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セルソ・フォンセカ/スローモーション・ボサノヴァ
2012年06月16日
Celso Fonseca & Ronaldo Bastos / Juventude
セルソ・フォンセカ。ここ1ヶ月最も頻繁にiPodで聞いている音楽を紹介しましょう。21世紀のボサノヴァの旗手セルソ・フォンセカ。本作は癒し系comfortableサウダージ。ボサノヴァに求める美学がここにあります。一日中BGMで流したい、本気でそんな気にさせてくれます。パーソネルは、セルソ・フォンセカ (vo, g, arr) 他。2001年。リオデジャネイロ。
このところボサノヴァをたくさん聞いています。これまではジョビンを中心にしてその周辺しか知らなかったのですが、きっともっと他にもいいものがあるに違いないと80年代以降現在に至るボサノヴァを手当たり次第に探索しています。ボサノヴァというより、広くMPB(Musica Popular Brasileira)というのが普通になりつつあるようですが。
今もまだ探検の途上ではありますが、自分にとっていくつか大きな発見があり、セルソ・フォンセカの音楽との出会いはその最大の一つです。他には、マルコス・ヴァーリやイヴァン・リンス等が新たに知り得たブラジリアン・ミュージシャンです。いずれまたここで紹介することになるでしょう。
セルソ・フォンセカは1956年リオ・デ・ジャネイロ生まれのカリオカ。母国ブラジルでは、ギタリストとしてジルベルト・ジル、カエターノ・ヴェローソ、ミルトン・ナシメントをはじめ数多くのトップ・アーティストのレコーディングやツアーに参加。プロデューサーとしてもジルベルト・ジル、ガル・コスタ、ダニエラ・メルクリ、ダウーチらを手掛け、数々の傑作を生み出しているとのこと。
セルソ・フォンセカの魅力は、ジョアン・ジルベルトのようなつぶやき系の渋いヴォーカルとギターが生み出すサウダージ感覚にあります。ジョアン・ジルベルトに比して柔らかい声質とビート感のある音楽作りが独特の癒し空間を生み出します。素敵な曲を書くこともできます。センスがきっと抜群にいいのですね。
全14曲。どの曲も静かに優しくメロディを奏でて軽快なリズムを刻みます。この幸せな音楽に耳を傾けているとこわばった心が自然に溶解していくようです。フォンセカの人間的な歌声と美しい伴奏のハーモニーが全体を包み込んで心身ともに癒されてゆくのが実感できます。
1. Samba E Tudo
2. Satélite Bar
3. O Que Restou Do Nosso Amor (Que Reste I'll De Nos Amours)
4. Slow Motion Bossa Nova
5. Valeu
6. Ledusha Com Diamantes
7. A Voz Do Coracao
8. Dylan Em Madrid
9. Feito Pra Voce
10. Miles Ahead Of Time
11. O Sorriso De Angkor
12. Meu Carnaval
13. La Piu Bella Del Mondo / Citação: A Voz Do Morro
14. Juventude
YouTubeからフォンセカの雰囲気が感じられるものをピックアップしてみました。本作のサブ表題曲 Slow Motion Bossa Nova。フォンセカのヴォーカルとギターから形作られるサウンドは独特の魅力に溢れています。
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同じ曲を別の演奏で。何度聞いても飽きないのはいい音楽である証拠。こちらのフォンセカはガットギターを弾いています。ピアノが繊細で美しいです。
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本作で1番のお気に入り曲がYouTubeにCD音源そのままにありましたのでここに拝借させていただきましょう。13曲目 La Piu Bella Del Mondo「この世で最も美しいもの」と題された曲は過去のヒット曲のカバーになりますが、そのリズム感覚とフォンセカのヴォーカルが醸すサウンドメイクは独特のサウダージの魅力を伝えています。ちなみに画像は有名女優ら美形のオンパレードですが何人くらいをご存知でしょう。
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セルソ・フォンセカのCDアルバム(公式HP、試聴可)→ Celso Fonseca
詳しくはアマゾンでどうぞ→ Celso Fonseca & Ronaldo Bastos / Juventude
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投稿者 Jazz Blogger T : 14:51
イリアーヌ/夢そよぐ風
2010年10月27日
Eliane Elias/Dreamer
今日は癒し系のジャズ&ボサノヴァ。ブラジルはサンパウロ出身のジャズ・ピアニスト、イリアーヌの弾き語りボサノヴァです。エレガンスでしっとりしなやか、シンプルながら極上の豊穣な音楽。この余韻に浸るのに秋の夜長は好ましい時節です。パーソネルは、イリアーヌ・イリアス (p, vo)、マーク・ジョンソン (b)、ポウリンホ・ブラガ (ds)、マイケル・ブレッカー (ts)、マイケル・マイニエリ jr (vib)、ロブ・マテス (orchestral arrang)。2004年NYC録音。
イリアーヌのジャズは穏やかで優しいですね。音楽にもきっと人柄がにじみ出るのでしょう、そんな雰囲気を感じさせます。最近私はそんなイリアーヌの音楽に魅せられたのか、CDアルバムを立て続けに6枚ほど入手して愛用のiPodに入れて日常的に聞いています。80年代後半のデビュー作から2000年以降のヴォーカル主体の音楽まで、自分的には、やはり、ボサノヴァ系がお好みで、本作Dreamer(2004年)と Plays Jobim(1989年) の2枚が今のところお気に入りです。どちらもボサノヴァの魅力を再認識させられるような体験であり、ボサノヴァこそ最強の癒し音楽だと確信させられる類のものです。
本アルバムはダイアナ・クラーク「ルック・オブ・ラブ」(2001年リリースして大ヒット)と同じ路線であり、ボサノヴァを売れ筋のポップなジャズ・ボーカルに仕上げていますね。でも、大きな違いは、イリアーヌの持ち味であり美点と思われますが、過剰な装飾を極力排して、さりげなく、かつ、音楽を慈しむように、イリアーヌの歌とピアノが全面にフィーチャーされている点です。
イリアーヌのピアノはさすがに十分なグルーヴ感がありツボを押さえたソロが全曲で聞かれます。歌はあくまで鼻歌のごとき自然体で、これはボサノヴァであれば許されるというか、巧さと素人っぽさの境目が微妙なのですが、雰囲気で聞かせてしまうところがありますね。ボサノヴァ歌手としても高く評価されているようですが、確かに少しハスキーな声質とけだるい感じが魅力ではあります。
特筆すべきは、さりげない伴奏に徹しているオーケストレーションのその何とも上品な味わいです。裏を刻むボサノヴァの独特のリズムが当然のごとくにほんわかと心の芯まで癒してくれますが、それに加えて、この静かにバックに流れるストリングスの音の流れに耳を澄ましますと、その絶妙な音の並びにうっとりさせられます。裏の和声といいますか、かゆいところに手が届くような快適さです。ロブ・マテスというアレンジャーの音楽を聴くのはこれが初めてですが、なかなか渋くていいセンスだと思いました。著名なクラウス・オガーマンももちろんいいですが、こちらのロブ・マテスさんは静かで穏やかなバランス感覚がよいですね。
全11曲。味わい深いアルバムです。秋の夜長にしっぽりと浸れる大人の音楽に違いありません。1曲目、3曲目、5曲目、7曲目、9曲目、11曲目と素敵な演奏が目白押しです。3曲目 Fotografia はジョビンとエリス・レジーナの演奏が有名ですが原曲の美しさを知る人にはイリアーヌのこのさりげない演奏で十分に心地よいのです。5曲目 Samba De Verao ではおなじみのメロディがこんなにも美しい音楽だったっけかなと不思議な気にさせられます。7曲目ミディアムテンポの Tangerine がまた印象的で、途中のイリアーヌのピアノソロが非常にいい感じです。9曲目 Time Alone の静溢で美しい演奏には夢心地のように魅せられます。11曲目はバカラック作の可憐な曲を上品な歌なしボサノヴァに料理していますね。
1. Call Me
2. Baubles, Bangles And Beads
3. Photograph (Fotografia)
4. Movin' Me On
5. So Nice (Samba De Verao)
6. That's All
7. Tangerine
8. Dreamer (Vivo Sonhando)
9. Time Alone
10. Doralice
11. A House Is Not A Home
Eliane Elias (p & v), Guilherme Monteiro (g), Marc Johnson (b), Michael Brecker (ts), Oscar Castro-neves (g), Paulinho Braga (ds & perc), Michael Mainieri, Jr. (vib), Rob Mathes (Orchestral Arrang).
