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ベニスに死す/ルキノ・ヴィスコンティ
_movies
2004年08月31日
ベニスに死す/ルキノ・ヴィスコンティ
こんにちは。今日はヴィスコンティの「ベニスに死す」ですね。官能的な音楽と耽美的な映像と主題でお好みの映画の一つです。ストーリーは、ベニスに保養に来た老作曲家(グスタフ・アッシェンバッハ、グスタフ・マーラーを想定?)がある美少年に出会い、コレラが蔓延する街を去れずに結局死に至るという途方もないおバカの話です。同性愛者ではないかと疑われたトーマス・マンの書いた小説を同性愛者と言われたヴィスコンティが映画化しました。
マーラーの交響曲第5番第4楽章アダージョが全編に響きわたり、極端なことを言えば、この音楽さえあれば官能的かつ退廃的な映像はそれだけですべて許せるというものですね。美という絶対的なものに対する憧憬は死をも凌駕するという純粋なる耽美的世界観を、美しい音楽と詩的な映像技術で示しえたというところでしょうか。
主演のダーク・ボガード、ヴィスコンティの映画では常連の渋い2枚目、が化粧までして少年に対峙する哀れさ、死とともに頬に滲む化粧汁の悲惨さをリアルに見せてくれます。セリフのない美少年タジオとその母シルバーナ・マンガーノもいいですね。不思議な映画です。私、同性愛には全くついていけませんが、耽美主義という点では少なからず共感できます。その文脈で言えば、ここは美少女でなく美少年でないと絶対的な美を象徴することはできなかったのだろうな、と思いたいですね。美少女だとエロティシズムが雑音として入り込むことになりますからね。
それと余談ですが、ホモというのは遺伝子レベルで決められるものらしく、受精卵のときに母体である母親の胎内で決定されるものらしいですね。一卵性双生児の片方がホモの場合、もう一方もホモである確率は異常に高いということが統計的に示されているそうです。
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真夜中のカーボーイ/J・シュレンジャー
_movies
2004年08月30日
真夜中のカーボーイ/J・シュレンジャー
今日ご紹介する「真夜中のカーボーイ」は69年のアカデミー賞作品、脚本、監督の3部門に輝く名作です。この時期の米映画には、「明日に向かって撃て」、「俺たちに明日はない」などアメリカン・ニューシネマと呼ばれる一連のヒットがあります。主演はジョン・ボイト、それにダスティン・ホフマンが個性的な役回りで出ています。
内容は田舎から一旗揚げようとNYにやってきたイモ兄ちゃんの挫折のストーリーが描かれており、全体に暗目の映画ではあります。ただ、青春の一挫折はよくあることですし、誰しも悲しいことやくやしいことを数多く経験しながら大人になってゆくのだよね、そんな青春一幕もの、これから素敵な未来があるさという感覚です。
特筆すべきは、ボイト若かりし頃のイモっぽさが演技上手なのではまっているのでしょうが、ほんとそのままなのが楽しい。また、ホフマンも66年の「卒業」デビュー以降、「小さな巨人」「パピヨン」「レニー・ブルース」など演技派としての名声を確立してゆきますね。
それと、この映画、音楽がとても素晴らしいのですよ。ニルソンの歌う"Everybody's Talkin'"がいいですね。このいまだによく耳にするメロディーの印象が強烈です。ニルソンは"Without You"の作者として有名なシンガーソングライターですが、この「真夜中~」の曲はニルソンの作ではないとのことです。しかもグラミー賞受賞ということですからちょっと皮肉です。また、トゥーツ・シールマンスのハーモニカが奏でるジョン・バリーの主題曲も大変素敵な曲です。哀愁のあるメロディーがストーリーによくマッチしています。トゥーツ・シールマンスのハーモニカはジャズでも大変有名ですね。ビル・エバンスとのデュエット盤は私のお好みです。
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ビル・エバンス/エクスプロレーションズ
JAZZ Piano 1
2004年08月29日
Bill Evans / Explorations
こんにちは。今日はビル・エバンスの登場です。50年前後のバド・パウエルがモダン・ジャズのピアノ・スタイルを方向付けたピアニストとすれば、60年前後のビル・エバンスはその流れを踏襲しつつさらに現在の一般的なモダン・ジャズ・ピアノのスタンダードを完成したピアニストと言えるでしょう。Bill Evans (p)、Scott LaFaro (b)、Paul Motian (ds)。1961.2.2.NY録音。
パウエルの場合は強力な右手がホーン楽器のようにシングル・トーンで自由なアドリブフレーズを奏でるスタイルでしたが、エバンスの場合には、左手によるハーモニックセンスの強化、モード手法を取り入れたアドリブの自由性、ベース&ドラムとの対話的相互作用によるコンボ音楽としての成熟、などが特徴として挙げられます。
エバンスは1958年末に自らのトリオ・アルバム2作目となる "Everybody Digs" を発表し気鋭のピアニストとして頭角を現します。翌59年にはマイルス・デイビスのグループで有名な ”Kind of Blue" の録音に参加した後、同年末に、スコット・ラファロのベース、ポール・モチアンのドラムスの有名なトリオを組み、リバーサイドレーベルに歴史的名盤、"Portrait in Jazz" を録音します。さらに、61年には本作 "Explorations" を録音し、同年NYヴィレッジ・バンガードでのライブ盤2枚、こちらも大変優れた演奏の "Waltz for Debby" と "Sunday At The Village Vanguard" を録音します。
今挙げたCDはいずれもエバンスが残したピアノ・ジャズの金字塔です。特にポートレイト・イン・ジャズ以降のリバーサイド盤は4部作として有名です。もちろんこの後にも次々と録音活動は続き高水準の演奏を残すのですが、ラファロが不慮の事故で夭逝したこともあるのでしょうか、エバンスの天才的な輝きは徐々に変容してゆくことになります。一般の定評もこの60年前後に集中します。この中でどれがいいと問われれば、甲乙付け難く好みの問題になると思いますが、私は、"Everybody Digs"と"Explorations"が好きです、と応えることにしています。IsraelやNardisらのメロディは耳に染み付いて脳内記憶物質として深く内奥に根づいてしまっているようです。
