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エリック・ドルフィー/ファイブ・スポットのエリック・ドルフィーVol.1

JAZZ Sax 1

2004年09月09日

ファイブ・スポットのエリック・ドルフィーVol.1Eric Dolphy/ Live at the Five Spot Vol.1
 こんにちは。今日はエリック・ドルフィーの登場です。そろそろコアの領域になってきましてね。これまでは万人向けの音楽でしたが、ネタ切れになってきますと専門的な個人的な世界に突入してゆくことになります。これは望むところではあるのです。パーソネルは、ブッカー・リトル(tp)、エリック・ドルフィー(bcl,as)、マル・ウォルドロン(p)、リチャード・デイヴィス(b)、エド・ブラックウェル(ds)。1961.7.16.Five Spot, NY録音。

 さて、ジャズ・ファンならよくご存知のエリック・ドルフィーです。ライブ演奏というのはまさにジャズの持つ即興性とぴったり共鳴しますので、ジャズの歴史的名盤というものの中にはライブ・レコーディングのものが実に多いですね。このファイブ・スポットのライブ盤もまさしく定評ある歴史的名盤です。

 大学生の時にジャズに開眼し、半年も経たずにこのレコードに出会うべくして出会いました。その時の興奮は今でも虚ろに覚えていますが、これぞジャズ、ジャズってやっぱすごいな、ということを実感させてもらった記念すべきレコードです。学生時代アルバイトで得た小銭をレコードと映画に費やし清貧の生活を享受することによって、すぐに数百枚のレコードが狭い下宿に所狭しと居並ぶことになりますが、その中でこのエリック・ドルフィーのライブ盤は常に自分の中ではベスト3でした。エリック・ドルフィーのアルト・サックスとバス・クラリネットが火を噴くようにうなり声をあげ、ブッカー・リトルのトランペットが冷静なソロをとり、マル・ウォルドロンのピアノが個性的なメロディーを奏でます。どれくらい繰り返し聴いたことでしょう。まさにレコードが擦り切れるくらいだと思います。

 学生の頃のことを思い出します。今出川寺町上る、にあったジャズ喫茶、名前をどうしても思い出すことができませんが、そこによく通いました。アルテックの大きなスピーカーがあって、ひげのマスターがいて、なぜかそこでこのファイブ・スポットのVol.2のエリック・ドルフィーがフルートを吹く曲を何度も聴いた記憶があります。ちなみに、当然Vol.2も同日の録音ですので文句なくいいです。エリック・ドルフィーのことはまたいつかきっともっとたくさん書くことになります。

1. Fire Waltz
2. Bee Vamp
3. Prophet, The
4. Bee Vamp - (alternate, bonus track)

Eric Dolphy (bcl, as) Booker Little (tp); Mal Waldron (p); Richard Davis (b); Ed Blackwell (ds).
Recording information: Five Spot, New York, 1961.7.16.

JR,comでは試聴可能です。→Eric Dolphy/ Live at the Five Spot Vol.1

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