YouTubeからコンボによるライブ演奏を一つピックアップしておきましょう。本CDにも納められているジョビンの名曲Fotografia。本CDの演奏からストリングスを差し引いたような演奏で、スローでけだるい雰囲気は本CDの世界を映しています。
詳しくはアマゾンでどうぞ。→ Eliane Elias/Dreamer
関連エントリはこちら。
→DIANA KRALL/ Look of Love
→Elis Regina&Antonio Carlos Jobim/ Elis&Tom
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投稿者 Jazz Blogger T : 22:41
アントニオ・カルロス・ジョビン/リオ・リヴィジテド
2009年03月25日
Antonio Carlos Jobim/Rio Revisited
今日はボサノバから最近よく聞くアルバムを紹介します。ジョビンとガル・コスタの共演ライブ盤。ガル・コスタの透き通った美しい歌声がとても魅力的で好きです。パーソネルは、アントニオ・カルロス・ジョビン(vo, p)、ガル・コスタ(vo)、パウロ・ジョビン(g)、ダニロ・カイミ(fl)、他。1987年ロサンジェルス録音。
投稿者 Jazz Blogger T : 20:51
アストラッド・ジルベルト/おいしい水
2008年10月30日
Astrud Gilberto / The Astrud Gilberto Album
今日はボサノバからアストラッド・ジルベルトのデビュー・ソロ・アルバムを紹介しましょう。邦題は『おいしい水』、英語では"The Astrud Gilberto Album"。パーソネルは、アストラッド・ジルベルト(vo)、アントニオ・カルロス・ジョビン(vo,g)、ジョアン・ドナート(p)、バド・シャンク(fl,sax)、マーティ・ペイチ(arr)、他。1965年米ハリウッド録音。Verve。
アストラッド・ジルベルト(1940~)は、著名アルバム『ゲッツ・ジルベルト』(1963年)でいきなり歌手デビューし、シングルカットされた「イパネマの娘」の大ヒットとともにボサノバの歌姫として絶大な人気を得ました。本作は1965年に製作・リリースされた彼女のデビュー・アルバムです。
アストラッド・ジルベルトは決して上手いとは言えない歌手ですが、思うにボサノバではそのメロディとリズム、ハーモニーの3要素がいずれも非常に魅力的なので、歌手の上手い下手はあまり重要でないのかなと感じます。もちろん歌が上手い方が演奏としてベターなのに決まっていますが、歌手の役割にはアントニオ・カルロス・ジョビンらの作る美しいメロディを平坦に紹介することに大きな意味があると思うのですね。
元夫のジョアン・ジルベルトのつぶやくような個性的な歌い方も奇妙といえば奇妙ですし、A・C・ジョビンも歌うことが多いのですがアストラッド・ジルベルトよりもっと素人っぽいですね。でもそれらは繰り返し聞いてればそれなりに違和感なく聞けるから不思議です。それに、ボサノバの魅力には素敵なメロディだけでなく、何と言っても独特のボサノバのリズムがあります。そのリズムの基本はギターにあり、ジョアン・ジルベルトが原型を作ったと言われるそのギター奏法はボサノバ特有の寛いだ雰囲気を醸し出します。
あと、ハーモニーというかアレンジの妙っていうのがボサノバ音楽にはあると思うのですね。本作ではマーティ・ペイチという米西海岸のジャズバンドのリーダー&アレンジャーが担当していてそれなりによい具合ですが、ボサノヴァ・アレンジの大御所クラウス・オガーマンやデオダートらのアレンジってもっと洗練や粋がありますね。裏筋を舐めるような、ソコソコと痒いところに手が届くような快楽印の音使い楽器使い。華麗なオーケストレーションだけでなく、フルートやトロンボーン、それに朴訥だけどツボを押えるピアノなど。
ところで、アストラッド・ジルベルトが歌手になったきっかけというのがほとんど偶然からのものだそうですね。先の『ゲッツ・ジルベルト』中の「イパネマの娘」はジョアン・ジルベルトがポルトガル語で歌った後、アストラッド・ジルベルトが英語で歌っていますが、これはプロデューサーのクリード・テイラーが英語の歌詞を入れたいとの希望があって、たまたまスタジオに居合わせた彼女が自分なら少しは英語で歌えると申し出たことがきっかけだそうで、夫君は反対したもののテイラーと他の参加メンバーらが賛成してレコーディングに至ったと。(参照→Astrud Gilberto Biography )
さらには、同曲はシングルカットされてポピュラーソングとして大ヒットしますが、そのシングル盤の方はアストラッドのみの歌になっていまして、元は5分ほどあった曲をジョアンの歌をカットすることで3分以内にしたとのこと。当時はラジオなどで流すために3分内というのがシングル・ヒットのための必須要件だったのですね。アストラッドはジョアンと1964年に離婚して息子たちを引き取って米にて活動、ジョアンはその後ミウシャというやはりボサノバ歌手と再婚、その間にできた娘ベベル・ジルベルトが現在歌手として活躍中ですね。
他のボサノバ女性歌手の有名どころでは、シルビア・テレス、エリス・レジーナ、ガル・コスタ、ミウシャなどが私の好みになりますが、アストラッド・ジルベルトは彼女らに比して明らかに歌は上手くはないですし、声質もまあ平凡です。ナラ・レオンが近い感じ。ただ、素人っぽさの中にある種の魅力的な透明感と虚無感があること、それに自身もそう思っていたかどうか知りませんが、自分の声を一つの楽器に見立てて主旋律を器楽的に歌うことに徹しているふしが感じられます。その傾向は自身の客観的価値を知るほどにその後の活動の中でより強化されていったように思います。
本作は、11曲中10曲がA・C・ジョビンの作品(4以外)で、7曲を英語、残り4曲を母国語ポルトガル語で歌っています。いずれもボサノバを代表する有名曲ばかりでさながらボサノバ名曲集です。アストラッド・ジルベルトの歌は素朴で可憐、まるで隣のきれいなお姐さんが気取りなく風呂場で歌っているような雰囲気(リヴァーブ強め)。曲自体がどれも素敵なのですぐに馴染んでしまいます。個人的には7曲目のジンジが彼女のアンニュイな感じがいい具合に出ていて好きです。あと、ピアノが私の好きなジョアン・ドナートなのも聞き所。流石に独特のセンスと音使いが光ってます。
1. ワンス・アイ・ラヴド Once I Loved
2. おいしい水 Agua de Beber
3. 瞑想 Meditation
4. アンド・ローゼズ・アンド・ローゼズ And Roses And Roses
5. 悲しみのモロ O Morro (Nao Tem Vez)
6. お馬鹿さん How Insensitive
7. ジンジ Dindi
8. フォトグラフィア Photograph
9. 夢みる人 Dreamer
10. あなたと一緒に So Finha de Ser Come Voce
11. サヨナラを言うばかり All That's Left Is To Say Goodbye
iTunes Music Store では試聴可能です。→ アストラッド・ジルベルト/おいしい水
