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デューク・エリントン/ブラック・ブラウン&ベイジュ
JAZZ others 1
2004年09月30日
Duke Ellington & Mahalia Jackson / Black Brown and Beige
こんにちは。今日はやっとエリントンの登場ですね。デューク・エリントンのアルバムはたくさん聴いていますが、その中で今回ご紹介するアルバムは少し特殊なものだと思います。ゴスペルの大歌手マヘリア・ジャクソンを迎えての組曲"ブラック・ブラウン&ベージュ"というのですが、その歴史的なコラボレーションはジャズという枠を越えてコンテンポラリー音楽として一聴の価値があるものです。58年録音。
Come Sundayという名曲をマヘリアの素晴らしい歌声で聞くことができます。その豊かで奥深く美しい歌は聴くものに安らぎを与えてくれます。この満ち足りた世界は何と広大なのでしょうか。やはり貧乏学生時代に狭い下宿で繰り返しこのレコードを聴いては精神の無限を感じては悦に入っていたものです。また、トランペット奏者のレイ・ナンスが素敵なバイオリンを奏でているのも興味あるものです。このアルバムは有色人種差別を詠ったものですが、その意図するところや歌詞の内容を理解せずとも純粋に音楽として堪能できます。スイング感は期待できないアルバムですが、エリントン音楽の懐の深さといいますか独自の音宇宙を垣間見ることができます。
真夏の夜のジャズ(DVD)
同時期58年ニューポートジャズ祭のドキュメンタリー映画"真夏の夜のジャズ"にマヘリア・ジャクソンの姿を見ることができます。まさに雨の降る中を朗々と3曲披露しています。他にルイ・アームストロングやモンクらの有名ジャズマンが登場しています。
amazon.comで試聴できます。
→Duke Ellington & Mahalia Jackson / Black, Brown and Beige
JR.comでも試聴できます。こちらの方がbetter。
→Duke Ellington & Mahalia Jackson / Black, Brown and Beige
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スティーブ・キューン/エクスタシー
JAZZ Piano 1
2004年09月29日
Steve Kuhn/ Ecstasy
こんにちは。今日はジャズ・ピアニスト、スティーヴ・キューンの登場です。現在ではオーソドックスなモダン・ジャズ・ピアニストとして有名になったキューンですが、70年代のデビュー間もない頃はマンフレート・アイヒャーが主催するECMレーベルに所属する知る人ぞ知る耽美派のピアニストでした。エクスタシーというタイトルのこのアルバムは私の大好きなピアノ・ソロ・アルバムです。1974年録音。オスロ。
70年代のECMといえばひたすらこの種の耽美的音世界を追求しておりある種貴重なレーベルという印象です。現在も活動を続けているようですね。→ECMRecordWebSite
このエクスタシーというアルバムの1曲目のシルバーという曲を聴いてみてください。まさに究極のピアノ美です。学生時代に4畳半の狭い下宿で何度この曲を聴いたことでしょう。刹那的ではありますが無限大の音空間に浮遊することができます。そして今ここに自分は確かに存在しているのだという至福感に満たされるのでした。当時のキューンのピアノはジャズという範疇ではくくれないもっと自由な音楽です。
1.シルヴァー
2.プレリュード・イン G
3.ウラ
4.ある男の物語~ハリソン・クラブフェザー氏の武勇談
5.ライフズ・バックワード・グランス
Steve Kuhn/ Trance
また、ECMに同時期のアルバムとして"トランス"があります。こちらも定評がありまして、耽美的ではありますがエクスタシーよりはジャジーで、しかもエレクトリック・ピアノを弾くキューンを聴くことができます。ここでもシルバーを演奏しています。 パーソネルは、スティーヴ・キューン(p)、スティーヴ・スワロー(b)、ジャック・ディジョネット(ds)、スー・エヴァンス(perc)。74年NY録音。
Steve Kuhn/ Three Waves
キューンは66年に初リーダー作"スリー・ウェイブス"(Three Waves)というアルバムを発表しています。スイング感の乏しいジャズではありますが不思議な魅力のあるアルバムでした。ピアノ・トリオ・アルバムとして結構定評があるようです。カーラ・ブレイ作の「アイダ・ルピノ」という有名女優の名を取った1曲目が妙に印象的です。パーソネルは、スティーブ・キューン(p)、スティーブ・スワロー(b)、ピート・ラ・ロッカ(ds)。66年録音。
キューンの最近の豹変ぶりに、商業的には成功しているのだと思いますが、少し安心するとともに当時の新鮮なピアノを知る者としては残念な気持ちも少なからずあります。
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投稿者 Jazz Blogger T : 21:25
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エロール・ガーナー/コンサート・バイ・ザ・シー
JAZZ Piano 1
2004年09月28日
Erroll Garner/ Concert by the Sea
こんにちは。今日はジャズ・ピアニストのエロール・ガーナーの登場です。パーソネルは、エロール・ガーナー(p)、エディー・カルホーン(b)、デンジル・ベスト(ds)。55年、パサデナ(カリフォルニア州)でのライブ盤。このアルバムは私の大のお気に入りです。よく売れているとのことですが歴史的名盤というほど有名ではありません。ちょっと時間があって何かちょっと聞いてみようかなというときに気楽に聴ける音楽としていつも座右に置いているアルバムです。
エロール・ガーナーのピアノはビハインド・ザ・ビートと呼ばれて強力な左手に対して遅れ気味に右手がシングル・トーンを奏でるクセがあります。その独特な響きはすぐにガーナーとわかる類のものです。そしてそれが不思議といい感じなのです。このアルバムはライブ盤ということもあり、とてもリラックスした雰囲気がありガーナーのよい面がめいっぱい出ているのだと思います。
例えば2曲目のTeach Me Tonightを聴きますとそんなガーナーの特徴がよくわかります。この快適感はいったい何なのでしょう。私はこの演奏がたまらなく好きですね。この演奏を聴いていると自然と心が和んでくるのがわかります。いつもこのアルバムは期待を裏切ることがありません。その他の曲も素敵なものがばかりです。Autumn Leavesも興味ある演奏ですね。
1. I'll Remember April
2. Teach Me Tonight
3. Mambo Carmel
4. Autumn Leaves
5. It's All Right With Me
6. Red Top
7. April In Paris
8. They Can't Take That Away From Me a
9. How Could You Do A Thing Like That To Me
10. Where Or When
11. Erroll's Theme
Erroll Garner (piano); Eddie Calhoun (bass); Denzil Best (drums). Recorded live in Carmel, California.1955.9.19.録音.
JR.comでは試聴可能です。→Erroll Garner/ Concert by the Sea
amazon.comでも試聴OK。→エロール・ガーナー/コンサート・バイ・ザ・シー
詳しくはアマゾンでどうぞ。→ Erroll Garner/ Concert by the Sea
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投稿者 Jazz Blogger T : 21:26
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ソニー・クラーク/ソニー・クラーク・トリオ
JAZZ Piano 1
2004年09月27日
Sonny Clark/ Sonny Clark Trio
こんにちは。今日はジャズ・ピアニストのソニー・クラークのトリオ演奏をご紹介します。ご存知の方も多いと思いますし、私もやはりかなりはまっているのですが、ソニー・クラークは日本のジャズ・ファンに絶大な人気を持つピアニストなのですよ。その粒だった音の連なり感やブルースでのスイング感は独特のものがあり、一度その味をしめるとなかなか忘れがたいものになるのですね。私もそうなのですが、ブルースはちょっとという方多いと思いますが、ソニー・クラークの奏でるブルースには臭みがなくとてもクールなジャズになるのです。パーソネルは、ソニー・クラーク(p)、ポール・チェンバース(b)、フィリー・ジョー・ジョーンズ(ds)。1957.10.13.録音。BlueNote Records1579。
私はソニー・クラークが大好きです。特にそのピアノが存分に聴けるトリオ演奏が大のお気に入りです。しかもクラークにはブルーノートとタイムの2つのレーベルにトリオ演奏のリーダーアルバムがあります。ブルーノート盤はスタンダード曲中心、タイム盤は全曲オリジナル曲の収録です。どちらも素晴らしい甲乙つけ難い演奏でジャズ・ピアノの名盤と言えるでしょう。個人的にはどちらかと言えば少しリラックス感のあるブルーノート盤を聴く機会の方が多少多いかな。特に"朝日のごとくさわやかに"などいいです。タイム盤は自作曲のみで緊張感もありピアノ芸術という意味では上でしょうね。どの曲も独特のピアノ・ソロを存分に聴くことができます。
京都で学生時代を過ごしたのですが当時はジャズ喫茶がまだ健在の頃でよく通ってました。有名な"しあんくれ~る"とかにもよく行きましたね。マッキントッシュのアンプにJBLのスピーカー。ママさんが来られるとそろそろ閉店時間というお店でしたね。そんな真摯なジャズ喫茶で一番よく似合うと思えるのがこのソニー・クラークのブルースですね。そんな印象があります。神戸にも震災後少し状況は変わりましたが、元町にジャムジャムという昔の雰囲気そのままの素敵なジャズ喫茶がありまして、月1回くらいのペースで通ってます。コーヒー1杯で3時間粘るという芸当は歳のせいかちょい無理ですけどね。
1. Be-Bop
2. I Didn't Know What Time It Was
3. Two Bass Hit
4. Tadd's Delight
5. Softly As In A Morning Sunrise
6. I'll Remember April
7. I Didn't Know What Time It Was - (alternate take)
8. Two Bass Hit - (alternate take)
9. Tadd's Delight - (alternate take)
Sonny Clark (piano); Paul Chambers (bass); Philly Joe Jones (drums).
