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ビル・エバンス/エブリバディ・ディグス

JAZZ Piano 1

2005年01月02日

everybody_digs.jpeg Bill Evans / Everybody Digs

 こんにちは。正月2日目はビル・エバンスといきましょう。大好きなアルバム、「エブリバディ・ディグス」です。エバンスの個性が輝き出した記念すべきピアノ・トリオの名作です。パーソネルは、ビル・エバンス Bill Evans (p)、サム・ジョーンズ Sam Jones (b)、フィリー・ジョー・ジョーンズ Philly Joe Jones (ds)。1958.12.15.NY年録音。Riversideレーベル。

 まずもって、アルバム・ジャケットが奇抜ですね。著名なジャズマンのビル・エバンスに関するコメントがそのまま英語の文章で記載されています。マイルス・デイヴィス、ジョージ・シアリング、アーマッド・ジャマル、キャノンボール・アダレイの4人、そのサイン入り(?)です。なぜこの4人なのかというのは私には容易には想像できませんが、まだ未知の若手であるエバンスに最大の賛辞が短い言葉で送られています。

マイルス・デイヴィス 「オレはほんとビル・エバンスには多くのことを学んだぜ。やつはピアノを(お手本のように)プレイすべき正にその方法で弾いてみせるのさ。」
ジョージ・シアリング 「ビル・エバンスは私が最近耳にした最も新鮮なピアニストです。」
アーマッド・ジャマル 「ボクはビル・エバンスは最高の一人だと思うね」
キャノンボール・アダレイ 「ビル・エバンスはまれなオリジナリティとテイスト、それにプレイすべき決定版と思えるような曲のコンセプトを作れるたぐいまれな能力を持ってるな。」

 全11曲。どの曲を聴いても、当時の他のピアノとは一線を画する、すでに完全にエバンスの音を感じることができます。その意味でどの曲の演奏も新鮮で密度が濃く、しかも美的なものを感じとることができます。特に、7.Peace Piace や11.Someone Other Time は美しいものです。マイルスのアルバム、「カインド・オブ・ブルー」のブルー・イン・グリーンで聞かれるエバンスの世界ですね。

 個人的な好みでは、6.Tenderly と 8.What is There to Say? がお気に入りです。音楽美に打ち震えます。右手のソロがよいです。バド・パウエルの線上にいてさらにその上にプラスしたピアノ・スタイルであることがわかります。9.Oleoでのサム・ジョーンズ、フィリー・ジョーとの掛け合いなんかもちょっと面白い感覚です。

1. Minority
2. Young And Foolish
3. Lucky To Be Me
4. Night And Day
5. Epilogue
6. Tenderly
7. Peace Piece
8. What Is There To Say?
9. Oleo
10. Epilogue
11. Some Other Time - (bonus track)

Bill Evans (p), Sam Jones (b), Philly Joe Jones (ds). Recorded on Dec.15, 1958.

iTunes Music Store では試聴可能です。→Bill Evans - Keepnews Collection: Everybody Digs Bill Evans

詳しくはアマゾンでどうぞ。→ Bill Evans / Everybody Digs

関連エントリーはこちら。
 → アート・ファーマー『モダン・アート』(1958)
 → ビル・エヴァンス『エブリバディ・ディグス』(1958)
 → ビル・エヴァンス『オン・グリーン・ドルフィン・ストリート』(1959)
 → ビルエヴァンス『ポートレイト・イン・ジャズ』(1959)
 → キャノンボール・アダレイ『ノウ・ホワット・アイ・ミーン』(1961)
 → ビル・エヴァンス『エクスプロレイションズ』(1961)
 → ビル・エヴァンス『ムーン・ビームス』(1962)
 → デイブ・パイク『パイクス・ピーク』(1962)
 → ビル・エヴァンス『シェリーズ・マンホールのビル・エヴァンス』(1963)
 → スタン・ゲッツ『スタン・ゲッツ&ビル・エヴァンス』(1964)
 → モニカ・ゼタールンド『ワルツ・フォー・デビー』(1964)


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