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ウィントン・ケリー/ケリー・アット・ミッドナイト

JAZZ Piano 1

2005年01月08日

kelly_at_midnight.jpg Wynton Kelly/ Kelly at Midnight

 今日はウィントン・ケリーのピアノ・トリオ演奏を取り上げました。ケリーの代表作のケリー・アット・ミッドナイトです。パーソネルは、ウィントン・ケリー(p)、ポール・チェンバース(b)、フィリー・ジョー・ジョーンズ(ds)。1960年録音。VeeJayレーベル。

 ウィントン・ケリーの最も活躍した時期はRiversideに録音をした58年にはじまり、59年にマイルス・グループのピアニストとして参加し63年に去るまでの1960年前後と言われています。1931年生れ1971年没。享年39才。私にとってソニー・クラークとこのウィントン・ケリーの二人は特別に思い入れのあるピアニストです。

 マイルス・グループのピアニストは55~58年レッド・ガーランド、58~59年ビル・エヴァンス、59~63年ウィントン・ケリーと変遷しています。この時期のケリーはマイルスのアルバムだけでなくリーダー作含めて実に多くのセッションに参加し名演を残しています。マイルスが共演のピアノから影響を強く受けるタイプということで、「ケリーは煙草に火をつけるような存在だ。彼がいなくては煙草は喫えない。」という言葉をマイルス自身も残しています。
 
 本作ケリー・ミッドナイトはトリオ作品として間違いなくウィントン・ケリーの代表作の一つでしょう。全5曲。歯切れのよいブルージーなピアノが存分に味わえます。特に、2や4、5などのミディアムからミディアム・スローでのブルース系の曲でのケリーの小気味よいジャズ・テイストには脱帽です。また、ドラムのフィリー・ジョー・ジョーンズの巧みなスティックさばきが際立ち、ピアノ、ベース、ドラムの3者がかなり対等な関係を築いていることも特筆すべき点だと思います。

1. Temperance
2. Weird Lullaby
3. On Stage
4. Skatin'
5. Pot Luck

iTunes Music Store では試聴可能です。→Kelly at Midnight Wynton Kelly - Kelly At Midnight

詳細はアマゾンでどうぞ。→ Wynton Kelly/ Kelly at Midnight

関連エントリはこちら。
 →ウィントン・ケリー/ウィスパー・ノット
 →ウィントン・ケリー/フル・ヴュー
 →ウィントン・ケリー/ケリー・グレイト

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投稿者 Jazz Blogger T : 20:59 | トラックバック

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