Astrud Gilberto (vo), Bud Shank (fl,sax), Stu Williamson (tp), Milt Bernhart (Trombone), João Donato (p), Antonio Carlos Jobim (g,vo), Joe Mondragon (b), Marty Paich (arr), Rudy Van Gelder (Mastering), Guildhall String Ensemble, David Hassinger (Engineer), Jack Maher (Original Liner Notes), Michael MalatokCover design), Creed Taylor (Producer).
Recorded at RCA Studios, Hollywood, California; January 27-28, 1965.
関連エントリはこちら。
→アントニオ・カルロス・ジョビン/イパネマの娘
→エリス・レジーナ&アントニオ・カルロス・ジョビン/エリス&トム
→ベベル・ジルベルト/タント・テンポ
→ミウシャ&アントニオ・カルロス・ジョビン/コンプリート&モア
→ジョアン・ドナート/ボッサ・ムイト・モデルナ
→小野リサ/サウダージ
最後に You Tube から 「イパネマの娘」(1964年)をアップしておきます。スタン・ゲッツも映ってます。外は雪なのですね。
Astrud Gilberto Stan Getz Ipanema 64
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投稿者 Jazz Blogger T : 16:35
ミウシャ&アントニオ・カルロス・ジョビン/コンプリート&モア
2006年09月30日
Miucha and Antonio Carlos Jobim / Complete and More
今日は最近聴きこんでいるアルバムです。私にとってのボサノヴァ音楽は繰り返し聞くうちにその魅力が増してくることが多く、いわば興味の尽きない奥深い音楽なのですが、本作は全編ジョビンの曲でもあり、やはり特にそういう類になります。複雑なメロディの奥にそっと魅惑の美が佇んでいるのです。ミウシャという名歌手とジョビンの歌とピアノの組み合わせ、素敵な一枚です。
77年の「Miucha & Antonio Carlos Jobim」と79年の「Miucha and Tom Jobim」の2枚のアルバムを1枚にカップリングしたお得な一枚です。ミウシャの声質が豊かでハスキーで深いですね。ジョビンもミウシャを高く評価していたことが頷けます。「ジェット機のサンバ」などは私にとってこの曲のスタンダード演奏であり魅力に満ちたものですね。しっとりと歌い上げる前半のミウシャの低目の声やジョビンがコパカバ~ナ~ア~とバックでハモる部分などは興趣があります。
ジョアン・ジルベルトの最初の妻はご存知アストラッド・ジルベルトですが、2番目の妻がこのミウシャで、2人の娘がベベウ・ジルベルトですね。本作ではポーナス・トラックとして、子供時代のベベウがミウシャ、ジョビンとともに幼い声を最後のトラックで聞かせてくれます。
そういえば、昨日日帰りで東京に出張しましたが、その往路の飛行機でいつも朝の通勤電車で会う素敵な女性と偶然に出くわしました。丁度私の前の席で乗車時に先に座っていた彼女と目と目が合いました。あまりに急でしたので、一瞬の間合いのあとすぐに彼女であることを悟りました。先方も同様なことを感じたようでした。これは神の思し召しではないかと思い、チャンスをうかがっておりましたが、羽田に着いて飛行機を降りる際には、彼女はそそくさと後ろに注意を払うことなく前へ向かってゆくのでした。モノレールも同じ車両に乗りましたが、特にどうということのないもので、結局、終点浜松町で何もないまま別れることになりました。まあこんなものです、私の場合。心の内をそう簡単に行動に移すことがないのです。
その方は歳の頃30過ぎ、瞳が日本人にしては異常に薄い茶色、肌が色白、それに小柄な体躯ながら左右に張り出した胸など、南米白人~ハーフのような奔放な雰囲気を醸しています。前の席でしたので様子をたまに見るに、料理レシピに添削を加えていまして、なにやら編集に関わるキャリア・ウーマンの風情です。通勤電車では携帯電話でメールをチェックしている姿しか知りませんが。この半年ほど週3回くらい毎朝同じ車両の同じ扉に二駅間だけ乗ります。来週はどうなりますことやら。
本作ミウシャの歌声をこの1週間くらい毎日のようにiPodで聴いていますので、何やらその女性と重なってしまします。勝手にこちらで想像を膨らませてイメージを固定してしまっています。
1. VAI LEVANDO
2. TIRO CRUZADO
3. COMIGO E[´] ASSIM
4. NA BATUCADA DA VIDA
5. SEI LA[´](A VIDA TEM SEMPRE RAZA[~]O)
6. OLHOS NOS OLHOS
7. PELA LUZ DOS OLHOS TEUS
8. SAMBA DO AVIA[~]O
9. SAIA DO CAMINHO
10. MANINHA
11. CHORO DE NADA
12. E[´] PRECISO DIZER ADEUS〈MIUS[´]HA E TOM JOBIM〉
13. TURMA DO FUNIL(NO BAIXO LEBRON)
14. TRISTE ALEGRIA
15. AULA DE MATEMA[´]TICA
16. SUBLIME TORTURA
17. MADRUGADA
18. SAMBA DO CARIOCA
19. FALANDO DE AMOR
20. NO[´] CEGO
21. DINHEIRO EM PENCA〈BONUS TRACK〉
22. CA[´]LICE(DUET WITH BEBEL GILBERTO)
詳しくはアマゾンでどうぞ。→ Miucha and Antonio Carlos Jobim / Complete and More
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投稿者 Jazz Blogger T : 21:38
アントニオ・カルロス・ジョビン/波
2005年09月03日
Antonio Carlos Jobim / Wave
今日はアントニオ・カルロス・ジョビンの『波』です。この作品はボサノヴァ・インストゥルメンタルの名作でありジョビン代表作の一つです。クラウス・オガ-マンのアレンジも最高の出来映え。パーソネルは、アントニオ・カルロス・ジョビン(p, celeste,harpsichord)、アービー・グリーン、ジミー・クリーヴランド(tb)、ホメオ・ペンケ、ジェローム・リチャードソン(fl,piccolo)、ロン・カーター(b)、ドン・ウン・ロマーノ、クラウジオ・スローン(ds)、クラウス・オガーマン(arr,cond) 他。1967年NJ録音。A&M。
