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バリー・ハリス/プレイズ・タッド・ダメロン

JAZZ Piano 1

2005年02月09日

plays tadd dameron.jpg Barry Harris / Plays Tadd Dameron

 今日はバリー・ハリスです。バップ期のピアニスト兼作曲家として著名なタッド・ダメロンの作品ばかりを収めた本アルバム「プレイズ・タッド・ダメロン」はこの上なく渋い最上級のピアノ・トリオ作品です。紛れも無く私の大の愛聴盤です。パーソネルは、バリー・ハリス(p)、ジーン・テイラー(b)、リロイ・ウィリアムス(ds)。1975年録音。Xanaduレーベル。

 こういうジャズが私はやっぱり一番好きなのです。リラックスしてくつろいだ感じ、分かりやすくて難しいことは言わない、そんなジャズ・ピアノです。バリー・ハリスはハード・バップというよりビ・バップに近いオーソドックスなピアニスト。75年録音ということで年季の入ったツボを抑えた渋い好演を聞かせてくれます。先日ご紹介したサド・ジョーンズのマグニフィセントやリー・モーガンのサイドワインダーなど50~60年代から名脇役で鳴らしたピアノです。

 全8曲、ダメロンの代表作をハリスのピアノで聴くことができます。1,2,6,8らはほぼスタンダードとして耳にする機会がありますね。1曲目Hot houseはパーカー&ディズでおなじみのメロディ。ミディアム・テンポでご機嫌なピアノです。2のソウル・トレーンはジョン・コルトレーンとダメロンの共演アルバムで聞けるとても美しい作品です。ここでのハリスは丁寧で繊細な演奏です。ちなみにコルトレーンの名アルバム「ソウルトレーン」には意外にも収録されていないのですね。

 3曲目や5曲目はハリスのセンスのよいピアノが存分に楽しめる最高のナンバーです。アルコールを傾けながら聴くにはもってこいだと思います。6曲目のIf I Could See Me Nowは私好みのキュートなメロディを持つバラードですね。ダメロンはサラ・ボーンのために書いたとのこと。ハリスのピアノはあくまでブルージーに冷静な展開をみせます。7と8はともに少しアップ・テンポでスインギーな演奏です。

1. Hot House
2. Soultrane
3. Chase
4. Lady Bird
5. Casbah
6. If You Could See Me Now
7. Tadd Walk
8. Our Delight

amazon.comでは試聴可能です。→ Plays Tadd Dameron

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オフィシャル・サイトはこちら。→ The Official Barry Harris Website

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