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スタン・ゲッツ/ザ・サウンド

JAZZ Sax 1

2004年09月11日

スタン・ゲッツ/ザ・サウンド "The Sounds" Stan Getz
 
 こんにちは。今日はスタン・ゲッツですね。私にとりまして、アート・ペッパーが好みのアルト奏者としますと、テナーではこのスタン・ゲッツになります。といいましても有名な "ゲッツ/ジルベルト" などのボサ・ノバ黎明期60年台前半のゲッツではなく、クール・ジャズ全盛の50年前後のゲッツなのですけれど。

 40年代のウッディ・ハーマン楽団の一員であった若きゲッツは、ルースト・レーベルにリーダーアルバムを吹き込み、その繊細かつ自在のフレージング&歌心と暖かいベルベット・サウンドで一世を風靡しました。49~53年くらいの録音に絶頂期が捉えられています。このザ・サウンドは、前半6曲が50年録音、後半6曲がスウェーデンでの51年録音です。前半部は当時の典型的なゲッツですが、YesterdaysやGone with the Windなどに聴かれるバラードでのゲッツのクールな演奏は美の極致を示すものと言えるでしょう。

 この時期チャーリー・パーカーらとも共演しているアル・ヘイグのピアノも抜群に素敵ですね。後半部もDear Old StockholmやエリントンのPrelude to a Kissはじめどの曲もとても素晴らしい演奏です。現地のピアニスト・ベンクト・ハルベルグがまたいいのですよ。20台半ばのゲッツはこの初めてのスウェーデン楽旅のあと何年か続けて訪問したのち、現地で美人の伴侶と結ばれていますね。

 このザ・サウンド以外にも、ルースト期を網羅した3枚組みの
"The Complete Roost Recordings " や、ゲッツの代表作として名高い"スタン・ゲッツ・クァルテッツ" 49-50年録音、また、1951年のライブ盤 "アット・ストーリーヴィル1&2" などもありますね。どれも一聴に値するものです。

1 Strike up the Band
2 Tootsie Roll
3 Sweetie Pie
4 Yesterdays
5 Hershey Bar
6 Gone with the Wind
7 Standanavian
8 Prelude to a Kiss
9 I only Have Eyes for You
10 Dear Old Stockholm
11 Night and Day
12 I'm Getting Sentimental over You

Stan Getz (ts)、Al Haig, Bengt Hallberg, Horace Silver (p)、Tommy Potter, Joe Calloway, Gunnar Johnson (b)、Roy Haynes, Walter Bolden, Jack Noren, Kenneth Fagerlund (ds),Recorded in 1950.1951. Roost.

iTunes Misic Store では試聴可能です。→Stan Getz - The Smooth Jazz Sounds of Stan Getz

詳しくはアマゾンでどうぞ。→ "The Sounds" Stan Getz

関連エントリはこちら。
 → スタン・ゲッツ/スタン・ゲッツ・クァルテット (1949, 50)
 → スタン・ゲッツ/ザ・サウンド (1950, 51)
 → スタン・ゲッツ/スタン・ゲッツ・プレイズ (1952)
 → スタン・ゲッツ/スタン・ゲッツ&ビル・エヴァンス (1964)
 → スタン・ゲッツ/スウィート・レイン (1967)

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