iTunes Music Store では試聴可能です。→
amazon.comでも試聴OK。→ソニー・クラーク・トリオ(BlueNote盤)
詳しくはアマゾンでどうぞ。→ Sonny Clark/ Sonny Clark Trio
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投稿者 Jazz Blogger T : 21:27
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死刑台のエレベーター/ルイ・マル
_movies
2004年09月26日
ルイ・マル/ 死刑台のエレベーター、DVD
こんにちは。今日は仏映画の死刑台のエレベーターです。57年ヌーベル・ヴァーグのさきがけとなった作品で、ヌーベル・ヴァーグの旗手ルイ・マル監督のデビュー作。出演ジャンヌ・モロー、モーリス・ロネ、リノ・バンチュラ。音楽はマイルス・デイビス。
原作はノエル・カレフ。傑作サスペンスです。このよくできた話を、モノクロの斬新なカメラ・ワークと主人公の心情を象徴的に暗示するマイルス・デイビスのクールな音楽とが、ものの見事に優れた映画作品とすることに成功しています。
ジュリアン(ロネ)はフロランス(モロー)との恋のためその夫である社長を殺害する完全犯罪を企て実行に移すが、その犯行直後にエレベーターが停止し一晩閉じ込められる羽目になる。何とか無事に死刑台のエレベーターを抜け出すものの、不在時に車を盗まれて別の殺人事件が起こっており、ジュリアンはその容疑者として疑われる。アリバイのない彼を救うためにフロランスが探し出したカメラ・フィルムによってその無実は証明できたが、同時に二人の関係を明らかにする画像が現像液の中に徐々に浮かびあがり.....。この名ラストシーンは最高に印象的です。よくできたストーリーです。刑事役のリノ・バンチュラが渋いですし、美貌のジャンヌ・モローがとてもよい味を出しています。そして、マイルスのブルーなトランペットがカッコいいですね。
マイルス・デイビス/ 死刑台のエレベーター、CD
音楽は巨人マイルス・デイビスのCDアルバムとして容易に入手できます。パーソネルは、マイルス・デイヴィス(tp)、バルネ・ウィラン(ts)、ルネ・ユルトルジュ(p)、ピエール・ミシェロ(b)、ケニー・クラーク(ds)。57年パリで録音。マイルスにとって初の映画音楽。主題曲は暗い陰鬱なブルースですが、エレベーターに閉じ込められたモーリス・ロネや待ち合わせの場所に来ない恋人を求めて夜のパリを俳諧するジャンヌ・モローの心象を示すような印象的な雰囲気を持つ曲です。トランペットのクールな響き、重いベースの音が特徴です。テナーのバルネ・ウィランはここでマイルスに見出されフランスを代表する名モダン・サックス奏者へと成長してゆくことになりますが、スイング感のある小気味よい味のあるテナーです。
米国amazon.comでは試聴もできます。→死刑台のエレベーター
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投稿者 Jazz Blogger T : 10:54
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摩耶山ジャズフェスティバル
_trekking
2004年09月25日
こんにちは。今週は連休でしたが結局遠出はせず、20日市が原、23日鷹取山といずれも短時間のトレッキングでしたので報告には致りませんでした。それで今日25日は摩耶山でジャズフェスがあるということで、見物がてら会場である六甲山牧場を目的地としましていつもの六甲山しかも摩耶近辺をトレッキングしてきましたので簡単に報告させていただきたいと思います。
投稿者 Jazz Blogger T : 20:37
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デイブ・ブルーベック/タイム・アウト
JAZZ others 1
Dave Brubeck/ Time Out
こんにちは。今日はデイブ・ブルーベック・クァルテットの世界的ベストセラー・アルバムの登場です。3曲目のTake Fiveは先年ドリンク剤のTVコマーシャルにも使われたりしてジャズファンならずともご存知の方が多い名曲ですね。パーソネルは、Dave Brubeck(p)、Paul Desmond(as)、Eugene Wright(b)、Joe Morello(ds)。59年録音。
あまり言うべきことがありません。知ってる人はよくご存知ですし、知らない人はとにかく一度聴いてみて下さい、というろころです。極めてとっつきのいいジャズです。どの曲も変拍子とかで構成されていることや、5/8拍子のTake Fiveの作者はアルト・サックスのポール・デスモンドであること、また、デスモンドのアルトが軽快にスイングするのに対してブルーベックのピアノはあまりスイングしないとか、などなど。
個人的なことでは、20才台に1ヶ月以上入院することになり、CDプレイヤーでこの曲を1日中聴いていたことがありましたね。快方に向っている、退院できるという思いや、伴侶とのことなどがあり、このCDのイメージは明るい未来そのものでした。他にはランパルのモーツァルト・フルート協奏曲、日向敏文の夏の猫、キャサリーン・バトルのモーツァルトアリア集、カラヤンの序曲・間奏曲集などを同時にベッド上で聴いていましたね。
Take Five以外にも、5曲目Kathy's Waltz、2曲目Strange Meadowlarkなどがとても素敵な演奏です。楽曲の魅力とともに、デスモンドのアルトがマイルドな音色と自在なアドリブで圧倒的に心地よいですね。
1. Blue Rondo A La Turk
2. Strange Meadow Lark
3. Take Five
4. Three To Get Ready
5. Kathy's Waltz
6. Everybody's Jumpin'
7. Pick Up Sticks
JR.comでは試聴可能です。→Dave Brubeck/ Time Out
詳しくはアマゾンでどうぞ。→ Dave Brubeck/ Time Out
本日お昼に六甲山の摩耶山でジャズ・フェスティバルがあり、トレッキングを兼ねて往復歩きで行ってきました。小曽根実さんら地元神戸ジャズ界のメンバーが大勢集まりスタンダード曲をたくさん演奏されて楽しいひと時を過ごさせていただきました。来月も神戸ではジャス祭りがありますので楽しみにしています。 → 摩耶山ジャズフェスティバル
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投稿者 Jazz Blogger T : 20:16
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エリス・レジーナ&アントニオ・カルロス・ジョビン/エリス&トム
_Bossa Nova / MPB
_Popular Music
2004年09月24日
Elis Regina&Antonio Carlos Jobim/ Elis&Tom
こんにちは。今日はボサノバから1枚を選んでみました。当然のごとくアントニオ・カルロス・ジョビンのものとなります。これはここ5年くらいで最もよく聴いているCDだと思います。エリス・レジーナという最高の女性ボサノバ歌手を迎えてのデュエットもありの74年録音です。全曲ジョビンの作です。
ボサノバを聴き出したのは、学生時代にジャズとして聴いた"ゲッツ・ジルベルト"を別にすれば、30歳を過ぎてからです。もちろん、ジャズにはボサノバ風の演奏がそこかしこに多々ありますので区別すること自体あまり意味ないことかもしれませんが。まあアントニオ・カルロス・ジョビンのことを偉大な音楽家と認識したのが意外と遅かったということですね。
数多くの有名曲を作曲しています。味わいのある曲、噛めば噛むほどいい味の出てくる曲の何と多いことか。ボサノバという音楽を世界共通のものとしたという功績はこのジョビンの作り出した曲たちに大きく依存しているのではないかと私は思います。
このアルバムに収められている曲について触れておきますと、大変有名なコルコバード以外にはどの曲もそれほどメジャーというものではありません。しかし、よく聴きますとどれも味があってほんと素晴らしいと思えるものもあります。私にとって繰り返し聞きたくなるアルバムというのは、心地よさに加えて聴くたびに何か新しい発見をする醍醐味があるものということになります。このジョビンとエリスのアルバムはまさにそんな魅力を持った音楽です。特にお気に入りを挙げますと、1,三月の雨、5.トリステ、6.コルコバード、8.白と黒のポートレイト、9.もう喧嘩はしない、11,フォトグラフ、13.バラに降る雨、14.無意味な風景、などになります。エリスの透き通った声としっとりと歌うバラッドには降参です。ジョビンの歌声にもそのうち慣れてくるのですね、不思議と。
JR.comでは試聴可能です。→ Elis&Tom
詳しくはアマゾンでどうぞ。→ Elis Regina&Antonio Carlos Jobim/ Elis&Tom
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投稿者 Jazz Blogger T : 10:04
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ジェレミー・スタイグ/フルート・フィーバー
JAZZ others 1
2004年09月23日
Jeremy Steig / Flute Fever
こんにちは。今日は少し珍しいフルートをメインとするジャズ・アルバムです。パーソネルは、JEREMY STEIG(fl)、DENNY ZEITLIN(p)、BEN TUCKER(b)、BEN RILEY(ds)。63年録音。