1. Israel
2. Haunted Heart
3. Beautiful Love - (take 2)
4. Beautiful Love - (take 1, bonus track)
5. Elsa
6. Nardis
7. How Deep Is The Ocean?
8. I Wish I Knew
9. Sweet And Lovely
10. Boy Next Door, The - (bonus track)
Bill Evans (p), Scott La Faro (b), Paul Motian (ds). Recorded on Feb. 2, 1961.
iTunes Music Store では試聴可能です。→
詳しくはアマゾンでどうぞ。→Explorations [FROM US] [IMPORT]/BILL EVANS
関連エントリーはこちら。
→ アート・ファーマー『モダン・アート』(1958)
→ ビル・エヴァンス『エブリバディ・ディグス』(1958)
→ ビル・エヴァンス『オン・グリーン・ドルフィン・ストリート』(1959)
→ ビルエヴァンス『ポートレイト・イン・ジャズ』(1959)
→ キャノンボール・アダレイ『ノウ・ホワット・アイ・ミーン』(1961)
→ ビル・エヴァンス『エクスプロレイションズ』(1961)
→ ビル・エヴァンス『ムーン・ビームス』(1962)
→ デイブ・パイク『パイクス・ピーク』(1962)
→ ビル・エヴァンス『シェリーズ・マンホールのビル・エヴァンス』(1963)
→ スタン・ゲッツ『スタン・ゲッツ&ビル・エヴァンス』(1964)
→ モニカ・ゼタールンド『ワルツ・フォー・デビー』(1964)
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鷹取~菊水~鍋蓋
_trekking
こんにちは。この週末も六甲山に行ってきましたので報告しておきます。鷹取、菊水、鍋蓋という須磨と摩耶山の間にある3つの山を登ってきました。 朝、神戸地下鉄妙法寺駅前のCo-opで弁当とビールなどを購入して10時40分頃の出発です。まず、六甲山縦走路に入り神戸市長田区にある独立峰鷹取山を目指します。台風の影響があまりなく強い日差しと蒸し暑い中を、市街地を20分くらい歩いて山道に入ります。40分くらいの急登で11時40分頃に山頂到着です。写真は山頂からの眺めです。
投稿者 Jazz Blogger T : 20:41
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マイルス・デイヴィス/マイ・ファニー・バレンタイン
JAZZ Trumpet
2004年08月28日
Miles Davis / My Funny Valentine こんにちは。ジャズのレコードを学生時代からたくさん聴いてきましたが、マイルス・デイビスは避けて通れないジャズ界の巨人です。ファンというほどではないですがそれなりによく聴いていると思います。常に新しい地平を切り開いてゆくクリエイティビティは真の芸術家と言えるでしょう。今日は数多いマイルスのCDから人気の1枚をピックアップしました。パーソネルは、ジョージ・コールマン George Coleman (ts)、ハービー・ハンコック Herbie Hancock (p)、ロン・カーター Ron Carter (b)、トニー・ウィリアムス Tony Williams (ds)。1964.12.2.NY録音。CBS。
マイルスの残したCDの中で1番好きなものはと問われれば”プラグド・ニッケル”でのライブ盤を挙げるのですがそれはまた別の機会に譲りまして、1番お勧めはと問われましたら、この”マイ・ファニー・バレンタイン”となります。1964年NYのフィルハーモニックホールでのライブ録音です。この時期60年台前半くらいのマイルス率いるグループのジャズはモダン・ジャズの一つの頂点を示していたように私には思われます。
パーソネルは、ハービー・ハンコックのピアノ、ロン・カーターのベース、トニー・ウリアムスのドラムスという強力なバックに、ジョージ・コールマンのテナーとマイルスのトランペットというクインテット編成。テナーはジョン・コルトレーンの独立以降、まもなく加わることになるウェイン・ショーターまでは流動的だったようで、コールマンには少し斬新さが足りませんがバラード曲が主体のこのCDでは無難な演奏にまとめられています。リズム隊の3人はその後いずれも大御所になりますがその当時はこれ以上望めない気鋭の若手です。
