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マット・デニス/プレイズ・アンド・シングス

JAZZ Vocal

2004年09月20日

マット・デニス/プレイズ・アンド・シングス Matt Dennis/Plays and Sings
 
 こんにちは。今日はマット・デニス、男性ボーカルから1枚を選びました。男性ボーカルといえば、フランク・シナトラ、メル・トーメら多くのビッグ・ネームがありますが、このマット・デニスは歌手というよりはむしろ作曲家としての方がずっと有名です。数少ない自演のアルバムの中で、この"Plays and Sings"は座右の名盤として多くのジャズ愛好家たちに圧倒的な人気があります。私も日常的に耳にする大好きなアルバムです。58年ライブ録音。

 このマット・デニスの自作自演アルバムでは、ジャズ・スタンダードとして大変著名な、"Everything Happens to Me"、"Engel Eyes"、"Violets for Your Furs"、"Wiil You Still be Mine"などがピアノの弾き語りで演奏されています。決してうまいとはいえませんが、さりげない渋い歌心がよく伝わってきます。ライブ録音ならではのとてもリラックスした雰囲気です。いつもこんな風に演ってるんだろな、鼻歌のような軽やかさと絶妙なビブラート、それにツボを押えたピアノと、この上なく都会的で粋なセンスを感じます。ジャズ好きにはたまらないものがありますね。
 他のジャズメンの名演でよく耳になじんでいる名曲の数々ですが、原曲はこんな感じなのですよとさらりと模範回答を示してくれているようなところがあります。"Junior and Julie"、"The Night We Called It a Day"なども、よく聴くほどに味わいが深く、後者はダイアナ・クラールの有名な演奏とはまた違った感覚でおもしろいですね。
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