実はジャズ・フルートにはあまりなじみはないです。著名なハービー・マン、ヒューバート・ロウズとかボビー・ジャスパー(愛聴盤ヘレン・メリル"The Nearness of You"に参加)、それに、今回ご紹介するジェレミー・スタイグくらいでしょうか、名前をはっきり覚えているのは。クラシックでもジャン・ピエール・ランパルとか、それにちょっと違いますが神崎愛でしたか。普通フルートといいますとマイルドで暖かい音色と雰囲気ですが、このJ・スタイグのフルートはそんなフルートのイメージからかけ離れた激しい音とハミング奏法という肉声を伴う情熱的な吹き方が特徴です。ただし、音色はどうあれジャズとしては全く申し分のない極上のモダン・ジャズなのです。若干21歳のデビュー・アルバムです。ビル・エバンス・トリオとの"What's New"(69年)の方が有名ですが、私にとっては若い頃から繰り返し聴いてきたという点でこちらのアルバムに愛着を感じています。
スタンダードばかり集めた全7曲どれも興味深い演奏です。7.Willow, Weep for Meや1.Oleoが特徴的で素敵な演奏でしょう。確かなテクニックに裏づけられた力強さとともに斬新な感覚があります。63年当時としてはとてもユニークだったでしょう。今現在聞いても古さを全く感じさせないですね。また、ピアノのデニー・ザイトリンが正統なエバンス派で強力な左手とハーモニックセンスに優れていてバランスのよい素晴らしいソロを随所に聞かせてくれます。私にとってザイトリンはお好みのピアニストでして、リーダー・アルバムではZeitgeistというトリオ・アルバム(66年)をよく聴きます。
ジャス・フル-トを主題にされている素敵なブログをご紹介しておきます。→Jazz Flute Blog
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投稿者 Jazz Blogger T : 20:18
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エンリコ・ピエラヌンティ/ナイト・ゴーン・バイ
JAZZ Piano 1
2004年09月22日
Enrico Pieranunzi Trio/ The Night Gone By
こんにちは。今日はイタリア人ピアニストで現役では世界最高のジャズ・ピアニストの一人と言われているエンリコ・ピエラヌンティです。知っている方はよく知っているちょい舌を噛みそうな名前ですが、そのピアノは清らかなせせらぎのような透明感と小気味良くスイングする絶妙なバランスを持つ極上のピアノなのです。ビル・エバンスの陰鬱を拭い去ってあっさり味に仕立てたようなさわやかさがあるのですね。このアルバム"ナイト・ゴーン・バイ"はそんなエンリコ・ピエラヌンティの代表的名盤です。おそらく現代ジャズ・ピアノ演奏の最上級のものであると確信しています。1996年録音。
このCDは2年くらい前に神戸元町にあるBal地下のVirgin Recordというなじみの店で購入しました。しかし残念なことにその店が閉店してもう1ヶ月以上経つでしょうか。ジャズのコーナーだけでも視聴できるCDプレイヤー・セットが10ケ所くらいもあり、最近話題のものから往年の名盤まで自由に聴けるという私にとってはとても貴重なお店でした。特に、澤野工房(試聴OK♪)というジャズ・レーベルのCDが聴ける視聴コーナーは大のお気に入りでした。大阪新世界を拠点にしてヨーロッパを中心に優れたジャズを発掘するマイナー・レーベルですが、中にほんとに素晴らしいミュージシャン(特にピアニスト、例えばウラジミール・シャフラノフ)がいたりしていつも期待しながらこの店に通っていましたね。
話が少しそれてしまいました。エンリコ・ピエラヌンティのCDは澤野工房のものではないですが醸し出す雰囲気は似ています。現代のヨーロピアン・ピアノ・ジャズの繊細で品のある芳香が香ばしく漂ってきます。スタンダード曲と自作曲を組み合わせた全10曲約60分。3曲目のスタンダードBody and Soulはピエラヌンティの特質を示す典型的な名演でしょう。6曲目の自作曲A Nameless Gateもその軽快なスイング感がたまりません。ジャズ・ピアノ・ファン必聴のお勧めアルバムです。
1. Yesterdays
2. Night Gone By
3. Body And Soul
4. Someday My Prince Will Come
5. Canzone Di Nausicaa
6. Nameless Gate
7. It Speaks For Itself
8. If I Should Lose You
9. Ove The Rainbow
10. L'heure Oblique
詳しくはアマゾンでどうぞ。→ Enrico Pieranunzi Trio/ The Night Gone By
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投稿者 Jazz Blogger T : 21:29
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チャールズ・ミンガス/直立猿人
JAZZ others 1
2004年09月21日
Charles Mingus / Pithecanthropus Erectus
こんにちは。今日はモダン・ジャズ・ベーシストとして最も著名なチャールズ・ミンガスの登場です。50年代の東海岸のモダン・ジャズ・シーンで、アート・ブレイキー、マイルス・デイビスらと並ぶコンボ・リーダーとして自らのグループ(ジャズ・ワークショップ)を率いて新しい音楽を形成してゆきます。この56年録音の直立猿人はミンガスの代表的な名作ばかりでなく、モダン・ジャズ史に残る名盤です。
ジャッキー・マクリーン(as)、J.R.モンテローズ(ts)、マル・ウォルドロン(p)、チャールズ・ミンガス(b)、ウィリー・ジョーンズ(ds)のクインテット。マクリーンの角ばった個性的なアルト・サックスが大変魅力的で、全4曲ともマクリーンのソロが随所に光っています。それにしてもミンガスの選ぶフロントラインの管楽器奏者はみな個性的ですね。エリック・ドルフィー、ブッカー・アービン、ユセフ・ラティーフらがすぐに思い浮かびます。4曲ともメロディーに魅力があり、3曲目はジャッキーの肖像というマクリーンのために書かれた大変美しい曲です。1曲目の直立猿人は人類が歩きだすところを音で表現しようという意図のようですが、そういうことよりもこの曲はジャズ・フィーリングを感じることのできるとてもわかりやすい魅力的な演奏です。私も学生時代のジャズ入門時期にこのレコードをよく聴き、ジャズの素晴らしさを教えてもらったように思います。植草甚一氏のジャズ評論に真っ先に出てきていましたっけ。
ミンガス・グループの演奏はその曲自体も特徴的なものが多いのですが、少人数でのアンサンブルを重視するところがあります。このあと、ミンガスはメンバーを次々に入れ替えて60年代前半にかけて精力的に録音を続け名高いレコードを数多く残します。直立猿人はミンガス風オーケストラ音楽の原型といえるものでしょう。
ミンガスのオフィシャル・サイトはこちら→ミンガス・オフィシャル・サイト
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投稿者 Jazz Blogger T : 20:18
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マット・デニス/プレイズ・アンド・シングス
JAZZ Vocal
2004年09月20日
Matt Dennis/Plays and Sings
こんにちは。今日はマット・デニス、男性ボーカルから1枚を選びました。男性ボーカルといえば、フランク・シナトラ、メル・トーメら多くのビッグ・ネームがありますが、このマット・デニスは歌手というよりはむしろ作曲家としての方がずっと有名です。数少ない自演のアルバムの中で、この"Plays and Sings"は座右の名盤として多くのジャズ愛好家たちに圧倒的な人気があります。私も日常的に耳にする大好きなアルバムです。58年ライブ録音。
このマット・デニスの自作自演アルバムでは、ジャズ・スタンダードとして大変著名な、"Everything Happens to Me"、"Engel Eyes"、"Violets for Your Furs"、"Wiil You Still be Mine"などがピアノの弾き語りで演奏されています。決してうまいとはいえませんが、さりげない渋い歌心がよく伝わってきます。ライブ録音ならではのとてもリラックスした雰囲気です。いつもこんな風に演ってるんだろな、鼻歌のような軽やかさと絶妙なビブラート、それにツボを押えたピアノと、この上なく都会的で粋なセンスを感じます。ジャズ好きにはたまらないものがありますね。
他のジャズメンの名演でよく耳になじんでいる名曲の数々ですが、原曲はこんな感じなのですよとさらりと模範回答を示してくれているようなところがあります。"Junior and Julie"、"The Night We Called It a Day"なども、よく聴くほどに味わいが深く、後者はダイアナ・クラールの有名な演奏とはまた違った感覚でおもしろいですね。
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ロレツ・アレクサンドリア/ザ・グレート
JAZZ Vocal
2004年09月19日
Lorez Alexandria/The Great