この5人の繰り出す音宇宙はまさに大人のための渋い音楽です。スィング以降、ビ・バップ、クール、ハード・バップと短期間に変遷してきたモダン・ジャズが見事に、分かりやすく大衆的でありながら深い芸術を感じさせる一つの高みにたどり着いたという印象です。ジャズ音楽を語るならマイルス60年代のこのモード・ジャズの甘い果実を味わい尽くさねばならないでしょう。また、ジャズはまだこれからという方にも、このCDに魅力を感じないならジャズに対する不感症を証明する一種の「踏み絵」の役割となるという意味でお勧めです。
個人的な思い出という点では、結婚前に女房と一緒に京都を訪れた日の夕刻、河原町にあるジャズ喫茶「ブルーノート」でこのB面が流れていたのを覚えています。カウンターテーブルにはピアノ鍵盤の模様があり、Stella by Starlightのハンコックの素晴らしいピアノ・ソロを聴きながらその絵の鍵盤に指を置いた記憶が鮮明に残っています。
1. My Funny Valentine
2. All Of You
3. Stella By Starlight
4. All Blues
5. I Thought About You
JR.comでは試聴可能です。→ Miles Davis / My Funny Valentine
詳しくはアマゾンでどうぞ。→ Miles Davis / My Funny Valentine
マイルス・デイビスのCD
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ハイフェッツ/序奏とロンド・カプリチオーソ
_Classic
2004年08月27日
ハイフェッツ/ツィゴイネルワイゼン~ヴィルトゥオーゾ・ヴァイオリン
こんにちは。今日は生れて初めて自分で買ったレコードの話です。中学1年だったと思いますが、それまで我が家の音源といえばラジオとラジカセだけだったのが、ステレオというものが家庭に持ち込まれました。すぐにイムジチのビバルディ「四季」や小沢征二指揮シカゴ響のムソルグスキー「展覧会の絵」などを親が買ってきました。その頃自分で初めて購入したレコードがアントルモンのドビュッシー「子供の領分」とこのハイフェッツの古いレコードでした。大阪心斎橋にパルコというビルがありそこで中古レコードフェアというものがあるということで駆けつけたように記憶しています。
ヤッシャ・ハイフェッツ(1901-1987)はご存知の方も多いと思いますが、冷徹なまでに磨きぬかれたテクニックと力強くかつ麗わしい音色を持った真のヴィルトゥオーゾ、20世紀を代表するヴァイオリニストです。実際に購入したレコードは、A面にラロ「スペイン交響曲」、B面にサラサーテ「ツィゴイネルワイゼン」、サン・サーンス「序奏とロンドカプリチオーソ」「ハバネラ」の計4曲が収められていました。スタインバーグ指揮RCA響、1951年録音。現在CDでは発売されていないのかもしれません。
有名なツィゴイネルワイゼンは学校の音楽の時間に聞いて有名な曲と知っていましたので購入したのだと思いますが、実際購入してみて気に入った曲はサン・サーンスの「序奏とロンドカプリチオーソ」でした。とても劇的でロマンティックなメロディーに思春期の中学生はメロメロとなるのでした。ビートルズやカーペンターズなど分かりやすい音楽を受け入れていた背伸び盛りの中学生にとりまして、少し高尚で異国の世界を匂わせる美しい音楽は夢中になるべき格好の対象だったのでしょう。初恋の時期と重なって、曲の最初の部分が流れてくるだけで今でもその頃の胸の高鳴りを思い起こすことができます。音の記憶というものは大したものですね。一時期毎日のように聴いては悲恋のやるせない気持ちを慰めていたように思います。大人になってからはA面のラロも聞くようになりましたが、B面のサン・サーンスの2曲は中高生の頃の大のお気に入りのクラシック曲でした。今でもたまに聴く機会がありますが、今の私にとっては昔の純真な心を懐かしむことのできる貴重な音楽になっています。
詳しくはアマゾンでどうぞ。→ハイフェッツ/ツィゴイネルワイゼン~ヴィルトゥオーゾ・ヴァイオリン
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ハインライン/夏への扉
_books (entertainm.)
