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ハイフェッツ/序奏とロンド・カプリチオーソ

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2004年08月27日

B00005EGXP.09.LZZZZZZZ.jpeg ハイフェッツ/ツィゴイネルワイゼン~ヴィルトゥオーゾ・ヴァイオリン 
 こんにちは。今日は生れて初めて自分で買ったレコードの話です。中学1年だったと思いますが、それまで我が家の音源といえばラジオとラジカセだけだったのが、ステレオというものが家庭に持ち込まれました。すぐにイムジチのビバルディ「四季」や小沢征二指揮シカゴ響のムソルグスキー「展覧会の絵」などを親が買ってきました。その頃自分で初めて購入したレコードがアントルモンのドビュッシー「子供の領分」とこのハイフェッツの古いレコードでした。大阪心斎橋にパルコというビルがありそこで中古レコードフェアというものがあるということで駆けつけたように記憶しています。

 ヤッシャ・ハイフェッツ(1901-1987)はご存知の方も多いと思いますが、冷徹なまでに磨きぬかれたテクニックと力強くかつ麗わしい音色を持った真のヴィルトゥオーゾ、20世紀を代表するヴァイオリニストです。実際に購入したレコードは、A面にラロ「スペイン交響曲」、B面にサラサーテ「ツィゴイネルワイゼン」、サン・サーンス「序奏とロンドカプリチオーソ」「ハバネラ」の計4曲が収められていました。スタインバーグ指揮RCA響、1951年録音。現在CDでは発売されていないのかもしれません。

 有名なツィゴイネルワイゼンは学校の音楽の時間に聞いて有名な曲と知っていましたので購入したのだと思いますが、実際購入してみて気に入った曲はサン・サーンスの「序奏とロンドカプリチオーソ」でした。とても劇的でロマンティックなメロディーに思春期の中学生はメロメロとなるのでした。ビートルズやカーペンターズなど分かりやすい音楽を受け入れていた背伸び盛りの中学生にとりまして、少し高尚で異国の世界を匂わせる美しい音楽は夢中になるべき格好の対象だったのでしょう。初恋の時期と重なって、曲の最初の部分が流れてくるだけで今でもその頃の胸の高鳴りを思い起こすことができます。音の記憶というものは大したものですね。一時期毎日のように聴いては悲恋のやるせない気持ちを慰めていたように思います。大人になってからはA面のラロも聞くようになりましたが、B面のサン・サーンスの2曲は中高生の頃の大のお気に入りのクラシック曲でした。今でもたまに聴く機会がありますが、今の私にとっては昔の純真な心を懐かしむことのできる貴重な音楽になっています。

詳しくはアマゾンでどうぞ。→ハイフェッツ/ツィゴイネルワイゼン~ヴィルトゥオーゾ・ヴァイオリン

投稿者 Jazz Blogger T : 10:25 | トラックバック

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