こんにちは。今日も女性ジャズ・ボーカルです。黒人女性ボーカルでは、ビリー・ホリデイ、サラ・ボーン、エラ・フィッツジェラルド、カーメン・マクレエらが有名ですが、ロレツ・アレクサンドリアやダイナ・ワシントンら実力的に同等レベルの歌手が大勢います。個人的にはこの中でサラとこのロレツが特によく聴くボーカルです。白人にはない圧倒的な声量と確かなスィング感、それに二人には透き通った歌唱力という共通するものがあります。
このザ・グレイトはそんなロレツの女性ジャズ・ボーカルを代表する名盤です。長年の私の愛聴盤ですので、自信を持ってお勧めできる一枚です。パーソネルは、ウイントン・ケリ-(p)、ポ-ル・チェンバ-ス(b)、ジミ-・コブ(ds)他、64年録音、インパルス・レーベル。
曲目別に見ますと、4.My One And Only Loveや5.Over The Rainbowなどのバラードがとても素晴らしい出来で、ロレツならではの情感たたえるブルーな名唱を聴くことができます。サビ部分での深い味わいは独特の魅力がありまして、ジャズ・ファンなら必聴の一枚かと思います。また、8のI've Grown Accustomed to His Faceという地味なスタンダード曲(MyFairLady挿入歌)も、静かに抑えた表現が妙に心地よくて私のお好みの演奏になっています。
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クリス・コナー/ヴィレッジ・ゲイトのクリス・コナー
JAZZ Vocal
2004年09月18日
Chris Connor / Chris Connor at the Village Gate
こんにちは。今日は女性ジャズ・ボーカルから一枚ご紹介しましょう。クリス・コナーです。クリスといえばアニタ・オデイやジューン・クリスティと並ぶ代表的な白人モダン・ジャズ・ボーカリストです。そのハスキー・ボイスとスウィンギーな歌唱で50年代から高い人気を得ていました。私の一押しの白人女性ボーカルです。このクリス・コナー以外に、ヘレン・メリル、ジュリー・ロンドン、それにアン・バートンらも好みですが、やはりC・コナーが一番で、特に今回ご紹介するアルバムがお気に入りです。
さて、クリス・コナーのアルバムではこの63年のライブ盤でなく、50年代の名盤の方が一般的には定評があるでしょう。なぜか口を大きく開けて歌う写真ジャケットの"バードランドの子守唄"やディス・イズ・クリス"などが有名ですね。確かに教科書的で文句の付け所がない録音です。私にはもっと生の飾らないコナーがさりげなく唄うこのライブ盤の方が圧倒的によく聴く愛聴盤となっています。
ビレッジ・ゲイトはNYの有名ジャズ・クラブです。年季の入ったクリスのライブ演奏は上質ジャズ・クラブの雰囲気とともに、とてもリラックスした生の感じが伝わってきます。特に後半部分の明らかにアルコールが入っていそうな雰囲気の、8から11には毎度しびれます。ブラック・コヒーやオンリー・ザ・ロンリーをあのように品よく哀感を込めて唄えるようになるにはそれなりの人生経験が必要なのだろうな、とか、最後のテン・センツ・ア・ダンスなんてのは、あのさりげなさがいっそうその秘めた悲しみを感じさせてくれるのだよなと勝手なことを考えてしまいます。日常的に愛聴するジャズは、私の場合、歴史的名盤と呼ばれるものよりも、生のライブ盤など肩の凝らないものが多いようですが、このコナーの場合もまさにそれが当てはまっています。
iTunes Music Store では試聴可能です。→
Chris Connor at the Village Gate
詳しくはアマゾンでどうぞ。→ Chris Connor / Chris Connor at the Village Gate
関連エントリはこちら。
→クリス・コナー/クリス
→クリス・コナー/バードランドの子守唄
→クリス・コナー/ディス・イズ・クリス
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ドナルド・フェイゲン/ナイト・フライ
_Popular Music
2004年09月17日
Donald Fagen/The Nightfly
こんにちは。今日はドナルド・フェイゲンです。昨日のマイケル・フランクスのスリーピング・ジプシー以外にもう一枚だけお勧めのAORを選ぶとすれば、このスティーリー・ダンのドナルド・フェイゲンのソロ・アルバムになります。82年録音。
このドナルド・フェイゲンのアルバムはこの時期の米西海岸の"粋"を代表する音楽といえるでしょう。この上なく洗練されたポピュラー音楽です。ロック、ジャズ、R&Bなどがせめぎ合って、最もバランスのよい着地点はまさにここですよという強い主張と自信を感じます。特に5曲目のNew Frontierが素晴らしい出来です。渋くてカッコいい大ヒット曲ですね。私の密かなお気に入りは4曲目のマキシンなのですけどね。この曲にも同様の洗練があるのですが、少し哀歓がただよっていまして、夏から秋にかけて過ぎ去った一夏のほろ苦い思い出の海を連想させてくれる、切ないけど心地よい世界ですね。BGMや車内などでたまに聴くには最適の音楽です。
こちらの方も記事にされています。→http://blog.livedoor.jp/x_hikaru_x/archives/6198497.html
JR.comでは試聴可能です。→ Donald Fagen/The Nightfly
詳しくはアマゾンでどうぞ。→ Donald Fagen/The Nightfly
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マイケル・フランクス/スリーピング・ジプシー
_Popular Music
2004年09月16日
Michael Franks / Sleeping Gypsy
こんにちは。今日はちょっと変化球です。このヘタウマ系ボーカルのマイケル・フランクスの大ヒットCDは有名曲「アントニオの歌」でよく知られる大人のための都会風ボサノバ系フュージョンAOR(Adult Oriented Rock)です。いわば元祖癒し系musicです。77年録音。アントニオって猪木さんではないですよ、アントニオ・カルロス・ジョビンに捧げられた曲とのことです。
私、このアルバムを長年BGMとして聴いてきました。その意味でまさしく愛聴盤です。全8曲どの曲も素敵です。敢えて好きな曲を選択するとすれば4と8のボサノバ系でしょうか。特に8がお気に入り。4と8のピアノはジョアン・ドナートなのですがそれがとてもいいのですね。ちなみに他の曲のピアノはジョー・サンプルです。ドナートのピアノにはボサノバ本流らしいグルーヴィのセンスが満ち溢れているのです。
マイケル・ブレッカー(ts)、デヴィット・サンボーン(as)、ジョー・サンプル(key)、ラリー・カールトン(g)らフュージョン系の大御所が参加しています。この世界を知らない耳の肥えた30才以下くらいのお若い方にお勧めです。おじさん達はこういうのを聴いて愛を語ってきたのですよと。ちなみに、マイケル・フランクスこの18日でなんと60歳。来月20日(水)、ブルーノート東京でライブをやるらしいです。
JR.comでは試聴可能です。→ Michael Franks / Sleeping Gypsy
詳しくはアマゾンでどうぞ。→ Michael Franks / Sleeping Gypsy
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ソニー・ロリンズ/ヴィレッジバンガードの夜
JAZZ Sax 1
2004年09月15日
ソニー・ロリンズ/ヴィレッジバンガードの夜
こんにちは。今日はテナー・サックスの巨人、ソニー・ロリンズの登場です。珍しいトリオの演奏で、ソニー・ロリンズ(ts)、ウィルバー・ウェア(b)、エルヴィン・ジョーンズ(ds)というメンバー。57年録音。BlueNote 1581。
ヴィレッジバンガードはNYにある著名なジャズ・クラブです。このクラブでのライブ・レコーディングには有名な録音が数多く残されています。このCDもその典型的な1枚です。他にもジョン・コルトレーンのもの、ビル・エバンスのものなどが有名ですね。
ここでのロリンズ・トリオの演奏は、ジャズの即興性の良さとジャズ・スピリットに満ちた名演中の名演です。シンプルなトリオという編成ですが、3者の力量が火花を散らすようで、そのバランスが絶妙ですね。ロリンズの延々と続くアドリブは文句なしにいいですし、最近亡くなられたエルビン・ジョ-ンズのドラム、そのポリリズムが凄いです。エルビンに触発されたロリンズがしゃかりきになっているという感じです。2曲目の"Softly as in a Morning Sunrise"(朝日のごとくさわやかに)はまさにMyFavoritesです。CDサキソフォン・コロッサスもロリンズの代表的な名盤ですが、私はこちらのバンガードのライブ盤の方がずっとお気に入りなのです。
1. A Night In Tunisia
2. I've Got You Under My Skin
3. Night In Tunisia, A - (evening take)
4. Softly As In A Morning Sunrise - (alternate take)
5. Four
6. Introduction
7. Woody 'N' You
8. Introduction
9. Old Devil Moon
JR.comでは試聴可です。→ Sonny Rollins/A Night At The Village Vanguard
詳しくはアマゾンでどうぞ。→ ソニー・ロリンズ/ヴィレッジバンガードの夜
関連エントリはこちら。
→ ソニー・ロリンズ/テナー・マッドネス(1956)
→ソニー・ロリンズ/サキソフォン・コロッサス(1956)
→ソニー・ロリンズ/ウエイ・アウト・ウエスト(1957)
