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サド・ジョーンズ/ザ・マグニフィセント・サド・ジョーンズ

JAZZ Trumpet

2005年02月01日

the magnuficent.jpg Thad Jones / The Magnificent Thad Jones

 今日はサド・ジョーンズの代表作「ザ・マグニフィセント」です。サドのBN2作目に当たる名盤です。ハンク、サド、エルヴィンのジョーンズ3兄弟はいずれもモダン・ジャズの巨星ですね。パーソネルは、サド・ジョーンズ(tp)、ビリー・ミッチェル(ts)、バリー・ハリス(p)、パーシー・ヒース(b)、マックス・ローチ(ds)。1956年NY録音。BlueNote1527。

 サド・ジョーンズはカウント・ベイシー楽団で人気No.1のトランペッターとして53年から活躍しており、55年にベイシーの人気盤「エイプリル・イン・パリ」でよく知られるようになりました。本作の「ザ・マグニフィセント・サド・ジョーンズ」には1曲目に同曲エイプリル・イン・パリが収められており、少しスローテンポですがトランペット特有の明朗な響きの名演を聞かせてくれます。実にすがすがしくてよいですね。

 全5曲。全体にハード・バップというよりビ・バップの感じですね。ジャズの持つおおらかな面がよく伝わってくるわかりやすいアルバムです。2曲目のブルースもリラックスしてとてもいい感じです。テナーのビリー・ミッチェルがいいソロをとってます。このミッチェル、やはりベイシー楽団に所属していてサドとはよく気心の知れた仲とのこと。

 4曲目のスロー・バラードではサドの朗々と歌うトランペットがことさら印象的です。強烈なスイング感は乏しいのですが確かなジャズ・フィーリングを感じさせます。あっさりとしていてしかも暖かい感触です。5曲目でのミッチェルの貫禄あるソロ、それにバリー・ハリスの小粋なソロなどは本作を価値あるものにすることに十分貢献していると思います。また、ヒース、ローチという名手によるリズムもアルバム全体を通じて冷静で絶妙な好サポートを演じています。

 サド・ジョーンズは本作のあとBNを去りますが、メル・ルイスとの有名なサド・メル楽団での成功を得た後、65年に戻ってくることになります。演奏自体はベイシー時代から変わりませんが、作編曲者・バンドリーダーとしての力量が評価されることになります。

1.パリの四月
2.ビリー・ドゥー
3.イフ・アイ・ラヴ・アゲイン
4.イフ・サムワン・ハッド・トールド・ミー
5.シーディア 

mp3.comでは試聴可能です。→ The Magnificent Thad Jones

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