メイン・ページ > JAZZ Piano 1 > バド・パウエル/アメイジング・バド・パウエル Vol2

バド・パウエル/アメイジング・バド・パウエル Vol2

JAZZ Piano 1

2004年09月08日

バド・パウエル/アメイジング・バド・パウエル Vol2The Amazing Bud Powell Vol2 バド・パウエル
 こんにちは。今日はバド・パウエルですね。モダン・ジャズ・ピアノの父として歴史に残るピアニストです。定評のあるレコードは何枚もありますが、その中で思い入れのあるのが表題のジ・アメイジング・バド・パウエルVol.2です。このなかの"You Go to My Head"が大のお気に入り曲だからです。曲というより演奏ですね。有名スタンダード曲ですからね。ここでのパウエルの右手のソロがホーンライクで気持ちよくスイングしています。パウエルの素晴らしい長いストロークのソロが冴え渡っています。

 1947~1953年は精神病院を出入りした不安定な時期でしたが残されたレコードには絶頂期の鬼気迫るピアノ・ソロがたくさん記録されています。リラックスの中にも不思議な緊張感があるのですね。天才の放つ一筆には単純そうに見えながらも凡人には及ばないsomethingが匂い立つかのようです。今回のVol.2以外にも、例えば、"The Amazing Bud Powel Vol.1"、"バド・パウエルの芸術"、"ジャズ・ジャイアンツ"、"ザ・ジーニアス・オブ・バド・パウエル"などがあります。

 天才パウエルの演奏には後のエバンスらのような耳ざわりのよい洗練されたものは感じられませんが、ぬかずけの香ばしさのような一度はまると抜け出せない本物の良さがそこにあるように思います。ジャズというのはこういうものです、エバンスもひっくるめて後のピアニストすべては私パウエルの亜流にすぎません、本家はこちらですというような底力というか求心力があるのですよ。

 映画「ラウンド・ミッドナイト」は、バド・パウエルのパリでの生活をモチーフにした哀しく切ない物語ですね。こちらについてはまた今度お話したいと思います。

関連するblogをもっと読む→人気ブログランキング

1.リーツ・アンド・アイ
2.ニューヨークの秋
3.アイ・ウォント・トゥ・ビー・ハッピー
4.イット・クッド・ハプン・トゥ・ユー
5.シュア・シング
6.ポルカ・ドッツ・アンド・ムーンビームス
7.グラス・エンクロージャー
8.カラード・グリーン・アンド・ブラック・アイ・ピーズ
9.虹の彼方に
10.オードリー
11.ユー・ゴー・トゥ・マイ・ヘッド
12.オーニソロジー(別テイク)

iTunes Music Store で試聴可能です。→Bud Powell - The Amazing Bud Powell, Vol. 1 (The Rudy Van Gelder Edition Remastered)

関連エントリはこちら。
 →バド・パウエルの芸術
 →ポートレイト・オブ・セロニアス
 →バド・パウエル・イン・パリ

詳しくはアマゾンでどうぞ。→The Amazing Bud Powell Vol2 バド・パウエル 

投稿者 Jazz Blogger T : 21:30 | トラックバック

« ポリーニ/ショパン24の前奏曲 | メイン | エリック・ドルフィー/ファイブ・スポットのエリック・ドルフィーVol.1 »

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://dellton.com/cgi/mt/mt-tb.cgi/352

Copyright (C) 2004-2014 MY FAVORITES All Rights Reserved.