→ソニー・ロリンズ/ソニー・ロリンズVol.2(1957)
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投稿者 Jazz Blogger T : 21:08
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勝手にしやがれ/ジャン・リュック・ゴダール
_movies
2004年09月14日
勝手にしやがれ/ジャン・リュック・ゴダール
こんにちは。今日は仏映画です。1959年、ゴダール監督。主演、ジャン・ポール・ベルモンド、ジーン・セバーグ。モノクロ。
とても有名な映画です。ヌーベル・バーグという訳せば"新しい波"というムーブメントの口火を切った映画として世界的に大変よく知られた映画です。ちなみに、ボサ・ノバも訳せば"新しい波"ですね。
内容ははっきり言いましてたいしたことないです。B級やくざ映画のようなストーリーです。ただ、その斬新なカメラワーク、感覚的なセリフ、そして、全体に流れる軽くて刹那的な雰囲気、などが通常の見慣れた大作映画とは真っ向から異なるものを発散しています。あまりにライトで直感的な異なる世界。それでいて、なにやら哲学的な、アンチテーゼのような感じが伝わってくるのですね。ラスト・シーンのベルモンドの死とセバーグの表情は何を意味しているのでしょう。
まだ観ていない方がいらしたら、是非ともご覧になってみてください。映画好きの方ならきっと何かを感じることができると思います。40年以上前のパリの街並やら、一世を風靡したセバーグの髪型とか、仏ではアラン・ドロンよりずっと人気のあるベルモンドの若きやさぐれ風など、感覚派のあなたなら楽しめること間違いなしです。
ジャン・リュック・ゴダール Jean-Luc Godard
1930年パリ生まれ。ソルボンヌ大学時代、カルチェ・ラタンのシネマクラブに通いはじめ、シネマテークの常連となり、フランソワ・トリュフォーやエリック・ロメールらと知り合う。1952年から“カイエ・デュ・シネマ”誌に映画評を書くようになり、1959年に初の長編「勝手にしやがれ」を手掛ける。この作品が評判となり、“ヌーヴェル・ヴァーグ”の代表として世界的に有名になる。
主要作品
勝手にしやがれ (1959) 小さな兵隊 (1960)女は女である(1961) 女と男のいる舗道 (1962)軽蔑 (1963)気狂いピエロ (1965)男性・女性 (1966)彼女について私が知っている二、三の事柄 (1966)中国女(ちゅうごくおんな) (1967)ベトナムから遠く離れて (1968)勝手に逃げろ・人生 (1979) パッション (1982)ルメンという名の女 (1983)ゴダールのマリア (1984)ゴダールの探偵 (1985)右側に気をつけろ (1986)ゴダールのリア王 (1987)ゴダールの決別 (1993)
詳しくはアマゾンでどうぞ。→勝手にしやがれ
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(おかげ様で、結構、健闘しています。ありがとうございます。)
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投稿者 Jazz Blogger T : 10:55
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セロニアス・モンク/ストレート・ノー・チェイサー
JAZZ others 1
2004年09月13日
セロニアス・モンク/ ストレート・ノー・チェイサー(DVD)
こんにちは。今日はジャズ・ピアニスト、セロニアス・モンクのドキュメンタリーDVDです。モンクというピアニストはジャズの巨人なのですが、孤高のピアニストとか、バップの高僧とか、奇人変人とかいろいろ言われています。その不思議なピアノ・スタイル、個性的なメロディーやハーモニーと打楽器のような演奏法は、最初の数音を聴いただけでモンクとわかるほど独創的なものです。その、流暢に弾きこなすというところからは程遠く、子供がピアノで遊んでいるような感じの演奏にもかかわらず、そこから醸し出されてくる音世界はジャズ・フィーリングに満ちた超一流のジャズそのものなのです。このモンクの魅力をいち早く理解したのはブルーノート・レーベルのアルフレッド・ライオンであり、大衆的にはフランスのジャズ・ファンでした。50年台半ば以降、数々の名演をレコードに刻むことになります。お気に入りのCD・レコードのことはまた別の機会に譲ることにしたいと思います。
さて、このDVDですがほんと素晴らしいです。クリント・イーストウッド製作。歴史的なジャズ・ジャイアンツを映像で詳細に観るということはなかなかできるものではありませんが、このDVDでは、人となりや奇人ぶり、レコーディング風景、献身的なネリー夫人のこと、また、男爵夫人ニカのこと、さらに一緒に過ごしたニュージャージーの家など、貴重な映像が満載です。また、生演奏も、Round Midnight、Blue Monk、Just a Jigolo、Evidence、Epistrophy、Don't Blame Me、Ruby My Dear、Off Minor、Pannonica、Misteriosoなどなど、モンクの定番を数多く観ることができます。チャーリー・ラウズ、ジョニー・グリフィン、フィル・ウッズら有名ミュージシャンの映像もたくさんあります。モンク・ファンには垂涎のものでしょうし、モダン・ジャズ・ファンにとっても興味あるものと思います。約90分の白黒DVD、値段が超手頃です。
関連エントリはこちら。
→セロニアス・モンク/プレイズ・デューク・エリントン
→セロニアス・モンク/アローン・イン・サンフランシスコ
→セロニアス・モンク/セロニアス・ヒムセルフ
→セロニアス・モンク/ミステリオーソ
→セロニアス・モンク/ウィズ・ジョン・コルトレーン
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投稿者 Jazz Blogger T : 20:19
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トウェンティクロスー穂高湖ー長峰山
_trekking
2004年09月12日
こんにちは。今日は新神戸からトゥエンティクロスを通り、穂高湖、長峰山を経て六甲に下るルートを歩いてきました。午前中はお天気がよく午後は曇りがちでしたが、さすがに山の内奥は涼しく快適なトレッキングを楽しむことができました。写真は縦走路の重要拠点、市が原にある桜茶屋です。
投稿者 Jazz Blogger T : 20:39
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キング・クリムゾン/暗黒の世界
_Popular Music
"Starless and Bible Black" The King Crimson
こんにちは。今日はプログレッシブ・ロックのキング・クリムゾンの登場です。個人的には、中高生時代はまさに受験戦争に巻き込まれていまして、自由に享受できる音楽だけが自我の開放できる場として異様に肥大化していたように思います。当然、ロックについても回りの影響を受けまして人並み以上に思い入れを持って聴いてきました。ハード・ロックやプログレとして、Deep Purple、ELP(Emerson, Lake & Parmer)、Yes、Red Zeppelin、Pink Floyd、そしてこのKing Crimson等々ですね。 70年代前半はリアルタイムで同時代世代として受けとめてきました。今、現在そのころの音楽を聞き直してみて、当時よりも高い評価を与えることができると思えるのがこのロバート・フリップのキング・クリムゾンの世界でして、特に73、74年頃の録音です。
いろいろな音楽を聞いてきますと嗜好は当然変化します。クラシックやジャズの世界は深いものがありまして、その良さを理解するには過去にそれなりに多様なものを受け入れて、かつ、十分に消化できているということが前提になるのかもしれません。その意味で所謂(いわゆる)ロックという音楽ジャンルは割合に理解しやすく、若い時分にも取っ付きがいいものですね。その点で、King Crimosonの70年台前半、フリップ、ジョン・ウェットン、ビル・ブラッフォード、それにデビット・クロスという相互理解のある最強のコラボレーションによる、ライブでのインプロビゼーションを主とする音世界は、ジャズの洗礼を受けた耳にも十分に聴き応えのあるものになっています。高度という表現は適切でないかもしれませんが、私にとってはその美意識に深く共鳴するものを感じることができるということです。1作目のセンセーショナルですが少々甘過ぎる "クリムゾン・キングの宮殿" からはじまる試行錯誤の末の、フリップという芸術家にとっての一つの到達点ではなかったかと私には思えるのです。お気に入り曲は、1、2、3、6、7、8などシンプルな楽曲に惹かれまして、特に、2、3、7、8 ですね。2や3での緊張感は当時のロックというジャンルを越えた、どこにでても通じる普遍的な世界を示しているように思えるのですが、いかがでしょう。
詳しくはアマゾンでどうぞ。→ "Starless and Bible Black" The King Crimson
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投稿者 Jazz Blogger T : 10:07
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スタン・ゲッツ/ザ・サウンド
JAZZ Sax 1
2004年09月11日
"The Sounds" Stan Getz