2004年08月26日
夏への扉 ハヤカワ文庫 SF (345) ロバート・A・ハインライン (著), 福島 正実 こんにちは。今日はSF小説です。ハインラインはアイザック・アシモフ、アーサー・C・クラークと並ぶ20世紀を代表するSFの巨匠ですね、ご存知の方も多いと思います。1907年米ミズーリ州生まれ1988年死去。
「夏への扉」は1957年に出版されたハインラインの代表作のひとつ。タイムトラベルをテーマにした古典的SF小説です。読み出したらとまらない娯楽作品として、SFになじみの薄い方も十分楽しめる秀逸な作品です。主な舞台は西暦1970年と2000年。親友と恋人に裏切られた女中型ロボットの発明家ダニエル・ブーン・デイヴィス(ダニィ)、誇り高き猫の護民官ペトロニウス(ピート)、親友の継娘フレドリカ・ヴァージニア・ジェントリー(リッキー)が登場。読み終える頃にはみんな好きでたまらなくなってますよ。
ひとつでも信じてることさえあれば、扉はきっと見つかるさ♪
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ボクは過去から幸せを持ち未来へ向かい眠るのさ♪
そしてピートと永遠の夏への扉を開け放とう♪
だからリッキー・ティッピー・ティピーその日までお休み♪
ライド・オン・タイム/山下達郎 ご存知の方もかなりいらっしゃるでしょう。この物語を山下達郎も同名曲「夏への扉」で歌っていますね。この曲は大ヒットアルバム「Ride on Time」に収録されています。私のお気に入りの曲です。夏も終わりに近づいてきましたが素敵なCDとSF本の組み合わせなどはいかがでしょう。
ハインラインの本
山下達郎のCD
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僕の村は戦場だった/A・タルコフスキー
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2004年08月25日
僕の村は戦場だった/A・タルコフスキー 価格: ¥2,940
アンドレイ・タルコフスキーという映画監督をご存知だろうか。初期の映画に「僕の村は戦場だった」「惑星ソラリス」がある。その後、有名になってからは「鏡」「ストーカー」「ノスタルジア」「サクリファイス」などの大作がある。まだこれからという1987年54歳肺がんで亡くなった。この「僕の村は戦場だった」は1962年のソビエト映画。ベネチア映画祭グランプリ受賞。
映像作家という言葉があり、それに当てはまる映画監督はそれほど多くないと思うが、このタルコフスキーは紛れもなく映画という制約のある芸術形式の中で自己を表現しえた典型的な映像作家の一人である。うまく説明できないけれど、私はこの「僕の村は戦場だった」という映画にこの上なく魅かれるのだ。戦争という悲劇に否おうなく巻き込まれてゆく少年の運命、彼の無垢さと過去の幸福な追幻想、立ちはだかる苛酷な現実、をこの上なく詩的な映像が冷徹に示してみせる。明晰な映像が少年の悲劇の深みを映し出す一方で、そこに鮮烈な美の輝きを感じるのはなぜだろう。いぶし銀のように輝く巨匠の凄みというものは、未完成の若いうちにもその片鱗が隠しようもなく露わになるものだということでしょうか。
原作はV・ボゴロフの「イワン」。タルコフスキー自身この原作について次のように語っている。
「まず第一に、私たちがその死まで立ち会うことになる主人公の少年の運命である。(中略)他の作家であれば慰めを与える後日談でも続くようなところで、この作品は終わっている。その後には何もない。このような場合は、作家は主人公の戦功に報いるのが普通である。困難な、苛酷なときは去った。それは人生の辛い一段階にすぎなかった、と。しかし、ボゴロフの小説では、この一段階は死によって切離され、唯一の最終的な段階になる。そして、イワンの人生のすべての内容が、悲劇的なパトスが、そこに凝縮される。この終わり方は衝撃的である。思いもよらぬ力で私たちに戦争の不自然さを感じさせ、認識させる。」と。
A・タルコフスキーの本・映画
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司馬遼太郎/竜馬がゆく
_books (entertainm.)
2004年08月24日
竜馬がゆく/司馬遼太郎 (1)~(8) 定価:各 620円 (税込)
こんにちは。今日は司馬遼太郎「竜馬がゆく」です。何もいうことはありません。とにかく読んでみてください。1巻から8巻までありますが、気がつくとあれもう8巻かというくらいに一気に読み込んでしまうと思います。何年かに一度読み返しては己を戒めるとともに元気を分けてもらいます。
司馬遼太郎氏のあとがきから。
坂本竜馬は維新史の奇跡といわれる。 (中略) 竜馬だけが、型破りである。 (中略) 「薩長連合、大政奉還、あれァ、全部竜馬一人がやったことさ」と勝海舟がいった。むろん歴史とはそんなものでなく、竜馬一人でやれるはずがないのだが、竜馬がいなかったら事態は違ったものになっていたろう。その竜馬のもっているどの部分がそれをやったのか。また、一人の人間のもっている魅力が歴史にどのように参加してゆくものか。さらに、そういう竜馬の人間像が、どのようにしてできあがってゆき、まわりのひとはそれをどのようにみたか。そういうことに興味を持った。いつか、それを小説に書こうとおもいつつ歳月をすごした。 (中略) 竜馬は、生きている。われわれの歴史のあるかぎり、竜馬は行き続けるだろう。私はそれを感じている自分の気持ちを書く。冥利というべきである。
司馬遼太郎の本
