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マルタ・アルゲリッチ/The LEGENDARY 1965 RECORDING

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2005年02月24日

argerich1965.jpeg Martha Argerich / Chopin: Piano Works: Martha Argerich The LEGENDARY 1965 RECORDING

 今日はマルタ・アルゲリッチです。やはりこの人のピアノが好きです。『The LEGENDARY 1965 RECORDING』。ショパン・コンクールで優勝した1965年に吹き込まれそのまま34年間封印されていたという録音。その内容はアルゲリチの数多い名品の中でも屈指の素晴らしい内容です。みずみずしい感性、ほとばしる情熱、流麗なピアニズム、これこそ芸術、私はアルゲリッチの音楽に今宵は酔いしれます。

 昨日のマルサさんの欲求不満を払拭するにはこのアルゲリッチさんくらいのエネルギーが必要でした。それも名盤の誉れ高く、聴くたびにいつも私の心を強く打ち、内なる魂を呼び覚ましてくれる『The LEGENDARY 1965 RECORDING』です。

 このアルバムではショパンの愛すべき音楽が全く違う世界観として映し出されています。確かに劇的すぎて節操がないのですが自在の華麗さがそこに芸術の極みを感じさせ、あるいは一種の潔さにまで昇華しうるという驚くべきピアニズムがあるのです。そう、そのピアニズムは、さらには、ショパンの音楽に完全に同化して自分の魂の声として歌いきる情念をもはらんでいるかのようです。

 よい例えではないかもしれませんが、ここにはモダン・ジャズ名人の素晴らしいインプロヴィゼーションに現れる官能と同種の音楽的な高みを見出すことができます。クラシックの枠を越えたいかにも自由な即興音楽、そんな自然な歌心が伝わってくるのですね。

 1~4のピアノ・ソナタ第3番がとにかく素晴らしいです。完璧なテクニック、流れるような音のせせらぎ、心が洗われます。9.スケルツォ第3番や10.英雄ポロネーズもダイナミックなだけでなく疾風のごとく潔い音楽です。

1.Piano Sonata No.3 In B Minor, Op.58: I. Allegro maetoso
2.Piano Sonata No.3 In B Minor, Op.58: II. Scherzo: Molto vivace
3.Piano Sonata No.3 In B Minor, Op.58: III. Largo
4.Piano Sonata No.3 In B Minor, Op.58: IV. Finale: Presto, non tanto
5.Mazurka No.36 In A Minor, Op.59 No.1
6.Mazurka No.37 In A-flat, Op.59 No.2
7.Mazurka No.38 In F-sharp Minor, Op.59 No.3
8.Nocturne No.4 In F, Op.15 No.1
9.Scherzo No.3 In C-sharp Minor, Op.39
10.Polonaise No.6 In A-flat, Op.53

amazon.co.jpでは試聴も可能です。→  The LEGENDARY 1965 RECORDING

昨日のマルサさんの記事で何とランクが上りましたですね。私と同じく微妙なんですね皆さんも♪ とりあえず感謝ですルンルン。 →人気ブログランキング

投稿者 Jazz Blogger T : 10:15 | トラックバック

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