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ウェス・モンゴメリー/フル・ハウス

JAZZ Guitar 1

2005年02月25日

full house.jpeg Wes Montgomery / Full House

 今日はウェス・モンゴメリーの代表的名盤『フル・ハウス』です。名テナー・ジョニー・グリフィンと当時のマイルス・バンドのリズム隊を迎えた豪華な名ライブ演奏です。パーソネルは、ジョニー・グリフィン(ts)、ウェス・モンゴメリー(g)、ウィントン・ケリー(p)、ポール・チェンバース(b)、ジミー・コブ(ds)。1962年バークレイ「Tsubo」にて録音。Riversideレコード。

 ウェス・モンゴメリー、ジョニー・グリフィン、ウィントン・ケリーと役者が揃っています。このアルバムは最上級のファンキー・ジャズながらウェスの新鮮なギターの魅力があいまってブルージーで濃厚な旨みのあるジャズです。特に、ケリーとウェスのアーシーなセンスが見事に共鳴していて心地よい音空間が形作られています。

 私にとりましてケリーもグリフィンも大のお気に入りジャズ・ミュージシャンですので、さらにそこに渋い渋いウェスのギターが加わりますと、これはもう当然のごとくに安心して身を預けることのできる極楽印のジャズ万華鏡となりますよね。その上にライブ録音ということですのでほんともう堪らないものがあります。

 それにしましてもウェスのあのくすんだ音色のギターって最初はどうも馴染めなかったりするのですが、1オクターブ離れた2つの音を同時に鳴らすオクターブ奏法により醸し出される独特の不思議な魅力などは印象深いものがあります。このアルバムの他にも、『インクレディブル・ウェス・モンゴメリー』(1960)、『ボス・ギター』(1963)、『スモーキン・アット・ザ・ハーフ・ノート』(1965)、『ア・デイ・イン・ザ・ライフ』(1967)など名盤が多数あります。1968年43才での早すぎる死は惜しまれます。

 全9曲(うち別テイク2)。どの曲も内容のある演奏です。1や4ではグリフィンが大活躍します。B級気味ですが流石に圧倒的なソロにはいつもながら脱帽させられます。2はウェスとチェンバース、コブとのカッコよくて渋すぎるトリオ演奏です。チェンバースの素晴らしいベース・サポートの妙味も聞き取れますよ。ウィントン・ケリーはもうこの時期は絶好調そのものでしてブルージなケリー節を全体に所かまわず存分に聞かせてくれますね。客のノリや雰囲気も最高にgood。

1. Full House
2. I've Grown Accustomed To Her Face
3. Blue 'N' Boogie
4. Cariba
5. Come Rain Or Come Shine - (take 2)
6. S.O.S. - (take 3)
7. Come Rain Or Come Shine - (take 1, bonus track)
8. S.O.S. - (take 2, bonus track)
9. Born To Be Blue - (bonus track)

JR.comでは試聴可能です。 → Wes Montgomery / Full House

amazon.co.jpでも試聴可能です。→ Wes Montgomery / Full House

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