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バド・パウエル/イン・パリ

JAZZ Piano 1

2005年01月04日

bud_powell_in_paris.jpeg Bud Powell/ Bud Powell in Paris

 今日はバド・パウエルの晩年の作品を取り上げてみました。定評あるイン・パリ、最近の私の愛聴盤の一つです。59~64年の渡仏パリ滞在時の作品。パーソネルは、バド・パウエル(p)、ギルバート・ロブレ(b)、カンサス・フィールド(ds)。1963年パリ録音。

 バド・パウエルのピアノ・インプロヴィゼーションをこよなく愛する私のような者にとりましてこのアルバムは大変愛着のある一枚です。パウエルといえば50年前後の諸作が歴史的な価値を持つほど優れたものという評価がなされている一方、晩年のものはそれほど高い評価を与えられていません。

 確かに本作を含めた60年台晩年の録音には往年の鬼気迫る天才的な閃きは希薄になりましたが健在のジャズ・スピリットと少し枯れた味わいには私などは妙にしっくりしたものを感じるのですね。緊張を強いられることのない肩の凝らない、なじみのいいジャズに仕上がっていると思います。パウエルの魅力を寝転びながらリラックスして堪能できるという点で座右に置いておきたい一枚です。

 全11曲どれも快調です。ミス・タッチが目立ちますがこのパウエルの持つジャズ・テイストの前ではあまり気にならないものですね。3. 6. 8.あたりのバラード演奏、それに2や11などのミディアム・テンポのブルースに聞かれるピアノ・ソロがたまらなく好きですね。往年の近寄りがたい天才パウエルと違って少し凡人になって親近感の持てる、ちょうどよい按配ってところです。

1.ハウ・ハイ・ザ・ムーン、2.ディア・オールド・ストックホルム、3.身も心も、4.ジョードゥ、5.リーツ・アンド・アイ、6.サテン・ドール、7.パリの大通り、8.言い出しかねて、9.リトル・ベニー、10.インディアナ、11.Bフラット・ブルース

iTunes Music Store では試聴可能です。→Bud Powell - Bud Powell in Paris

詳しくはアマゾンでどうぞ。→ Bud Powell/ Bud Powell in Paris

関連エントリはこちら。
 →バド・パウエルの芸術
 →ポートレイト・オブ・セロニアス
 →アメイジング・バド・パウエル Vol2


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投稿者 Jazz Blogger T : 21:01 | トラックバック

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