メイン・ページ > JAZZ Vocal > アン・バートン/ブルー・バートン

アン・バートン/ブルー・バートン

JAZZ Vocal

2004年10月01日

アン・バートン/ブルー・バートン Ann Burton/ Blue Burton
 こんにちは。今日は女性白人ジャズ・ボーカルのアン・バートンです。パーソネルは、Ann Burton(vo)、Louis van Dyke(p)、Jacques Schols(b)、Piet Noordjik(as)。67年録音。オランダ出身。33年生89年没。

 そのビリー・ホリデイに影響を受けたという歌は力みのない自然体でありながら不思議な情感を醸し出す日本人好みの歌手です。このアルバムは遅咲きのデビュー・アルバムですが、バラッドを中心とするスタンダード曲中心の名盤として世評の高い内容です。バックのルイス・ヴァン・ダイクのピアノ・トリオはヨーロピアン・ジャズの源流をなすとても品のよいほんと素晴らしいバッキングです。また、録音の音質が極めてよいアルバムでもあります。

 お勧めは、6曲目のYou've changedや7曲目のThe good lifeです。初めて聴いたのはいつ頃だったでしょうか。ジャズに目覚めてから大分時間が経っていましたが、それまで聴いたことの無かった別世界のジャズでしたね。ピアノのヴァン・ダイクの見事な伴奏がすぐに気に入りましたが、バートンの歌は素人っぽくてあまり感心しないという第一印象でした、確か。それでも繰り返し聴いているうちに段々とその不可思議な魅力に取り付かれてゆくことになります。アン・バートンはビリー・ホリデイ同様好き嫌いの別れるところかと思いますが、このヴァン・ダイクのピアノの響きには独特のものがあり、それを堪能するだけでもこのアルバムを聴いてみる価値があると思います。

1. I Can't Give You Anything But Love
2. Go Away Little Boy
3. He Was Too Good To Me
4. But Not For Me
5. It's Easy To Remember
6. You've Changed
7. Good Life
8. In The Wee Small Hours Of The Morning
9. Sunny

B00005G4A4.09.LZZZZZZZ.jpeg Ann Burton/ Ballad&Burton

 このアン・バートンとルイス・ヴァン・ダイクの組み合わせには、もう一枚"バラッド&バートン"という69年録音の同種の人気アルバムがあります。こちらもスタンダード中心の親しみやすい内容です。私はバートンに魅せられていますので共に愛聴盤となっています。幾分かBlue Burtonの方が聴く機会は多いですが。アルコールを少し入れて聴きますとさらによいようです、はい。

関連するblogをもっと読む → 人気ブログランキング

投稿者 Jazz Blogger T : 22:58 | トラックバック

« デューク・エリントン/ブラック・ブラウン&ベイジュ | メイン | 博士の異常な愛情/スタンリー・キューブリック »

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://dellton.com/cgi/mt/mt-tb.cgi/437

Copyright (C) 2004-2014 MY FAVORITES All Rights Reserved.