やはりジョビンは素晴らしい。本日休日の昼下がり日頃聞けていない音楽をいろいろ聞いてみた際に改めて感じた率直な思いです。最近はいつの間にかなぜかジャズに集中しておりクラシックやボサノヴァなど結構お好みの音楽から疎遠になっていましたので時間のあった今日はジャズ以外を中心にゆっくり楽しんでみたのでした。
ジョビンの音楽には美しいメロディと魅惑的なボサノヴァのリズム、それに盟友オガーマンによる洗練された麗しのハーモニーとがあり、音楽としての基本の3拍子が最高レベルに備わっていると私は思います。それにジャジーなセンスも随所に散りばめられておりましてジョビンのボサノヴァこそまさに現代の快楽&癒し系ミュージックの原点といったような印象を持っておりますです。
本作の『波』はそうしたジョビン・ボサノヴァの最高傑作と言われる作品です。BGMとしてこれほど素敵な音楽は他にないと断言できそうなくらいに安らぎと寛ぎの空間を演出してくれますね。耳を澄まして一つ一つの楽器の音に注意を集中しながら聴きましても十分に鑑賞に堪える音楽でありますね。とりわけジョビンの叩くピアノには音数が少なくて朴訥なのですがツボを押えたといいますか痒いところに手が届くように音楽的なセンスが本当に素晴らしいと感じますね。
クラウス・オガーマンのアレンジの妙が冴えています。ホメオ・ペンケの奏するバス・フルートの幽玄な響き、アービー・グリーンの吹くトロンボーンの柔らかな音色、それに弦楽器オーケストレーションによる見事なハーモニー。特に私はオーケストレイションの奏でる対位法的な裏筋メロディにはいつもメロメロにされてしまいます。もうどうにでも好きにして状態です。
まあジョビン原曲の美しさをオガーマンがこれ以上ないくらいに巧みに演出しているといった構図です。この2人はジョビンのアメリカデビュー作『イパネマの娘』でボサノヴァ音楽の一つの典型的なスタイルを生み出し、本作『波』でその究極の完成に至ったと言えるのではないでしょうか。ちなみに録音はジャズのブルーノート・レーベルでお馴染みのニュージャージーにあるルディ・ヴァン・ゲルダー・スタジオで行われています。ベースはロン・カーターです。そういえば、クラウス・オガーマンは先年ダイアナ・クラール『ルック・オブ・ラブ』で素晴らしいアレンジ・テイストを披露してその健在振りを示しましたね。
1.Wave
2.Red Blouse
3.Look to the Sky
4.Batidinha
5.Triste
6.Mojave
7.Dialogo
8.Lamento
9.Antigua
10.Captain Bacardi
詳しくはアマゾンへ。試聴も可能。→ Antonio Carlos Jobim / Wave
JR.comでは試聴可能です。→Antonio Carlos Jobim / Wave
関連エントリーはこちら。
→アントニオ・カルロス・ジョビン『イパネマの娘』
→アントニオ・カルロス・ジョビン『コンポンザー』
→エリス・レジーナ&アントニオ・カルロス・ジョビン『エリス&トム』
→ダイアナ・クラール『ルック・オブ・ラブ』
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投稿者 Jazz Blogger T : 09:41
アントニオ・カルロス・ジョビン/イパネマの娘
2005年06月18日
Antonio Carlos Jobim / The Composer of Desafinado, plays
今日はアントニオ・カルロス・ジョビンの歴史的名作『イパネマの娘』です。インストゥルメンタルのボサノヴァとして間違いなく最高傑作でしょう。ジョビン自ら演奏する美しい代表曲集でありボサノヴァを聞くならまずこの一枚からというお勧めの一枚。1962年NY録音。
1962年の歴史的なカーネギー・ホールのコンサートでボサノヴァが一躍脚光を浴び、スタン・ゲッツ、ジョアン・ジルベルト、ジョビン、それにアストラッド・ジルベルトらによる『ゲッツ/ジルベルト』で決定的な大衆性を博することになりますが、ジョビンはこれらでのピアノ演奏で作曲者としてだけでなくピアニストとしても人気を得ました。そうした流れの中で本作は同年62年録音のジョビンの演奏家としてのソロ・デビュー作に当ります。アレンジはクラウス・オガーマンでこれ以降20年くらいコンビを組むことになる盟友です。
アントニオ・カルロス・ジョビンの魅惑的なメロディがジョビン自ら弾くシングル・ノートのピアノとクラウス・オガーマンの巧みなオーケストレーションによって上品で心地よくて味わい深い極上の音楽に仕上げられいます。全12曲、ジョビンの初期代表作が並びます。壮観です。「イパネマの娘」「デザイフィナード」「おいしい水」「コルコバード」「ハウ・インセンティブ」「ワン・ノート・サンバ」などなど、ボサノヴァを知らぬ人でもどこかで聞いたことがあるであろう有名なメロディが続きます。
1. The Girl From Ipanema
2. Amor Em Paz :: Once I Loved
3. Agua De Beber
4. Vivo Sonhando :: Dreamer
5. O Morrow Nao Tem Vez (Favela)
6. Insensatez :: How Insensitive
7. Corcovado
8. Samba De Uma Nota So :: One Note Samba
9. Meditation
10. So Danco Samba :: Jazz Samba
11. Chega De Saudade :: No More Blues
12. Desafinado
JR.comでは試聴可能です。→Antonio Carlos Jobim / The Composer of Desafinado, plays
詳しくはアマゾンでどうぞ。→ Antonio Carlos Jobim / The Composer of Desafinado, plays
関連エイントリー→『ダイアナ・クラール/ルック・オブ・ラブ 』
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投稿者 Jazz Blogger T : 09:44
ナラ・レオン/美しきボサノヴァのミューズ
2005年06月07日
Nara Leao / Dez Anos Depois
今日はボサノヴァからとても渋い一枚をご紹介させていただきます。ナラ・レオン『美しきボサノヴァのミューズ』。ギターやピアノなど最小の伴奏でナラ・レオンの美声にてジョビンの名曲がアコースティックに演奏されます。心が洗われるようなシンプルで美しいボサノヴァ音楽の典型的な境地です。1971年パリ録音。ナラ・レオン亡命中の録音とか。お勧めです。
政治的な活動をしていたとのことですがそんな個人の世俗的なことには頓着せずともこの音楽は純粋に楽しめるものです。アントニオ・カルロス・ジョビンの名曲の数々が極めて淡々と奏でられます。ギターをバックに歌われる詩的な世界これは一種の美学と言えるものです。
