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クリス・コナー/ディス・イズ・クリス
JAZZ Vocal
2005年07月08日
Chris Connor / This Is Chris
今日はクリス・コナーを聴いています。『ディス・イズ・クリス』は定評あるベツレヘム三部作の1枚です。この3作は甲乙付け難い内容ですが選曲という点で本作が一歩抜けているのではないかと思います。パーソネルは、クリス・コナー(vo)、ハービー・マン(fl)、カイ・ワインディング、J.J.ジョンソン(tb)、ジョー・ピューマ(g)、ラルフ・シャロン(p)、ミルト・ヒントン(b)、オジー・ジョンソン(ds)。1955年NY録音。
クリス・コナーのハスキーな声質と知的でクールな歌い回しは私の好みにぴったり合っていまして、白人女性ヴォーカルの中でもクリス・コナーは私の中ではトップの位置を占めています。本作『This Is Chris』ではそうしたクリス・コナーの魅力と優れた特質をじっくり聴くことができます。ヴォーカル・ファンにはお勧めの一枚です。ちなみにベツレヘム三部作の他の2作『クリス』と『バードランドの子守唄』はすでに本ブログでご紹介済みです。
コナーの堂々とした豊かな声量のハスキーヴォイスが前面に押し出されてくるかのようで、その録音状態も決して悪くないむしろ大変好ましいものです。録音当時27才ということですが、20才代とは思えない貫禄が感じられる歌唱です。そしてそのクールなフレージングが老練で見事なものなのです。確かなテクニックと実力が存分に披露されていると言えるでしょう。
全10曲。ラルフ・シャロンの小粋なピアノとハービー・マンやJ.J.ジョンソンらのお洒落な伴奏がコナーの歌とよく調和しています。6曲目Thrill is goneや10曲目Ridin' High などに聴かれるコナーの典型的なクールな歌声が印象的です。それに8曲目のAll Dressed up With a Broken Heartなどでのクールだけれど暖かみを感じさせる歌声も好みです。
1. Blame It on My Youth
2. It's All Right With Me
3. Someone to Watch over Me
4. Trouble Is a Man
5. All This and Heaven Too
6. Thrill Is Gone
7. I Concentrate on You
8. All Dressed up With a Broken Heart
9. From This Moment On
10. Ridin' High
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関連エントリーはこちら。
→クリス・コナー『バードランドの子守唄』
→クリス・コナー『クリス』
→クリス・コナー『ヴィレッジ・ゲイトのクリス・コナー』
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投稿者 Jazz Blogger T : 23:38 | トラックバック
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