こんにちは。今日はスタン・ゲッツですね。私にとりまして、アート・ペッパーが好みのアルト奏者としますと、テナーではこのスタン・ゲッツになります。といいましても有名な "ゲッツ/ジルベルト" などのボサ・ノバ黎明期60年台前半のゲッツではなく、クール・ジャズ全盛の50年前後のゲッツなのですけれど。
40年代のウッディ・ハーマン楽団の一員であった若きゲッツは、ルースト・レーベルにリーダーアルバムを吹き込み、その繊細かつ自在のフレージング&歌心と暖かいベルベット・サウンドで一世を風靡しました。49~53年くらいの録音に絶頂期が捉えられています。このザ・サウンドは、前半6曲が50年録音、後半6曲がスウェーデンでの51年録音です。前半部は当時の典型的なゲッツですが、YesterdaysやGone with the Windなどに聴かれるバラードでのゲッツのクールな演奏は美の極致を示すものと言えるでしょう。
この時期チャーリー・パーカーらとも共演しているアル・ヘイグのピアノも抜群に素敵ですね。後半部もDear Old StockholmやエリントンのPrelude to a Kissはじめどの曲もとても素晴らしい演奏です。現地のピアニスト・ベンクト・ハルベルグがまたいいのですよ。20台半ばのゲッツはこの初めてのスウェーデン楽旅のあと何年か続けて訪問したのち、現地で美人の伴侶と結ばれていますね。
このザ・サウンド以外にも、ルースト期を網羅した3枚組みの
"The Complete Roost Recordings " や、ゲッツの代表作として名高い"スタン・ゲッツ・クァルテッツ" 49-50年録音、また、1951年のライブ盤 "アット・ストーリーヴィル1&2" などもありますね。どれも一聴に値するものです。
1 Strike up the Band
2 Tootsie Roll
3 Sweetie Pie
4 Yesterdays
5 Hershey Bar
6 Gone with the Wind
7 Standanavian
8 Prelude to a Kiss
9 I only Have Eyes for You
10 Dear Old Stockholm
11 Night and Day
12 I'm Getting Sentimental over You
Stan Getz (ts)、Al Haig, Bengt Hallberg, Horace Silver (p)、Tommy Potter, Joe Calloway, Gunnar Johnson (b)、Roy Haynes, Walter Bolden, Jack Noren, Kenneth Fagerlund (ds),Recorded in 1950.1951. Roost.
iTunes Misic Store では試聴可能です。→
詳しくはアマゾンでどうぞ。→ "The Sounds" Stan Getz
関連エントリはこちら。
→ スタン・ゲッツ/スタン・ゲッツ・クァルテット (1949, 50)
→ スタン・ゲッツ/ザ・サウンド (1950, 51)
→ スタン・ゲッツ/スタン・ゲッツ・プレイズ (1952)
→ スタン・ゲッツ/スタン・ゲッツ&ビル・エヴァンス (1964)
→ スタン・ゲッツ/スウィート・レイン (1967)
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投稿者 Jazz Blogger T : 21:09
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アート・ペッパー/モダン・アート
JAZZ Sax 1
2004年09月10日
Art Pepper/ Modern Art
こんにちは。今日はアート・ペッパーですね。日本人好みの渋い私も大好きなサックス・プレイヤーです。ミディアム・テンポのブルースが絶妙に良いですね。禁断症状のように、たまにムショウに聴きたくなるときがあります。憂いのある水のしたたるような、これぞ職人&名人芸の技、すべての賛辞と喝采を挙げたくなります。このモダン・アートはそんなアート・ペッパーの絶頂期を捉えたモダン・ジャズ・サックスの代表的名盤です。1956年録音。
まず、1曲目と最後8曲目のBlues in とBlues outという、ベースをバックに歌うデュオでのペッパーに耳を傾けてみてください。そのアルトの抑制の効いた音色と哀歓のあるブルースセンスに脱帽するはずです。そして、2曲目ミディアム・スローのBewitchedで完全にノックアウトされてしまいます。ここでのラス・フリーマンの肉声(笑)を伴ったピアノ・ソロもなかなかよいですぞよ。その他含めて全8曲、極上のワン・ホーン・ジャズを堪能することができます。
アート・ペッパーのお勧めCDは他にも、50年台後半とカムバック後の70年台とが定評があります。もう1枚だけ挙げるとすれば、当時のマイルス・デイビス・クインテットのリズム隊とのやはりカルテット演奏の "ミーツ・ザ・リズム・セクション" がよいですね。よりスマートなペッパーの快演が聴けるでしょう。ちょい臭みのあるペッパーの方が好きという向きにはこちらモダン・アートですが。
1. Blues In
2. Bewitched, Bothered and Bewildered
3. Stompin' at the Savoy
4. What Is This Thing Called Love?
5. Blues Out
6. When You're Smiling
7. Cool Bunny
8. Diane's Dilemma
9. Diane's Dilemma [Alternate Take]
10. Summertime [#] - Art Pepper
11. Fascinating Rhythm [Alternate Take]
12. Begin the Beguine [Alternate Take]
13. Webb City [Alternate Take]
Art Pepper (alto saxophone); Russ Freeman, Carl Perkins (piano); Ben Tucker (bass); Chuck Flores (drums).
iTunes Music Storeでは試聴も購入も可能です。
→
Art Pepper/ Modern Art
amazon.comでは試聴可能です。→Art Pepper/ Modern Art
詳しくはアマゾンでどうぞ。→ Art Pepper/ Modern Art
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投稿者 Jazz Blogger T : 21:09
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エリック・ドルフィー/ファイブ・スポットのエリック・ドルフィーVol.1
JAZZ Sax 1
2004年09月09日
Eric Dolphy/ Live at the Five Spot Vol.1
こんにちは。今日はエリック・ドルフィーの登場です。そろそろコアの領域になってきましてね。これまでは万人向けの音楽でしたが、ネタ切れになってきますと専門的な個人的な世界に突入してゆくことになります。これは望むところではあるのです。パーソネルは、ブッカー・リトル(tp)、エリック・ドルフィー(bcl,as)、マル・ウォルドロン(p)、リチャード・デイヴィス(b)、エド・ブラックウェル(ds)。1961.7.16.Five Spot, NY録音。
さて、ジャズ・ファンならよくご存知のエリック・ドルフィーです。ライブ演奏というのはまさにジャズの持つ即興性とぴったり共鳴しますので、ジャズの歴史的名盤というものの中にはライブ・レコーディングのものが実に多いですね。このファイブ・スポットのライブ盤もまさしく定評ある歴史的名盤です。
大学生の時にジャズに開眼し、半年も経たずにこのレコードに出会うべくして出会いました。その時の興奮は今でも虚ろに覚えていますが、これぞジャズ、ジャズってやっぱすごいな、ということを実感させてもらった記念すべきレコードです。学生時代アルバイトで得た小銭をレコードと映画に費やし清貧の生活を享受することによって、すぐに数百枚のレコードが狭い下宿に所狭しと居並ぶことになりますが、その中でこのエリック・ドルフィーのライブ盤は常に自分の中ではベスト3でした。エリック・ドルフィーのアルト・サックスとバス・クラリネットが火を噴くようにうなり声をあげ、ブッカー・リトルのトランペットが冷静なソロをとり、マル・ウォルドロンのピアノが個性的なメロディーを奏でます。どれくらい繰り返し聴いたことでしょう。まさにレコードが擦り切れるくらいだと思います。
学生の頃のことを思い出します。今出川寺町上る、にあったジャズ喫茶、名前をどうしても思い出すことができませんが、そこによく通いました。アルテックの大きなスピーカーがあって、ひげのマスターがいて、なぜかそこでこのファイブ・スポットのVol.2のエリック・ドルフィーがフルートを吹く曲を何度も聴いた記憶があります。ちなみに、当然Vol.2も同日の録音ですので文句なくいいです。エリック・ドルフィーのことはまたいつかきっともっとたくさん書くことになります。
1. Fire Waltz
2. Bee Vamp
3. Prophet, The
4. Bee Vamp - (alternate, bonus track)
Eric Dolphy (bcl, as) Booker Little (tp); Mal Waldron (p); Richard Davis (b); Ed Blackwell (ds).
Recording information: Five Spot, New York, 1961.7.16.