私はこの種のナチュラルで美しい音楽がとても好みなのです。あきが来ない類の音楽というのでしょうか。原曲の美が隠しようも無く露にされています。全24曲ですがさながらボサノヴァ名曲集です。1~14曲目はまさにボサノヴァのヒット・メドレー。透明なナラ・レオンの歌が魅力的です。これぞくせになる座右の音楽。
例えば2曲目のワン・ノート・サンバという曲は典型的なボサノヴァ曲。シンプルな曲だけに演奏者のセンスが如実に現れます。リバーブのよくきいた音ですが2本のギター伴奏で歌われるレオンの声質と雰囲気は最高に素晴らしいものです。これには脱帽です。イパネマの娘にも同種の美が輝いています。1942年生れ89年47才で没。
1,ハウ・インセンシティブ
2.ワン・ノート・サンバ
3.白と黒のポートレイト
4.コルコヴァード
5.イパネマの娘
6.ポイズ・E
7.想いあふれて
8.ボニータ
9.あなたと私
10.フォトグラフ
11.オ・グランヂ・アモール
12.エストラーダ・ド・ソル
13.ポル・トーダ・ミーニャ・ヴィーダ
14.ジザフィナード
15.私の恋人
16.まじめな青年
17.ヴォウ・ポル・アイー
18.平和な愛
19.サビアー
20.メディテーション
21.春
22.まなざし
23.オウトラ・ヴェス
24.ジマイス
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投稿者 Jazz Blogger T : 09:46
エリス・レジーナ&トゥーツ・シールマンス/ブラジルの水彩画
2005年04月26日
Elis Regina&Toots Thielemans/ Aquarela Do Brasil
今日はエリス・レジーナとトゥーツ・シールマンスの共演盤の『ブラジルの水彩画』ですね。ボサノヴァの名盤です。自在で流麗なレジーナの歌声とシールマンスの心地よい口笛とハーモニカのハーモニー。しかも名曲が満載です。1969年録音。
静かな夜一人じっくりとエリス・レジーナの歌に耳を傾けますと音楽の素晴らしさがほのかに辺り一面を覆いつくしてやはり彼女こそ最高のボサノヴァ歌手なのだなと実感させられますね。レジーナのアルバムといえば以前にご紹介したジョビンとの共演作『エリス&トム 』がすぐに思い浮かびますが、本作のトゥーツ・シールマンスとの共演も同等レベルのうっとりするような素敵な内容だと思いますね。繰り返し聴くほどにその深い味わいが増してくるという本当に愛すべきアルバムなのですね。
6曲目のヴォセ、このリラックス感はボサノヴァの真骨頂。エリスの微笑みを感じる歌声とトゥーツの口笛が美しくてクセになる音楽です。7曲目の小舟、これがまた大々々好きな曲なのですね。エリスのしっとりした歌声が響いて来る最初のワンコーラスで完全にノックアウトされてしまいます。それに12曲目のヴォルタがまたしみじみと歌い込まれていまして堪らないものがあります。
上の3曲だけで私はもうほんと大満足なんです。この3曲を繰り返し聴きます。3回ずつくらい聴きますと、幸せいっぱいでお腹いっぱいの気分になりますね。ああ今日も一日が無事に終わりました、ありがとう感謝です、って感じになるのです。もしこのアルバムのことをご存知なくて、ボサノヴァに少しでも興味のある方がいらしたら、是非とも下にお示ししたリンクから試聴できますので一度お試しあれ。ボサノヴァの魅力と深い味わいを感じることができるかもですよ♪
1. Wave
2. Aquarela Do Brasil
3. Visao
4. Corrida de Jangada
5. Wilsamba
6. Voce
7. O Barquinho
8. O Sonho
9. Five for Elis
10. Canto de Ossanha
11. Honeysuckle Rose
12. Volta
amazon.comでは試聴可能です。→Aquarela Do Brasil
JR.comでは試聴可能です。→Aquarela Do Brasil
詳しくはアマゾンでどうぞ。→ エリス・レジーナ&トゥーツ・シールマンス/ブラジルの水彩画
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投稿者 Jazz Blogger T : 09:47
ケイ・リラ/インフルエンシア・ド・ジャズ
2005年03月19日
Kay Lyra/ Influencia Do Jazz
今日はボサノヴァの大御所カルロス・リラの娘ケイ・リラのデビュー・アルバム『インフルエンシア・ド・ジャズ』。Bossa Novidade(新機軸ボッサ)の一つです。パーソネルは、ケイ・リラ(vo)、マウリシオ・マエストロ(arr,g,vo)、ジョルジ・エルダー(b)、ヒカルド・コスタ(ds)、ホベルチーニョ・シルヴァ(perc)、ヒカルド・ポンチス(as,fl)、マルセロ・マルチンス(ts)、パウロ・セルジオ・サントス(cl)、シキート(g)、クラウヂオ・ギマリャンィス(g)他。2004年リオ録音。
カルロス・リラはジョビンらが第1世代とすれば第2世代に当る著名な男性ボサノヴァ歌手&作曲家です。本作にも収めれられている1.Voce E Eu(あなたと私)や6. Influencia Do Jazz(ジャズの影響)などの有名曲もカルロス・リラの曲です。このカルロス・リラを父に米国女優のケイト・リラを母に生れたのがケイ・リラです。米国のバークリー音楽院で学びやドイツでオペラなどもかじったとのこと。1998年よりブラジルのリオを中心に音楽活動を開始しその美貌からモデルを兼業。本作は昨年秋に出たデビュー・アルバムです。
ボサノヴァは大御所の娘達の台頭が目立ちますが、一部には日本で作られて本国ブラジルに逆輸入されるパターンが増えてきているとか。本作もそうした1枚のようです。全13曲。決して悪くないです。声質はよいですし、しっとり歌う情緒はさすがにリラの娘という感じですね。ボサノヴァの歌手ってうまいのだか下手だかわからない方が多いですし、センスがあれば決して上手くなくてもサマになるってところがありますからね。
全体のアレンジもオーソドックス、正統派です。上質のボサです。この1曲目1.Voce E Euを聞きますとボサノヴァ特有のほんわかとした暖かみを感じてとてもいい気分になります。2. Sim, Deve Ser Amorや3. Forestも素晴らしい。それと、4が日本語なんですが、これがちょっと微妙です。日本語で聞くと少し変な感覚になりますね。10. Ne Me Quitte Pasは仏語ですがね、まだこちらは違和感それほど感じません。あと英語とポルトガル語の全4ケ国語です。
1. Voce E Eu
2. Sim, Deve Ser Amor
3. Forest
4. Sambinha Bacana
5. With A Song In My Heart
6. Influencia Do Jazz
7. Saudade Fez Um Samba
8. Minha Namorada
9. Tea For Two
10. Ne Me Quitte Pas
11. Nenem
12. O Negocio E Amar
13. Foolish Summer