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ジャズ・メッセンジャーズ/パリ・オリンピアコンサート1958
JAZZ others 1
2004年08月23日
パリ・オリンピア・コンサート1958/アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズ 定価: 1,835円 (税込)
こんにちは。今日は1枚のジャズCDを紹介したいと思います。ジャズ・メッセンジャーズというグループをご存知の方も多いと思います。私今でこそジャズがとても好きなのですが、その最初の第一歩がこのCD、厳密にはレコード、というわけです。高校生くらいまでは音楽大好き小僧でありながらあまりジャズの良さが理解できませんでした。大学に入った夏頃だと思いますが、アルバイトをして自由になるお金で大阪日本橋のワルツ堂の中古レコードコーナーでこのレコードを買ったと記憶しています。モーニンという曲は何となく知っていまして親近感があったのでしょう。このレコードの中のウィスパー・ノットやI Remenber Cliffordらの綺麗な親しみやすいメロディー曲の、リー・モーガンのわかりやすいtp(トランペット)のアドリブ・ソロを繰り返し聞くうちに少しづつジャズの良さが分かってくるのでした。べニー・ゴルソンts(テナーサックス)、ボビー・ティモンズp(ピアノ)、アート・ブレイキーds(ドラムス)。
リーダーのアート・ブレイキーはホレス・シルバーと別れて以降、若手を発掘しながらジャズ・メッセンジャーズを更新してゆきます。1958年はハード・バップが全盛の時ですが、3次となるJMとして10月にブルーノートに有名な"モーニン"を録音し、11~12月はヨーロッパツアー。このCDは11月パリのオリンピア劇場でのライブ録音、12月にはクラブ・サンジェルマンでの有名な録音があります。その間映画「殺られる」のサントラも録音という、大変な売れっ子ぶりです。当時パリではジャズが新しい音楽として大衆に受け入れられ流行していました。ファンキー・ジャズとも呼ばれた当時のハード・バップは名ソロ・プレイヤー達に支えられていたわけですが、リー・モーガンは24歳で夭逝した天才クリフォード・ブラウン亡きあとのポスト・ブラウンとして嘱望されたトランペッターでした。しかし同じ58年"カインド・オブ・ブルー"などマイルス・デイビスやビル・エバンスらによるモード・ジャズが出現し60年代にはフリージャズなどの多様化の波にもさらされ、ハードバップはすぐに陳腐化して限界に追いやられるということになります。この58年は50年くらいからのビバップやハードバップの流れの短いながらも全盛時であったといえるでしょう。
ただ、そういう歴史的な流れは別にして、ハードバップの良さは変わるものではありません。ジャズ喫茶などにゆきますといまだにブルーノートのこれぞハードバップというレコードこそが人気なのです。曲名が変わってもコード進行だけが違う、アドリブソロの個人芸に依存するスタイルには発展性がないのです。が、心地よく聴けるという点ではそれはそれでよろしいというわけですね。
ジャズはアドリブ=インプロビゼーションがすべてというのはアドリブのところで個性が出るということです。従い、聴く側は演奏者・プレイヤーで聴くわけで、曲目ではないのですよ。誰が演奏しているかの方がなんという曲を演奏するかということより本質的なわけです。
このJMのレコードでジャズの良さに開眼した後、私は中古レコードを買い漁ることになるのですが、もちろん演奏者主体にだれそれのもっとよいソロの聴けるレコードは○○らしいという情報をインプットしておき、いくつもの中古レコード屋を俳諧するというわけです。私がラッキーだったのはこのJMのレコードに運良く接することができたことです。とっつきやすい、わかりやすい、です。ジャズはまだこれからという方にお勧めです。やはり30代前半で夭逝したリー・モーガンのウィスパーノットをぜひご賞味あれ。
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投稿者 Jazz Blogger T : 20:20
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布引~摩耶山~住吉
_trekking
2004年08月22日
こんにちは。今日も日帰りで六甲山に登ってきました。新神戸~市が原~摩耶山~住吉というルートです。六甲山系の中心に位置する摩耶山は神戸市民にとりまして最高峰よりも身近な山ではないかと思います。小生も毎月最低1回は登るお好みの山です。いろんなルートがありロープウェイも復活し表六甲では最も代表的な目指すべき山ですね。新神戸駅にあるオーパ地下のダイエーで発泡酒2本とお茶、新幹線改札にある淡路屋で縦走弁当(600円)を買い、まず布引の滝を経て市が原を目指します。11時頃の出発です。すぐに写真の分岐点となりますが迷わず左のルート布引雌滝の見えるルートを取ります。
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男と女/クロード・ルルーシュ(監督) フランシス・レイ(音楽)
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DVD 男と女 特別版 価格: ¥3,129 (税込)
CD 男と女 サントラ 価格: ¥2,345 (税込)