JR,comでは試聴可能です。→Eric Dolphy/ Live at the Five Spot Vol.1
詳しくはアマゾンでどうぞ。→Eric Dolphy/ Live at the Five Spot Vol.1
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バド・パウエル/アメイジング・バド・パウエル Vol2
JAZZ Piano 1
2004年09月08日
The Amazing Bud Powell Vol2 バド・パウエル
こんにちは。今日はバド・パウエルですね。モダン・ジャズ・ピアノの父として歴史に残るピアニストです。定評のあるレコードは何枚もありますが、その中で思い入れのあるのが表題のジ・アメイジング・バド・パウエルVol.2です。このなかの"You Go to My Head"が大のお気に入り曲だからです。曲というより演奏ですね。有名スタンダード曲ですからね。ここでのパウエルの右手のソロがホーンライクで気持ちよくスイングしています。パウエルの素晴らしい長いストロークのソロが冴え渡っています。
1947~1953年は精神病院を出入りした不安定な時期でしたが残されたレコードには絶頂期の鬼気迫るピアノ・ソロがたくさん記録されています。リラックスの中にも不思議な緊張感があるのですね。天才の放つ一筆には単純そうに見えながらも凡人には及ばないsomethingが匂い立つかのようです。今回のVol.2以外にも、例えば、"The Amazing Bud Powel Vol.1"、"バド・パウエルの芸術"、"ジャズ・ジャイアンツ"、"ザ・ジーニアス・オブ・バド・パウエル"などがあります。
天才パウエルの演奏には後のエバンスらのような耳ざわりのよい洗練されたものは感じられませんが、ぬかずけの香ばしさのような一度はまると抜け出せない本物の良さがそこにあるように思います。ジャズというのはこういうものです、エバンスもひっくるめて後のピアニストすべては私パウエルの亜流にすぎません、本家はこちらですというような底力というか求心力があるのですよ。
映画「ラウンド・ミッドナイト」は、バド・パウエルのパリでの生活をモチーフにした哀しく切ない物語ですね。こちらについてはまた今度お話したいと思います。
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1.リーツ・アンド・アイ
2.ニューヨークの秋
3.アイ・ウォント・トゥ・ビー・ハッピー
4.イット・クッド・ハプン・トゥ・ユー
5.シュア・シング
6.ポルカ・ドッツ・アンド・ムーンビームス
7.グラス・エンクロージャー
8.カラード・グリーン・アンド・ブラック・アイ・ピーズ
9.虹の彼方に
10.オードリー
11.ユー・ゴー・トゥ・マイ・ヘッド
12.オーニソロジー(別テイク)
iTunes Music Store で試聴可能です。→
関連エントリはこちら。
→バド・パウエルの芸術
→ポートレイト・オブ・セロニアス
→バド・パウエル・イン・パリ
詳しくはアマゾンでどうぞ。→The Amazing Bud Powell Vol2 バド・パウエル
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ポリーニ/ショパン24の前奏曲
_Classic
2004年09月07日
ショパン24の前奏曲/マウリツィオ・ポリーニ
こんにちは。今日はショパンです。中学生の頃からショパンを数多く聴いてきました。お気に入り曲はたくさんあります。その中でとりあえずまず1枚選ぶとすれば、ポリーニの24の前奏曲がしっくりくるように思います。この曲は、他にアルゲリッチの演奏やアシュケナージのものもよく聴いていましたが、ポリーニの硬質で機械のように完璧な演奏を好んで繰り返し聴いてきました。ショパンの良さをこのポリーニの演奏で教えてもらったということです。
ポリーニのショパンでは12の練習曲もよいですね。70年代初の同時期の録音ですが、やはりカチッとした完全な演奏です。24前奏曲もそうですが、この中の「別れの曲」や「革命」などのおなじみの曲も、私にとってはポリーニの演奏がスタンダードになっています。生れたヒヨコがすぐ身近のものを親と思うように。アルゲリッチやホロビッツの良さを理解するのはずっと後になってからでした。
24前奏曲の第4曲ホ短調は悲しい調べですが、美しい曲ですね。漆黒の闇に咲く一輪の花、おぼろげに輝いています。よく見れば限りなく美しい。マズルカにもいくつかこの種のものがありますね。
この第4曲をジャズでもジェリー・マリガンが取り上げています。ナイト・ライツというCDです。この演奏は、昔、ジャズ評論家の油井正一さんのFM番組アスペクト・イン・ジャズのテーマ音楽でしたね。渋い演奏です。バリトンサックスの音色が深夜にじんわりとやって来くるのですよね。ご存知の方は結構よいお年かもしれませんね(笑)。
詳しくはアマゾンでどうぞ。→ショパン24の前奏曲/マウリツィオ・ポリーニ
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海の上のピアニスト/ジュゼッペ・トルナトーレ
_movies
2004年09月06日
海の上のピアニスト/ジュゼッペ・トルナトーレ
こんにちは。今日は1999年の伊・米合作作品ですね。評判がいいということで先日レンタルDVDで借りたものを今先ほど観終えたばかりなのです。今日はこの映画について書くと観る前から決めていましたので、内容に対する評価に関係なく現在書き進めています。まず感想を正直に率直に言わせていただくと、かなり残念でしたというところです。ここにFavoritesとして挙げるのは実は本意ではありません。
ご存知の通り内容は、客船に生れた天才ピアニストがその船から一歩も出ずに船と共にその生涯を終えるという話を友人であったトランペット奏者の回想という形で語られる物語です。最初はその数奇な生い立ちに興味が惹かれます。そして、挿入エピソード、当時の最大ジャズピアニスト、ジェリー・ロール(・モートン)とピアノ対決したり、折角録音したレコードを初恋の女性に渡せず壊してゴミ箱に放る、など前半1時間くらいは面白く見せてくれます。ただ、後半、なぜか船から降りないというその理由と、最後に爆弾とともに吹っ飛ぶことを選択するというところがちょっと無理があるような気がして私の中ではトーンダウンしてしまいました。陸に降りることを一度は決断してタラップの半分まで下るのですがそこで思い直して引き返すというシーンと、友人にその時の心境を語るその説明にちょっと魅力半減となるのでした。
船の中から出ないこと、そこにもっと哲学がほしかった。死を賭してまで船を離れないその志にはほんとに敬意を表したいです。が、もっと深い何かを期待していたのですよ、死を持ち出すからには。それが、陸では選択肢が多すぎる?道も、家も、女性も。ピアノは88鍵盤その有限性がよいと。それは当たり前で、そりゃ好き嫌いの世界、あまりに個人的な理由じゃないですか。それはあなたの生き方であって、そこに固執するなら、しょうがない、じゃあね、という感じですよ。まわりの環境があなたをそうさせたのであって、それを越えることに自己飛翔がありドラマが生れるのじゃないですか。船中という閉鎖空間について陸との差異をもっと普遍化できなかったのかなあ、と。
エンリオ・モリコーネの音楽もいいですし、主演のティム・ロスもピアノを本当に弾けるっぽいところがいいですよ。ただ、その脚本がちょっと惜しいですね。折角の大作なのにもうちょっと納得できる感動がほしかったなあ、というところです。以上。
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投稿者 Jazz Blogger T : 10:56
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鷹取山など
_trekking
2004年09月05日
こんにちは。この週末はお天気がいまいちでしたのであまり遠出をせずご近所の鷹取山に散歩がてら登ってきました。写真は頂上付近から淡路島方面を撮ったものです。須磨アルプスと呼ばれる岩肌が見えています。
投稿者 Jazz Blogger T : 20:40
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ビートルズ/リボルバー
_Popular Music
リボルバー/ザ・ビートルズ
こんにちは。今日はビートルズについて書きましょう。私にとってのビートルズの1枚をよくよく考えて選ぶとすればこのリボルバーになってしまうのですね。ビートルズ・サウンズなるものがあるとすれば、それはラバーソウル、リボルバー、サージェントペッパーズの1965~67年に出されたアルバムが象徴するサウンドなのかなと勝手に思っていますが、それはもし極論が許されるならばジョン・レノンの音楽性の成熟に行き着くのではないかと考えています。
ポール・マッカートニーは稀代の天才メロディー・メーカーであり、外的環境にあまり影響を受けずとも、例えば、この時期、Yesterday以降、コンスタントに有名メロディー、Michelle、Eleanor Rigby、Here There and Evrywhere、Hey Jude、Penny Rain、などなどを着実に紡ぎ出してゆきますね。まあソウルフルなR&Bもテリトリーとしてありますが。一方、スタイリストであり芸術家であるジョン・レノンの場合は、時代の趨勢であるエレクトリックやサイケデリックなどを巧みに取り入れつつ、ロックにおける先端性と芸術性をいかに体現するかを志向していたように思えます。その結実がこの時期のアルバムに反映されることで、ビートルズ全体としても単なるアイドル・グループから音楽芸術を担うアーティストのレベルにまで達することになると考えるのです。