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投稿者 Jazz Blogger T : 09:54
シルビア・テレス/アモール・エン・ハイ・ファイ
2005年03月04日
Sylvia Telles/ Amor em Hi-Fi
今日はボサノヴァの名歌手シルビア・テレスの初期の名作『アモール・エン・ハイ・ファイ』をご紹介しましょう。ボサノヴァがまだ世界的に大ヒットする前の1960年に録音されています。リオデジャネイロ出身のシルビア・テレスはボサノヴァの勃興期を代表する歌手。66年に32才の若さで交通事故死しています。
私にとってボサノヴァの女性歌手といいますとまずこのシルビア・テレスが思い浮かびます。他にもエリス・レジーナ、アストラッド・ジルベルト、ナラ・レオンらが有名ですね。テレスはボサノヴァ初期に活躍して若くして亡くなったということで、その素敵な歌声と残された名唱などで特に印象に残る歌手です。
テレスの歌は何枚かのアルバムで知るのみですが、その味わいのある歌声は哀歓とキュートさが混ざり合った素晴らしいものです。本作はテレスの魅力を伝える代表的な1枚です。ジャジーな演奏もあり個人的に特に好んで聞くアルバムです。
全11曲。オーケストラをバックにボサノヴァやジャズ・スタンダードをじっくりしっとりと歌います。7.ジンジや9.ワン・ノート・サンバはとても有名なジョビンの曲ですがシルビアの歌はそれらの曲の定番と思えるほどに素晴らしい内容です。2のジャズ・スタンダードのメドレーでもとても味わいがあります。3.コルコバド、4.テテも文句なくいいです。10や11なども何とも素敵な歌唱です。10では立派な仏語も披露していますね。こうして1曲ずつじっくり聴きますと、ほんとテレスの素晴らしさがよくわかります。
1.SAMBA TORTO
2.ALL THE WAY/THE BOY NEXT DOOR/THEY CAN'T TAKE THAT AWAY FROM ME
3.CORCOVADO
4.TETE
5.SE E TARDE ME PERDOA
6.CHORA TUA TRISTEZA
7.DINDI
8.OBA-LA-LA
9.SAMBA DE UMA NOTA SO
10.GARDEZ MOI POUR TOUJOURS
11.NAO GOSTO MAIS DE MIM
詳しくはamazon,co.jpでどうぞ。→ Sylvia Telles/ Amor em Hi-Fi
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投稿者 Jazz Blogger T : 09:55
アントニオ・カルロス・ジョビン/コンポーザー
2005年02月28日
Antonio Carlos Jobim / Composer
今日はアントニオ・カルロス・ジョビンです。自作曲をジョビン自ら歌う2枚の名作を中心にカップリングしたとてもお得な一枚。もし私が無人島に一人で一枚のCDを持って行くことになったら恐らく選ぶであろう究極の一枚です。①1~12 『The Wonderful World of Antonio Carlos Jobim』全曲。ネルソン・リドル楽団。1965年録音。②13~14『Love, Strings and Jobim 』より。デオダート編曲。1966年録音。③15~28『A Certain Mr Jobim』全曲。クラウス・オガーマン編曲。1969年録音。
私にとってジョビンという音楽家は最も敬愛する作曲家です。目をつむって少し思い浮かべるだけでも、「ジサフィナード」「コルコバード」「イパネマの娘」「波」「おいしい水」「フェリシダージ」「ジェット機のサンバ」「メディテーション」「思いあふれて」.......などなど、とめどなく美しいメロディが浮かんできます。ほとんど奇跡です。一度聴くだけでは容易には理解できないのですが、繰り返し聴くうちにその不思議で奇妙な音の連なりが虚ろな光を放ちはじめ終いには眩いばかりに光輝いてくるという、そんな印象です。
本作は自作の有名曲をジョビンが自ら歌った2枚のアルバムとプラスαをカップリングした大変お買い得な一枚です。実は長く私の心を潤してくれている大の愛超盤なのです。ジョビンの歌自体は決して旨いとは言えるものではありませんが、素晴らしいメロディを作曲者自らの歌&演奏でじっくり味わうにはこれに勝るものはありません。ボサノヴァのリズムとジョビンの素敵なメロディをめいっぱい堪能することができます。複雑でキュートなメロディはまさに飽きることのない音楽です。聴くたびに新たな喜びが発見されるのです。
全28曲。前半は品のよいネルソン・リドルとの共演。途中2曲がデオダート編曲のインストルメンタル。後半は大御所クラウス・オガオーマンとの息の合った共演。どの曲も味わいのあるものですがオガーマンの鮮やかなオーケストレーションが特に印象深いですね。今の気分では、10のジェット機のサンバ、18&26.Photograph、21&25.Esperanca Perdida、6. A Felicidade、1. She's A Carioca などの演奏がとてもいいです。今晩あらためて聴きましてやっぱジョビンは最高!の念を実感しています。
1. She's A Carioca
2. Agua De Beber
3. Surfboard
4. Useless Landscape
5. So' Tinha De Ser Com Voce
6. A Felicidade
7. Bonita
8. Favela
9. Valsa De Porto Das Caixas
10. Samba Do Aviao
11. Por Toda A Mimha Vida
12. Dindi
13. Hurry Up And Love Me ia
14. Pardon My English
15. Bonita
16. Se Todos Fossem Iguais A Voce :: Someone To Light Up My Life
17. Off-Key :: Desafinado
18. Photograph
19. Surfboard
20. Outra Vez :: Once Again
21. I Was Just One More For You :: Esperanca Perdida
22. Estrada Do Sol :: Road To The Sun
23. Don't Ever Go Away :: Por Causa De Voce
24. Zingaro
25. Esperanca Perdida :: I Was Just One More For You
26. Fotographia :: Photograph
27. Por Causa De Voce :: Don't Ever Go Away
28. Desafinado :: Off-Key
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投稿者 Jazz Blogger T : 09:57
ベベル・ジルベルト/タント・テンポ
2005年02月06日