こんにちは。今日は映画を紹介します。映画といいましても映画音楽の方が主体なのですが。「男と女」は1966年の古い映画ですが、その年のカンヌ映画祭グランプリに輝いています。「過去」をカラーで「現実」を白黒で見せる詩的な映像が印象的です。その映像をより一層引き立てたというよりむしろ対等以上に際立ったのがその音楽、有名な「ダバダバダ」のボサノバ風のおシャレな曲、フランシス・レイを一躍有名にした曲です。ジャン・ルイ・トランティニャンとアヌーク・エーメのわけあり子持ちバツ一同士の恋。A・エーメの前夫役はあのピエール・バルーでしたね。
映画としてはストーリー・脚本がまあありふれたものですので専門的にはそれほど評価されるものではなかったかもしれません。当時の仏映画界はゴダールやトリフォーらのヌーベル・バーグ旋風が吹き荒れており、その思想性において単純なラブストーリーでは意味すら持ち得ないというところでしょうか。
ただその映像はルルーシュの映像作家としての特徴が出ていますのと、音楽との新たなコラボレーションという点において新規性と大衆性を存分に勝ち得たということでしょうか。個人的にはこの種の極めて感覚的かつ耽美的な映画(映像&音楽?)は容易に受け入れることができます。というより、このレイの音楽が大変好みなので、といった方が当たっているかもしれません。
サウンドトラックには9曲入っていますがいずれも素敵な曲だと思います。1曲目の主題曲は続けざまに50回くらい聴いても毎回感心できそうなくらいその奥深い美しさに共感します。1、4、9は「ダバダバダ」の主題曲で編曲違い、3と6とは同じ曲で3はボーカル、6はインストゥルメンタル、5と8も同じ曲で5はボーカル、8はインストゥルメンタル、2と7はともにバルーの歌声ですが別々の曲というものです。個人的には主題曲以外では、3&6、5&8がとても気に入っています。恋の切ない気分を思い出させてくれます。ハモンドオルガンですか?とても印象的な音色ですね。レース優勝の祝賀会でA・エーメからの電報を受け取るトランティニャンがパリへと向かおうとするはやる気持ちを象徴するかのようなオルガンの音色がとても印象に残っています。
F・レイとC・ルルーシュのコンビはこの映画の後も何本か一緒に仕事をしていまして、「パリのめぐり会い」(1967)や「白い恋人たち」(1968)が有名ですね。F・レイの音楽はこの他にも多数あり素晴らしいメロディーのものが多いですね。「ある愛の歌」や「雨の訪問者」など、主題曲も有名ですが、サントラに入っている他曲にもいい曲がありますよ。「白い恋人たち」はグルノーブル冬季オリンピックの記録映画なのですが、主題曲が大変美しく、音楽と相まってというかその音楽のおかげで映像がとても詩的に見えますね。こちらも必見の価値ありだと思います。
DVD 白い恋人たち 価格: ¥4,935 (税込)
CD 白い恋人たち サントラ価格: ¥2,345 (税込)
フランシス・レイのOfficial Site
関連エントリはこちら。
→ フランシス・レイ『男と女』オリジナル・サウンド・トラック
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投稿者 Jazz Blogger T : 11:01
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ロックガーデンー六甲最高峰
_trekking
2004年08月21日
こんにちは。今日も日帰りで六甲山に登ってきました。ロックガーデンから最高峰を経て有馬に下るルートです。これは最も典型的な六甲山ハイキングルートだと思います。最高峰は1年ぶりくらいです。
JR芦屋改札前の淡路屋で弁当(750円)と駅地下co-opで発泡酒2本とお茶を各々買って出たのが朝10時半くらい、まずは、阪急芦屋川を過ぎて高座の滝を目指します。日差しが強くむし暑い中を芦屋の大邸宅群を見やりながらコンクリ道をゆっくり登ります。11時過ぎに滝に到着し、お茶休憩して11時半にロックガーデンに取り付きました。
投稿者 Jazz Blogger T : 20:43
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ホロヴィッツ/スクリャービン・アルバム
_Classic
スクリャービン・アルバム/ウラディミール・ホロヴィッツ
こんにちは。スクリャービンのピアノ曲は私のFavoritesです。特にこのホロヴィッツの弾くスクリャービンは別格の最高です。クラシックはあまり熱心なファンではないのですが、ピアノ曲などの器楽曲や協奏曲は結構好んで聴いています。特に、ラベルとスクリャービンがお好みで、バッハ、モーツアルト、ショパン、シューマン、ラフマニノフらもよく聴きます。スクリャービンという作曲家をご存知の方も多いと思います。ラフマニノフと同世代のロシアの作曲家です。例えば次のような紹介サイトもありますのでご参考に。→日本人のためのスクリャービン
このスクリャービンのピアノ曲が何とも魅力がありまして、一度その虜になりますとクセになるというそういうタイプの音楽です。晩年は神秘主義という思想にはまり難解な音楽になってしまいましたが、初期中期のピアノ小品はショパンのピアニズムに濃厚なロシア的ロマンが溶け合ったような惹きつけて離さない魅力があります。
ホロビッツは幼い頃にスクリャービンに会っているとのことですが、スクリャービンのピアノ曲を数多くレコードに残しています。ショパンやシューマン、スカルラッティらの華麗なピアニズムを要求するピアノ曲を得意とする20世紀最大のピアニスト、ホロビッツが奏でるスクリャービンはテクニックに裏打ちされた一点の曇りもない造形美と悪魔的とさえいえるロマンティシズムなど他の追随を全く許さないものでしょう。アシュケナージのソナタ集も有名ですがホロビッツのスクリャービンが私には圧倒的に好ましく思えます。
