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クリス・コナー/ヴィレッジ・ゲイトのクリス・コナー

JAZZ Vocal

2004年09月18日

ヴィレッジ・ゲイトのクリス・コナー Chris Connor / Chris Connor at the Village Gate

 こんにちは。今日は女性ジャズ・ボーカルから一枚ご紹介しましょう。クリス・コナーです。クリスといえばアニタ・オデイやジューン・クリスティと並ぶ代表的な白人モダン・ジャズ・ボーカリストです。そのハスキー・ボイスとスウィンギーな歌唱で50年代から高い人気を得ていました。私の一押しの白人女性ボーカルです。このクリス・コナー以外に、ヘレン・メリル、ジュリー・ロンドン、それにアン・バートンらも好みですが、やはりC・コナーが一番で、特に今回ご紹介するアルバムがお気に入りです。

 さて、クリス・コナーのアルバムではこの63年のライブ盤でなく、50年代の名盤の方が一般的には定評があるでしょう。なぜか口を大きく開けて歌う写真ジャケットの"バードランドの子守唄"やディス・イズ・クリス"などが有名ですね。確かに教科書的で文句の付け所がない録音です。私にはもっと生の飾らないコナーがさりげなく唄うこのライブ盤の方が圧倒的によく聴く愛聴盤となっています。

 ビレッジ・ゲイトはNYの有名ジャズ・クラブです。年季の入ったクリスのライブ演奏は上質ジャズ・クラブの雰囲気とともに、とてもリラックスした生の感じが伝わってきます。特に後半部分の明らかにアルコールが入っていそうな雰囲気の、8から11には毎度しびれます。ブラック・コヒーやオンリー・ザ・ロンリーをあのように品よく哀感を込めて唄えるようになるにはそれなりの人生経験が必要なのだろうな、とか、最後のテン・センツ・ア・ダンスなんてのは、あのさりげなさがいっそうその秘めた悲しみを感じさせてくれるのだよなと勝手なことを考えてしまいます。日常的に愛聴するジャズは、私の場合、歴史的名盤と呼ばれるものよりも、生のライブ盤など肩の凝らないものが多いようですが、このコナーの場合もまさにそれが当てはまっています。

iTunes Music Store では試聴可能です。→Chris Connor - At The Village Gate (Live At The Village Gate, NYC)Chris Connor at the Village Gate

詳しくはアマゾンでどうぞ。→ Chris Connor / Chris Connor at the Village Gate

関連エントリはこちら。
 →クリス・コナー/クリス
 →クリス・コナー/バードランドの子守唄
 →クリス・コナー/ディス・イズ・クリス


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