Bebel Gilberto / Tantotempo
今日はボサノヴァからベベル・ジルベルトの大ヒットアルバム「タントテンポ」をご紹介しましょう。ボサノヴァの生みの親ジョアン・ジルベルトと歌手のミウシャを母に持つブラジル新世代の女性シンガー、ベベル・ジルベルトの代表アルバム。1999年録音。
日常的に聴く音楽を大きく分ければ、ジャズ、クラシック、そしてボサノヴァという3つのジャンルに分けることができそうなくらいに、ボサノヴァをはじめとするブラジル音楽は私にとって欠かせないアイテムになっています。現代のブラジル音楽は癒し系という点では最高のワールド・ミュージックだと私には思われます。
本アルバム『タント・テンポ』は、現代のボサノヴァを代表する存在のベベル・ジルベルトの本格的なデビュー・アルバムです。ベベルは、66年、リオ・デ・ジャネイロ生まれで著名音楽家の両親の元に幼少の頃から英才教育を受け、9歳でプロの音楽家としてのキャリアをスタート。89年に、1stアルバム・ミニ・アルバム『ベベウ・ジルベルト』を発表。ブラジル音楽界きってのサラブレッド・シンガーとして注目を浴びると同時に、天賦の才能としか言いようのないヴォーカル・ワーク、抜群のリズム感と柔らかな歌声で、大きな支持を獲得するに至ります。本作『タント・テンポ』では伝統的な歌とともにコンテンポラリーな味わいが十分に発揮された傑作となっています。
1. Samba Da Bencao
2. August Day Song
3. Tanto Tempo
4. Sem Contencao
5. Mais Feliz
6. Alguem
7. So Nice (Summer Samba)
8. Lonely
9. Bananeira
10. Samba E Amor
11. Close Your Eyes
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投稿者 Jazz Blogger T : 09:59
フローラ・プリム/エブリデイ、エブリナイト
2005年01月11日
Flora Purim/ Everyday, Everynight
今日はフローラ・プリムです。現代ブラジル音楽の歌姫ことフローラ・プリムとフランスの名アレンジャーのミシェル・コロンビエとのコンビが豪華なフュージョン系ミュージシャンとともに製作したとても魅力的な名作ヴォーカル・アルバムです。
パーソネルは、ミシェル・コロンビエ(arr,key)、ランディ・ブレッカー(tp)、デヴィッド・サンボーン(as)、マイケル・ブレッカー(ts)、リー・リトナー(g)、ジェイ・グレイドン(g)、ハービー・ハンコック(key)、ジョージ・デューク(key)、デヴィッド・フォスター(key)、ジャコ・パストリアス(b)、ハーヴィー・メイソン(ds)、アイアート・モレイラ(perc)。1978年LA録音。
フローラ・プリムはブラジル生れでアイアート・モレイラを夫に持つ大御所女性ヴォーカリスト。チック・コリアの「リターン・トゥ・フォーエバー」(72年)で一躍有名になりました。この「エブリデイ、エブリナイト」(78年)はブラジリアン系フュージョンの名作ヴォーカル・アルバムです。6オクターブもの広い声域を持つといわれるフローラ・プリムの透明感のある美しい声が全編にわたって聞かれます。ジャコ・パストリアスが随所で大活躍しています。
フローラ・プリムの公式サイトはこちら。
全11曲。7~11が好きでよく聴きます。特にお勧めはジャコ・パストリアス作の8曲目のLas Olas。歌詞のない歌ですがフローラ・プリムの美しい歌声がとても印象に残る美しい曲です。ハービー・ハンコックのエレピのソロも聴けます。
1.エヴリデイ、エヴリナイト、2.サンバ・ミシェル、3.ホープ、4.ファイヴ・フォア、5.ウォーキング・アウェイ、6.アイ・ジャスト・ドント・ノウ、7.イン・ブラジル、8.ラス・オラス、9.ブルース・バラッド、10.オーヴァチュア、11.ホワイ・アイム・アローン
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投稿者 Jazz Blogger T : 23:54
ジョアン・ドナート/ボッサ・ムイト・モデルナ
2004年11月19日
Joao Donato/A Bossa Muito Moderna
こんにちは。今日はジョアン・ドナートです。ボサノバ黎明期の渋めのピアノ・コンボ演奏です。パーソネルは、ジョアン・ドナート(p)、セバスチャン・ネト(b)、ミルトン・バナナ(ds)、アマウリイ・ロドリゲス(perc)。1963年録音。
ジョアン・ドナートはボサノバ創成期に活動を開始し60~70年代に活躍したキーボード奏者かつ作曲家です。ジョアン・ジルベルトやアントニオ・カルロス・ジョビンらとともに偉大なボサノバ・ミュージシャンとして有名です。一時引退していましたが、90年代半ば小野リサらのアルバムを手がけた後は完全復帰して現在も精力的に活動されています。
このアルバムは自作曲だけでなく、ジョビンやセルジオ・メンデスらの曲をフィーチャーした、極めてオーソドックスな渋すぎるくらいのピアノ演奏です。ドナートのピアノ・ソロを存分に味わうという意味ではこれ以上のよき題材はありません。私のようなドナート・ファンにとりましては宝物のようなアルバムなのです。全12曲いずれもほとんどジャズのピアノ・トリオ・アルバムのようですが、よくよく聴きますとドナートならではの洗練された極上のボサノバ・テイストが感じられます。
来日したドナートを紹介しているこんなサイトさんもあります。→ ジョアン・ドナートがやってきた/CORCOVADO
詳しくはアマゾンでどうぞ。→ Joao Donato/A Bossa Muito Moderna
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投稿者 Jazz Blogger T : 10:01
小野リサ/サウダージ
2004年11月17日
Risa Ono/Minha Saudade
こんにちは。今日は小野リサです。小野リサのアルバムはBGMとして聞くにはもってこいの癒し系ミュージックですね。安定的に心地よい音楽が流れてくるという点では安心してどれをかけても裏切られることがまずありません。ボサノバや一般のポピュラーの有名曲をボサノバ風に仕立てた音楽は天気のよい休日の午前などに聞きますととてもくつろいだ雰囲気が醸し出されます。
ただ、深夜など個人的に集中して聞き込む対象としては正直少し物足りないところもあったりしますね。数多く出ているそんな小野リサのアルバムの中で、今日ご紹介するアルバムは、かなり筋が通っていてじっくり聞くにはもってこいの例外的なアルバムではないかと思うのですね。
それはジョアン・ドナートというボサノバを代表するような高名なピアニスト兼作曲家との共作で、ドナート色の強く出た仕上がりになっていることが主な要素だと思います。全曲ドナートの曲で、アレンジもドナート、そして、ピアノまたはエレピの演奏もドナートなのですね。