B面はちょっととっつきにくいですが、A面1~8はいずれも素敵な小品です。1のアルバム・リーフという簡潔だけど素晴らしいモチーフの小品にまず驚かされることでしょう。
1.アルバム・リーフop.45-1
2.エチュード第2番嬰ヘ短調op.8-2
3.エチュード第11番変ロ短調op.8-11
4.エチュード第10番変ニ長調op.8-10
5.エチュード第8番変イ長調op.8-8
6.エチュード第15番嬰ヘ長調op.42-3
7.エチュード第16番嬰ヘ長調op.42-4
8.エチュード第17番嬰ハ短調op.42-5
9.ピアノ・ソナタ第10番ハ長調op.70
10.2つの詩曲op.69
11.焔に向かって(詩曲)op.72
詳しくはアマゾンでどうぞ。→ スクリャービン・アルバム/ウラディミール・ホロヴィッツ
ホロビッツのCD
スクリャービンのCD
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投稿者 Jazz Blogger T : 10:26
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ダイアナ・クラール/ルック・オブ・ラブ
JAZZ Vocal
_Bossa Nova / MPB
2004年08月20日
DIANA KRALL/ Look of Love
今日は日ごろよく聴く音楽から1枚をご紹介しましょう。ご存知の方も多いダイアナ・クラールの「ルック・オブ・ラブ」です。ジャズは学生の頃から好んで聴くジャンルでシンプルなモダンジャズが好みです。ジャズボーカルももちろんよく聴いています。このD・クラールは最近の女性ボーカリストとして最も有名な人でしょう。ピアノの弾き語りですが、ロンドンフィルをバックに渋くおシャレにハイセンスな歌を聴かせてくれます。PCに取り組みながらバックグラウンドとして聴くことが多いですが、ほんととっても和(なご)めますし、作業がはかどります。
このCDは音質もよく、特にアレンジがよいのですが、アレンジャーはクラウス・オガーマンという大御所です。ボサノバ系で超有名、1番のアレンジャーです。1960年台初頭のアントニオ・カルロス・ジョビンらによるボサノバ黎明期のアレンジを担当して以来、ボサノバアレンジのスタンダードを築いた人です。
イパネマの娘 Antonio Carlos Jobim
上はジョビンの名を決定的にしボサノバを世界に知らしめた有名なCDです。アレンジはオガーマンです。魅惑的なメロディーと心地よい独特のリズム、そして華麗なオーケストレーションアレンジ、何度聴いても聞き飽きないです。先のクラールのCDではそんなボサノバの洗練されたテイストが、クラール独自の音世界を存分に引き立てることに成功しており、こちらも素晴らしい仕上がりになっています。
そういえばびっくりなのはクラールがあのエルビス・コステロと結婚したことです。独特の個性的ロックとコアなファンを持つことで知られるコステロと美人歌手クラールの組み合わせはちょっと驚きですね。映画「ノッティングヒルの恋人」の主題歌「SHE」で一躍脚光を浴びたコステロですが、あの曲は古いシャンソンのカバーでコステロのイメージから遠いものですね。自身は自分で作詞作曲、しかもメッセージ性のある詩と独特の音世界を持つロックンローラーです(結構年食ってるはず)。クラールと結ばれてお互いどのような影響や刺激を受けて今後の音楽活動に反映されてゆくのか興味のあるところですね。
iTuens Music Store では試聴OKです。→
DIANA KRALL/ Look of Love
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投稿者 Jazz Blogger T : 23:03
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本田健/スイス人銀行家の教え
_books (business&life)
2004年08月19日
「スイス人銀行家の教え―お金と幸せの知恵を学ぶ12のレッスン」本田 健 (著) 価格: ¥1,470 (税込) 単行本: 253 p ; サイズ(cm): 19 x 13 出版社: 大和書房 ; ISBN: 4479790926 ; (2004/05/20)
本田健という人をご存知の方も多いと思います。お金に関する著作や公演活動でここ数年の間に著名人となられました。昨年のベストセラー「ユダヤ人大富豪の教え」の著者ですね。その続編とも呼べるのが本書です。前書では20歳そこそこの学生がアメリカに旅立ち老富豪・ゲラー氏から人生とお金に関する知恵について学ぶという半自叙伝的なお話でしたが、本書では、その後、スイス人銀行家ホフマンさんにさらのお金に関する知恵を学ぶという同様なお話になっています。前書と同じくストーリーが面白く、一気に読ませてくれます。行動力あるれる情熱的な若者の目を通してお金に関する著者の主張が展開されています。前書は40万部のヒットでしたが、本書もすでに発売数ヶ月で12万部の売上だそうです。
