メイン・ページ > JAZZ Sax 1 > スタン・ゲッツ/スタン・ゲッツ&ビル・エヴァンス

スタン・ゲッツ/スタン・ゲッツ&ビル・エヴァンス

JAZZ Sax 1

2005年01月23日

stan getz&bill evans.jpg Stan Getz&Bill Evans/ Stan Getz&Bill Evans

 今日もスタン・ゲッツの登場です。ビル・エヴァンスとの共演盤。しかもエルヴィン・ジョーンズも入った豪華メンバー。ヴァーブ得意のオールスター・セッションってやつです。どんなアルバムなのか心配でしたが意外にも大変に楽しめる内容でした。パーソネルは、スタン・ゲッツ(ts)、ビル・エヴァンス(p)、リチャード・デイヴィス(b)、エルヴィン・ジョーンズ(ds)。1964年録音。Verveレコード。

 このアルバムは最近もそうですが日頃結構よく聴いている一枚です。何気なく聴くにはもってこいの手ごろな楽しい内容です。やはりスタン・ゲッツのテナーが歌心があって繊細でとてもよいと思うのですね。ビッグ・ネームが揃ったセッションということで少しちぐはぐな感じは否めないですが、その組み合わせの良し悪しを云々するまでもなく純粋にとても楽しめるジャズになっていると思います。ゲッツのメロディック・センスがいつもにも増して光輝いています。ビル・エヴァンスも50年代デビュー当時の頃のような単音バップ系で応答していまして、それがまた適切で気持ちよいものです。

 確かにマイ・ペースのゲッツに比べてエヴァンスは少し控えめな感じかな。恐らくドラムがエルヴィン・ジョーンズですので、いつものエヴァンス特有の前のめりのタッチや複雑なハーモニーが抑えられているのだと思いますね。どうもゲッツとの組み合わせというよりエルヴィンとの組み合わせに違和感を感じている節がありそうですね。それはゲッツも同じかも知れません。エヴァンスとはエヴァンスが引き気味である限り悪くなるはずがないです。ただゲッツの場合はエルヴィンの複雑なリズムを全くものともせずにぐいぐいと行きますね。エヴァンスに負けないように張り切っているのでしょう。

 64年といえばいずれも一国一城の主です。スタン・ゲッツはボサノヴァの火付け役としてポピュラーな人気、ビル・エヴァンスも最高の評価を得ているジャズ・ピアニスト、エルヴィン・ジョーンズはコルトレーン・グループで活躍する第一人者のドラマー、ということで各々確立された定評を得ていました。いずれにしましても、このアルバムはスタン・ゲッツの素敵なテナーを存分に味わえるアルバムだと思います。好評を得たらしく、10年後の74年にも再会セッションとしてゲッツとエヴァンスは吹き込みを行っています。→But Beatiful

1. Night And Day
2. But Beautiful
3. Funkallero
4. My Heart Stood Still
5. Melinda
6. Grandfather's Waltz
7. Carpetbaggers's Theme - (previously unreleased, CD only)
8. WNEW (Theme Song) - (previously unreleased, CD only)
9. My Heart Stood Still - (previously unreleased, alternate take, CD only)
10. Grandfather's Waltz - (previously unreleased, alternate take, CD only)
11. Night And Day - (previously unreleased, alternate take, CD only)

JR.comでは試聴OKです。→ Stan Getz&Bill Evans
JR.comでは試聴OKです。→ But Beatiful

iTunes Music Store でも一部ですが試聴可能。→Stan Getz & Bill Evans - Quiet Now: Body And Soul

詳しくはアマゾンでどうぞ。→ Stan Getz&Bill Evans/ Stan Getz&Bill Evans

関連エントリはこちら。
 → スタン・ゲッツ/スタン・ゲッツ・クァルテット (1949, 50)
 → スタン・ゲッツ/ザ・サウンド (1950, 51)
 → スタン・ゲッツ/スタン・ゲッツ・プレイズ (1952)
 → スタン・ゲッツ/スウィート・レイン (1967)

ブログランキングに参加中です。→人気ブログランキング

投稿者 Jazz Blogger T : 20:52 | トラックバック

« スタン・ゲッツ/スタン・ゲッツ・クァルテット | メイン | チャーリー・パーカー/バード&ディズ »

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://dellton.com/cgi/mt/mt-tb.cgi/236

Copyright (C) 2004-2014 MY FAVORITES All Rights Reserved.