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ジェレミー・スタイグ/フルート・フィーバー

JAZZ others 1

2004年09月23日

ジェレミー・スタイグ/フルート・フィーバーJeremy Steig / Flute Fever

 こんにちは。今日は少し珍しいフルートをメインとするジャズ・アルバムです。パーソネルは、JEREMY STEIG(fl)、DENNY ZEITLIN(p)、BEN TUCKER(b)、BEN RILEY(ds)。63年録音。

 実はジャズ・フルートにはあまりなじみはないです。著名なハービー・マン、ヒューバート・ロウズとかボビー・ジャスパー(愛聴盤ヘレン・メリル"The Nearness of You"に参加)、それに、今回ご紹介するジェレミー・スタイグくらいでしょうか、名前をはっきり覚えているのは。クラシックでもジャン・ピエール・ランパルとか、それにちょっと違いますが神崎愛でしたか。普通フルートといいますとマイルドで暖かい音色と雰囲気ですが、このJ・スタイグのフルートはそんなフルートのイメージからかけ離れた激しい音とハミング奏法という肉声を伴う情熱的な吹き方が特徴です。ただし、音色はどうあれジャズとしては全く申し分のない極上のモダン・ジャズなのです。若干21歳のデビュー・アルバムです。ビル・エバンス・トリオとの"What's New"(69年)の方が有名ですが、私にとっては若い頃から繰り返し聴いてきたという点でこちらのアルバムに愛着を感じています。
 スタンダードばかり集めた全7曲どれも興味深い演奏です。7.Willow, Weep for Meや1.Oleoが特徴的で素敵な演奏でしょう。確かなテクニックに裏づけられた力強さとともに斬新な感覚があります。63年当時としてはとてもユニークだったでしょう。今現在聞いても古さを全く感じさせないですね。また、ピアノのデニー・ザイトリンが正統なエバンス派で強力な左手とハーモニックセンスに優れていてバランスのよい素晴らしいソロを随所に聞かせてくれます。私にとってザイトリンはお好みのピアニストでして、リーダー・アルバムではZeitgeistというトリオ・アルバム(66年)をよく聴きます。
 ジャス・フル-トを主題にされている素敵なブログをご紹介しておきます。→Jazz Flute Blog

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投稿者 Jazz Blogger T : 20:18 | トラックバック

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