ジョアン・ドナートのピアノ演奏はかゆいところに手が届くというようなお洒落でハイセンスなものです。あの元祖癒し系アルバム、マイケル・フランクス「スリーピング・ジプシー」中の2曲でピアノ演奏しています。他はジョー・サンプルなのですが、その2曲でのドナートのピアノが抜群に素敵なものですから、それ以来ドナートの大ファンになりました。ドナートのリーダー・アルバムについては近いうちにまた別枠でご紹介したいと思っています。
詳しくはアマゾンでどうぞ。→ Risa Ono/Minha Saudade
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投稿者 Jazz Blogger T : 10:02
アナ・カラン/おいしい水
2004年11月16日
Anna Caram /Sunflower Time
こんにちは。今日はアナ・カランの登場です。現代のブラジル音楽の粋を伝える好アルバム、アナ・カランの大人気盤です。ボサノバをはじめとするブラジル音楽は今や高水準のワールド・ミュージックとして認知されていますが、その代表の一人がこのアナ・カランです。95年、ロンドンとサンパウロで録音。
2曲目のバート・バカラック作のカーペンターズのヒット曲、「クロス・トゥ・ユー」のアレンジが素晴らしいと思います。原曲の良さをカリオカ風にさわやかにまとめていまして、これはもうリゾート気分に浸れる快楽印ミュージック。ついつい繰り返し聴いてしまいますね。4曲目のスティービー・ワンダーの名曲「オーバージョイド」は彼女のギターだけをバックにした弾き語りで、本来の彼女の透明で官能的な歌声が魅力的です。
1、6、9曲目はあのロンドン・ジャズ・ファンクの大御所ジャン・ポール・ブルーイ・モーニックのアレンジ&プロデュースでロンドン録音。1曲目のジョビンの有名曲「おいしい水」がクラブ風のサウンドに仕上がっていて興味深いものがあります。6曲目のジョルジ・ベンの大ヒット曲「マシュ・ケ・ナダ」も斬新なアレンジです。ブラジリアン・コンテンポラリー・ミュージックは60年代のボサノバ勃興期からそのアレンジに優れた特徴がありましたが、このアナ・カランのアルバムもそうしたよりよいアレンジと音楽の創造を貪欲に追求する姿勢が感じられます。
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投稿者 Jazz Blogger T : 10:03
エリス・レジーナ&アントニオ・カルロス・ジョビン/エリス&トム
2004年09月24日
Elis Regina&Antonio Carlos Jobim/ Elis&Tom
こんにちは。今日はボサノバから1枚を選んでみました。当然のごとくアントニオ・カルロス・ジョビンのものとなります。これはここ5年くらいで最もよく聴いているCDだと思います。エリス・レジーナという最高の女性ボサノバ歌手を迎えてのデュエットもありの74年録音です。全曲ジョビンの作です。
ボサノバを聴き出したのは、学生時代にジャズとして聴いた"ゲッツ・ジルベルト"を別にすれば、30歳を過ぎてからです。もちろん、ジャズにはボサノバ風の演奏がそこかしこに多々ありますので区別すること自体あまり意味ないことかもしれませんが。まあアントニオ・カルロス・ジョビンのことを偉大な音楽家と認識したのが意外と遅かったということですね。
数多くの有名曲を作曲しています。味わいのある曲、噛めば噛むほどいい味の出てくる曲の何と多いことか。ボサノバという音楽を世界共通のものとしたという功績はこのジョビンの作り出した曲たちに大きく依存しているのではないかと私は思います。
このアルバムに収められている曲について触れておきますと、大変有名なコルコバード以外にはどの曲もそれほどメジャーというものではありません。しかし、よく聴きますとどれも味があってほんと素晴らしいと思えるものもあります。私にとって繰り返し聞きたくなるアルバムというのは、心地よさに加えて聴くたびに何か新しい発見をする醍醐味があるものということになります。このジョビンとエリスのアルバムはまさにそんな魅力を持った音楽です。特にお気に入りを挙げますと、1,三月の雨、5.トリステ、6.コルコバード、8.白と黒のポートレイト、9.もう喧嘩はしない、11,フォトグラフ、13.バラに降る雨、14.無意味な風景、などになります。エリスの透き通った声としっとりと歌うバラッドには降参です。ジョビンの歌声にもそのうち慣れてくるのですね、不思議と。
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投稿者 Jazz Blogger T : 10:04
ダイアナ・クラール/ルック・オブ・ラブ
2004年08月20日
DIANA KRALL/ Look of Love
今日は日ごろよく聴く音楽から1枚をご紹介しましょう。ご存知の方も多いダイアナ・クラールの「ルック・オブ・ラブ」です。ジャズは学生の頃から好んで聴くジャンルでシンプルなモダンジャズが好みです。ジャズボーカルももちろんよく聴いています。このD・クラールは最近の女性ボーカリストとして最も有名な人でしょう。ピアノの弾き語りですが、ロンドンフィルをバックに渋くおシャレにハイセンスな歌を聴かせてくれます。PCに取り組みながらバックグラウンドとして聴くことが多いですが、ほんととっても和(なご)めますし、作業がはかどります。
このCDは音質もよく、特にアレンジがよいのですが、アレンジャーはクラウス・オガーマンという大御所です。ボサノバ系で超有名、1番のアレンジャーです。1960年台初頭のアントニオ・カルロス・ジョビンらによるボサノバ黎明期のアレンジを担当して以来、ボサノバアレンジのスタンダードを築いた人です。
イパネマの娘 Antonio Carlos Jobim
上はジョビンの名を決定的にしボサノバを世界に知らしめた有名なCDです。アレンジはオガーマンです。魅惑的なメロディーと心地よい独特のリズム、そして華麗なオーケストレーションアレンジ、何度聴いても聞き飽きないです。先のクラールのCDではそんなボサノバの洗練されたテイストが、クラール独自の音世界を存分に引き立てることに成功しており、こちらも素晴らしい仕上がりになっています。
そういえばびっくりなのはクラールがあのエルビス・コステロと結婚したことです。独特の個性的ロックとコアなファンを持つことで知られるコステロと美人歌手クラールの組み合わせはちょっと驚きですね。映画「ノッティングヒルの恋人」の主題歌「SHE」で一躍脚光を浴びたコステロですが、あの曲は古いシャンソンのカバーでコステロのイメージから遠いものですね。自身は自分で作詞作曲、しかもメッセージ性のある詩と独特の音世界を持つロックンローラーです(結構年食ってるはず)。クラールと結ばれてお互いどのような影響や刺激を受けて今後の音楽活動に反映されてゆくのか興味のあるところですね。
iTuens Music Store では試聴OKです。→ DIANA KRALL/ Look of Love
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投稿者 Jazz Blogger T : 23:03