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ハンプトン・ホーズ/フォア・リアル

JAZZ others 2

2005年08月24日

for_real.jpeg Hampton Hawes / For Real !

 今日はハンプトン・ホーズの『フォア・リアル』です。テナーを加えたカルテット演奏。数年後にあのビル・エヴァンス・トリオでの演奏で名を馳せることになるスコット・ラファロも参加。パーソネルは、ハロルド・ランド(ts)、ハンプトン・ホーズ(p)、スコット・ラファロ(b)、フランク・バトラー(ds)。1958年LA録音。Contemporary Records。

 ハンプトン・ホーズは私のお好みのピアニストの一人です。フニクリフニクラと独特のリズムを刻んで繰り出されてくる音の連なりは躍動的でよくスイングする言わばジャズ・テイストに溢れたものです。ワン・パターンのところもなくはないですがブルース系の曲で聞かれる絶妙の間合いやタイミングの心地よさには堪らない魅力があるのですね。

 本作はハロルド・ランドの多弁気味のテナーが参加して、音と音の間(ま)を活用するホーズのピアノとよき対照をなしています。従来のホーズの得意とするピアノ・トリオ演奏とは少し趣きが異なって知的な輝きを感じさせる内容といえるでしょう。それに名ベース奏者のスコット・ラファロが彩りを添えており、味わいのあるクールなジャズに仕上がっていると思います。

 レナード・フェザーによるライナーノーツにはアンドレ・プレヴィンの言葉が引用されています。「ハンプトン・ホーズは決してその影響力について十分に理解されてこなかった。多くのピアニストはホレス・シルヴァーから影響を受けたというが、そのうちの半分は実のところハンプトン・ホースに負うているのである。ホーズはシルヴァーよりテクニックがあり、そのフィーリングに裏付けられたテクニックが多くのピアニストのスタイルを形作っているのである。」

 全6曲。いずれもいい調子です。2曲目のWrap Your Troubles In Dreams でのグルーヴ感は他ではそうそう聞けるものではありますまい。

1. Hip
2. Wrap Your Troubles In Dreams
3. Crazeology (Little Bennie)
4. Numbers Game
5. For Real
6. I Love You

Hampton Hawes (piano); Harold Land (saxophone); Scott LaFaro (bass); Frank Butler (drums). Recorded at Contemporary Records, Los Angeles, California on March 17, 1958. Originally released on Contemporary (7589). Includes liner notes by Leonard Feather.

JR.comでは試聴も可能です。→ For Real !

詳しくはアマゾンでどうぞ。→ Hampton Hawes / For Real !

関連エントリーはこちら。
  →ハンプトン・ホース『ザ・トリオVol.1』
  →ハンプトン・ホース『ザ・トリオVol.2』
  →ハンプトン・ホース『オールナイト・セッションVol.1』

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投稿者 Jazz Blogger T : 23:13 | トラックバック

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