのですね。このアルバム"ナイト・ゴーン・バイ"はそんなエンリコ・ピエラヌンティの代表的名盤です。おそらく現代ジャズ・ピアノ演奏の最上級のものであると確信しています。1996年録音。

 このCDは2年くらい前に神戸元町にあるBal地下のVirgin Recordというなじみの店で購入しました。しかし残念なことにその店が閉店してもう1ヶ月以上経つでしょうか。ジャズのコーナーだけでも視聴できるCDプレイヤー・セットが10ケ所くらいもあり、最近話題のものから往年の名盤まで自由に聴けるという私にとってはとても貴重なお店でした。特に、澤野工房(試聴OK♪)というジャズ・レーベルのCDが聴ける視聴コーナーは大のお気に入りでした。大阪新世界を拠点にしてヨーロッパを中心に優れたジャズを発掘するマイナー・レーベルですが、中にほんとに素晴らしいミュージシャン(特にピアニスト、例えばウラジミール・シャフラノフ)がいたりしていつも期待しながらこの店に通っていましたね。

 話が少しそれてしまいました。エンリコ・ピエラヌンティのCDは澤野工房のものではないですが醸し出す雰囲気は似ています。現代のヨーロピアン・ピアノ・ジャズの繊細で品のある芳香が香ばしく漂ってきます。スタンダード曲と自作曲を組み合わせた全10曲約60分。3曲目のスタンダードBody and Soulはピエラヌンティの特質を示す典型的な名演でしょう。6曲目の自作曲A Nameless Gateもその軽快なスイング感がたまりません。ジャズ・ピアノ・ファン必聴のお勧めアルバムです。

1. Yesterdays
2. Night Gone By
3. Body And Soul
4. Someday My Prince Will Come
5. Canzone Di Nausicaa
6. Nameless Gate
7. It Speaks For Itself
8. If I Should Lose You
9. Ove The Rainbow
10. L'heure Oblique

詳しくはアマゾンでどうぞ。→ Enrico Pieranunzi Trio/ The Night Gone By

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