本田健さんの著作には他にも億万長者やお金にまつわるものが多いのですが、思うに、ご自身の目指す方向を自らが実践しながら、そこで得られた知恵を情報として著作などの形で利益に結び付けてゆくという、いわば一石二鳥のスパイラル的なきわめて効率のよい自立システムを安定軌道に乗せられつつあるというふうに小生は捉えるのです。自分のやり方を売り物にして第3者が求める同じ目的を完遂するというものです。このシステムというのは案外王道かもしれないと最近よく思うのです。ネット上でも個人で成功している人というのは、自分が成功したまたは成功しつつあるノウハウや方法論を売り物にしてもっと大きな成功を勝ち取るパターンが多いように思います。
本田氏はホームページを開設されていますのでご興味のある方はこちらにアクセスしてくてください。→本田健の公式サイト
本田健の本
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投稿者 Jazz Blogger T : 18:28
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稲盛和夫/生き方ー人間として一番大切なこと
_books (business&life)
2004年08月18日
「生き方―人間として一番大切なこと」稲盛和夫(著) 価格: ¥1,785 (税込)
単行本: 246 p ; サイズ(cm): 19 x 13 出版社: サンマーク出版 ; ISBN: 4763195433 ; (2004/07)
京セラやKDDIの創設者として有名な稲盛氏の本です。この方の本は結構多数出版されています。私も何冊かすでに読んでいます。そんな中でこの「生き方」という本は氏の人生観、仕事観、哲学、が凝集された一冊として密度の濃いものとなっています。これまでの本でもすでに書かれていることがいくつもありますし、繰り返しもあると思いますが、贅肉を殺ぎ落とした筋肉質な濃い内容になっているように思います。稲盛哲学のエッセンスというところでしょうか。
成果=考え方×情熱×才能、という方程式を以前から示されおり、能力も大事だけど情熱の方がもっと大切であること、凡人がパッションを持って精進することで創造や大事を果たせることを強く訴えられています。今回の本では、特に最初の「考え方」の重要性を前面にして正しい人生観や哲学を持つことがすべての大前提であることを強く主張されているように思います。
宗教、特に仏教とのつながりを著者の他の著作でも感じますが、生き方ということを主題にする本書ではそれほど特有の匂いはありません。個人の考え方や哲学にまで立ち返りますと、宗教観や死生観というものは避けて通れないものです。その宗教観も体験に裏打ちされて自然に培われたもののようですので違和感はほとんど感じません。
京セラという会社は稲盛氏のカリスマ性が強く、馴染めずに途中退社する人が多いということをどこか何かで聞いたことがありますが、仕事=生き方、とする氏の考え方は職場やビジネスという現実の場面では妥協のないとても厳しいものになるのだと思います。ちょっと穿った見方かもしれませんが、なぜ仕事に打ち込まない、なぜ精励しないのかということが、生き方や考え方がおかしいのではないか、という人間の根源のところにまで疑義が及ぶということにもなりかねないのですから。
いずれにせよ、この本は、不自由なく充足した生活を容易に享受できる21世紀の日本の社会人一般にとって、まじめにまっとうに生きるということの大切さ、基本となる己の魂と哲学を磨くことの重要性、などについてじっくり考え直すよい機会を与えてくれる、たいへん意義深い著作であると思います。
プロローグ(混迷の時代だからこそ「生き方」を問い直す魂を磨いていくことが、この世を生きる意味 ほか)
第1章 思いを実現させる (求めたものだけが手に入るという人生の法則 寝ても覚めても強烈に思いつづけることが大切 ほか)
第2章 原理原則から考える (人生も経営も原理原則はシンプルがいい 迷ったときの道しるべとなる「生きた哲学」 ほか)
第3章 心を磨き、高める (日本人はなぜその「美しい心」を失ってしまったか リーダーには才よりも徳が求められる ほか)
第4章 利他の心で生きる (托鉢の行をして出会った人の心のあたたかさ 心の持ち方ひとつで地獄は極楽にもなる ほか)
第5章 宇宙の流れと調和する (人生をつかさどる見えざる大きな二つの力 因果応報の法則を知れば運命も変えられる ほか)
稲盛和夫の本
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投稿者 Jazz Blogger T : 18:30
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金剛山
_trekking
2004年08月17日
こんにちは。ご訪問ありがとうございます。8月も中旬を過ぎましたね。残暑はまだまだこれからですが秋の気配を感じることも多くなってくるでしょう。さて、今日は、お盆にお墓参りに行った際に金剛山に登ってきましたのでその報告を簡単にさせていただこうかと思います。
投稿者 Jazz Blogger T : 20:44
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再度山
_trekking
2004年08月08日
昨日デジタルカメラCanon IXY Degital Lがついに自宅に送られてきました。今日はそれを携えていつもゆく六甲山のコースのうちで市が原~再度公園に日帰りハイクに行くことにしました。新神戸駅の裏手からすぐに整備されたハイキング道になります。
投稿者 Jazz Blogger T : 20:45
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