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キング・クリムゾン/暗黒の世界

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2004年09月12日

キング・クリムゾン/暗黒の世界 "Starless and Bible Black" The King Crimson
 
 こんにちは。今日はプログレッシブ・ロックのキング・クリムゾンの登場です。個人的には、中高生時代はまさに受験戦争に巻き込まれていまして、自由に享受できる音楽だけが自我の開放できる場として異様に肥大化していたように思います。当然、ロックについても回りの影響を受けまして人並み以上に思い入れを持って聴いてきました。ハード・ロックやプログレとして、Deep Purple、ELP(Emerson, Lake & Parmer)、Yes、Red Zeppelin、Pink Floyd、そしてこのKing Crimson等々ですね。 70年代前半はリアルタイムで同時代世代として受けとめてきました。今、現在そのころの音楽を聞き直してみて、当時よりも高い評価を与えることができると思えるのがこのロバート・フリップのキング・クリムゾンの世界でして、特に73、74年頃の録音です。

 いろいろな音楽を聞いてきますと嗜好は当然変化します。クラシックやジャズの世界は深いものがありまして、その良さを理解するには過去にそれなりに多様なものを受け入れて、かつ、十分に消化できているということが前提になるのかもしれません。その意味で所謂(いわゆる)ロックという音楽ジャンルは割合に理解しやすく、若い時分にも取っ付きがいいものですね。その点で、King Crimosonの70年台前半、フリップ、ジョン・ウェットン、ビル・ブラッフォード、それにデビット・クロスという相互理解のある最強のコラボレーションによる、ライブでのインプロビゼーションを主とする音世界は、ジャズの洗礼を受けた耳にも十分に聴き応えのあるものになっています。高度という表現は適切でないかもしれませんが、私にとってはその美意識に深く共鳴するものを感じることができるということです。1作目のセンセーショナルですが少々甘過ぎる "クリムゾン・キングの宮殿" からはじまる試行錯誤の末の、フリップという芸術家にとっての一つの到達点ではなかったかと私には思えるのです。お気に入り曲は、1、2、3、6、7、8などシンプルな楽曲に惹かれまして、特に、2、3、7、8 ですね。2や3での緊張感は当時のロックというジャンルを越えた、どこにでても通じる普遍的な世界を示しているように思えるのですが、いかがでしょう。

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投稿者 Jazz Blogger T : 10:07 | トラックバック

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