前作ラバーソウルで、すでにその兆しは十分に感じられるわけです。例えば、Norwedian Woodはインド楽器シタールをはじめて取り入れたJ・レノンの曲ですが、その後のビートルズ・ライクなサウンドの典型を示しています。リボルバーではそれがさらに深みを増しており、その典型はShe Said She SaidやTomorrow Never Knowsなどに聴かれますが、J・レノンの感性と才気がほとばしるような凄みを感じます。これらの実験的ともいえる試みは、後のLucy in the Sky with DiamondやStrawberry Fieles Foreverなどで一つの極みに達するのでしょうか。I'm Only Sleeping、And Your Bird Can Sing、Doctor Robertらもレノンの軌跡として興味あるものです。
追加すべきは、ジョージ・ハリスンの貢献があります。前作ラバーソウルで示した美しい曲If I Needed Someoneから、リボルバーではTaxman、Love You To、I Want to Tell Youという各々個性的な3曲を提供しておりその存在感を強めています。また、P・マッカートニーのベースラインの動きも楽曲の多様性に伴い変化のあるものになってきていますが、これもビートルズ・サウンズが高い音楽性を示す要因のひとついえるでしょう。
詳しくはアマゾンでどうぞ。→リボルバー/ザ・ビートルズ
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投稿者 Jazz Blogger T : 10:09
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フランソワ/ラヴェル 夜のガスパール
_Classic
2004年09月04日
ラヴェルピアノ全集/サンソン・フランソワ
こんにちは。今日はラヴェルのピアノ曲"夜のガスパール"です。ラヴェルといえば管弦楽曲の"ボレロ"が有名でオーケストレーションの魔術師などと呼ばれていますが、私にとってのラベルは精緻な構築美とダイナミズムをピアノという楽器で表現し、ピアノの魅力を最大限に引き出しえた作品を数多く残した偉大な作曲家ということになります。
その中で、この"夜のガスパール"はピアニズムの極致を示す最も典型的なラベルの代表作品です。オンディーヌ、絞首台、スカルボという趣の異なる3曲からなる組曲です。オンディーヌは水の精で、"水の戯れ"というやはり素晴らしい小品に似た印象派っぽい曲、スカルボは圧倒的なドライブ感のあるこれぞピアノ芸術と呼べる完璧無比の作品です。
この曲は演奏の困難なピアノ曲としても有名ですので、十分に聴かせることのできるピアニストは限られてきます。これまで聴いた中では、フランソワ、アルゲリッチ、ギーゼギングらの演奏がとてもよいと思います。特に、フランソワとアルゲリッチの演奏は私のFavoritesです。フランソワは天才的なピアニストで時にムラっ気がありますが、このラベル集の"夜の~"と"クープランの墓"は文句なく絶品でしょう。マルタ・アルゲリッチはご存知の通り当代随一の女性ピアニストですが、スカルボでの彼女はそのコントロールされた完璧なテクニックとほとばしる情念が素晴らしいですね。このスカルボについてはアルゲリッチに軍配を上げたくなります。
ラベル"夜のガスパール"/マルタ・アルゲリッチ
詳しくはアマゾンでどうぞ。→ラヴェルピアノ全集/サンソン・フランソワ
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投稿者 Jazz Blogger T : 10:24
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飢餓海峡/内田吐夢
_movies
2004年09月03日
飢餓海峡/内田吐夢
こんにちは。今日は日本の古い映画、内田吐夢監督「飢餓海峡」です。出演は、三国連太郎、伴淳三郎、左幸子、高倉健、他。1965年、東映作品。原作は水上勉の同名小説です。学生時代に京都の一乗寺というところにある京一会館という学生にはよく知られた映画館でオールナイトの何本かの1本として見ました。三国、伴、左、3人の俳優のこと、そのミステリー風ストーリー、そして津軽海峡を渡る青函連絡船のラストシーンに、深い感銘を受けた記憶がいまだに鮮明にあります。
日本の映画ベストテンなどの企画で上位に入る常連の映画ですので、まだ見ていない映画好きの方がいらしたら是非ともレンタル屋さんにいけば大抵ありますから、一度ご覧になっておくとよいと思いますよ。昭和というまだ貧困の残る日本の時代風景、その貧困から這い上がろうとする本当は心優しい人々の業というもの、そしてそういう社会の陰の部分に何か現在に通じるものを感じ取ることができるのではないでしょうか。
映画を見てそのストーリーに興味が残ったら、きっと原作を読んでみたくなることでしょう。水上勉氏の作品には、この種の時代や環境に支配される人間の業を描きつつ世の中の矛盾や不合理を訴える類のものが多いと思いますが、この飢餓海峡はその代表的作品です。文庫本でも上下2巻ありますが、たぶん一気に読んでしまえるでしょう。映画もよいですが、原作もさらに緻密で社会背景がきっちり示されており、全体の理解が進みますので、読んでみることをお勧めします。水上作品には、他にも優れた作品が多くありますが、「五番町夕霧楼」や「越前竹人形」なども読後ズシンときて、いいと思いますよ。
飢餓海峡/水上勉
殺害されることになるかわいい女、左幸子の不憫さ、本当は心根の優しい冷たい二枚目の三国、伴の人間臭い個性が印象的です。感動のラストは映画史に残る名場面でしょう。それと余談かもしれませんが、音楽の担当は富田勲氏なのですよ。氏はNHK新日本紀行や手塚治のリボンの騎士などTVや映画の主題曲を数多く手がけていますね。ご存知ですか、富田勲っていう音楽家のこと? シンセでホルスト「惑星」を20年くらいも前に録音しているのですよ。
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投稿者 Jazz Blogger T : 10:57
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日向敏文/ ISIS アイシス
_Popular Music
2004年09月02日
日向敏文/ISIS
こんにちは。今日は日向敏文という音楽家です。ご存知の方も多くいらっしゃると思います。この方の詩的なピアノ曲は私のFavoritesの一つです。
東京ラブストーリーなどのTV音楽を手がけたりされて有名な方ですが、ジャンル分けするとすれば何なのでしょうかね。私にはクラシック系現代環境音楽?という感じです。エリック・サティやブライアン・イーノらが、ちょっとかけ離れすぎてるかもしれないけれど連想されますね。音だけで映像が浮かんでくる、イメージ膨らむそんな音世界なのです。
1985年にデビューされ10枚以上のCDを出されています。このISISはピアノ曲ばかりを集めたものです。どの曲も素敵なモチーフを持っています。例えば、8曲目のRondeauなどは日向の典型的な音世界だと思います。ショパンやドビュシーらの優しいピアノ曲をお好みの方には受け入れやすい音楽でしょう、きっと。皆さんもぜひ日向敏文の世界をご堪能してみてください。下の2枚はもっとイメージを掻き立ててくれるCDかもしれません。秋の夜長などにBGMとして静かに流しますとひとときの別世界に遊べることでしょう。
"夏の猫" 日向敏文
この夏の猫はコマーシャルで一時よく流れていた”異国の女たち"が有名ですが、ピアノ曲の表題曲"CHAT D'ETE"も素敵です。
"ひとつぶの海" 日向敏文
このCDでもピアノ曲のEnd of the summerやチェロとピアノによるPassageやReflections-Repriseもいいですね。
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投稿者 Jazz Blogger T : 10:09
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中村 修二/ Wild Dream―反逆、闘い そして語ろう
_books (business&life)
2004年09月01日
「 Wild Dream―反逆、闘い そして語ろう 中村 修二 (著)
最近発明対価をめぐる裁判で200億円という途方もない額を一審で勝ち取った元日亜化学(株)研究員、現在カリフォルニア大学教授の中村修二氏の本です。中村氏の関連本はすでに10冊前後出版されており、ご存知の方、読まれた方も多いと思います。世紀の発明とされる青色ダイオードの開発に成功し、ノーベル賞を取るのは時間の問題と言われています。米国の有名大学に教授として高額の報酬で招かれ転身しました。
元いた会社日亜化学から訴訟を起こされそれに逆切れして今回の一連の訴訟へと発展しているようです。日亜化学はこの発明のおかげで莫大な利益を得ています。一審での判決結果について賛否両論があるようですが、最高裁での審議がどうなりますか興味のあるところです。
10冊くらいある氏のどの本にも大抵生い立ちがある程度書かれてありまして、大学時代や就職のこと、仕事のこと、青色ダイオード開発の経緯などが2~3冊読めばだいたい把握できます。そのバイタリティーやハングリー精神は研究という職業に就いている者すべてが見習うべきものでしょう。コンチクショーと思って必死に取り組むようなことにならないと、無から有を生じるような大きな成果はそう易々と得られないということでしょう。
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投稿者 Jazz Blogger T : 18:27
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