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男と女/クロード・ルルーシュ(監督) フランシス・レイ(音楽)

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2004年08月22日

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 こんにちは。今日は映画を紹介します。映画といいましても映画音楽の方が主体なのですが。「男と女」は1966年の古い映画ですが、その年のカンヌ映画祭グランプリに輝いています。「過去」をカラーで「現実」を白黒で見せる詩的な映像が印象的です。その映像をより一層引き立てたというよりむしろ対等以上に際立ったのがその音楽、有名な「ダバダバダ」のボサノバ風のおシャレな曲、フランシス・レイを一躍有名にした曲です。ジャン・ルイ・トランティニャンとアヌーク・エーメのわけあり子持ちバツ一同士の恋。A・エーメの前夫役はあのピエール・バルーでしたね。

 映画としてはストーリー・脚本がまあありふれたものですので専門的にはそれほど評価されるものではなかったかもしれません。当時の仏映画界はゴダールやトリフォーらのヌーベル・バーグ旋風が吹き荒れており、その思想性において単純なラブストーリーでは意味すら持ち得ないというところでしょうか。

ただその映像はルルーシュの映像作家としての特徴が出ていますのと、音楽との新たなコラボレーションという点において新規性と大衆性を存分に勝ち得たということでしょうか。個人的にはこの種の極めて感覚的かつ耽美的な映画(映像&音楽?)は容易に受け入れることができます。というより、このレイの音楽が大変好みなので、といった方が当たっているかもしれません。

 サウンドトラックには9曲入っていますがいずれも素敵な曲だと思います。1曲目の主題曲は続けざまに50回くらい聴いても毎回感心できそうなくらいその奥深い美しさに共感します。1、4、9は「ダバダバダ」の主題曲で編曲違い、3と6とは同じ曲で3はボーカル、6はインストゥルメンタル、5と8も同じ曲で5はボーカル、8はインストゥルメンタル、2と7はともにバルーの歌声ですが別々の曲というものです。個人的には主題曲以外では、3&6、5&8がとても気に入っています。恋の切ない気分を思い出させてくれます。ハモンドオルガンですか?とても印象的な音色ですね。レース優勝の祝賀会でA・エーメからの電報を受け取るトランティニャンがパリへと向かおうとするはやる気持ちを象徴するかのようなオルガンの音色がとても印象に残っています。

 F・レイとC・ルルーシュのコンビはこの映画の後も何本か一緒に仕事をしていまして、「パリのめぐり会い」(1967)や「白い恋人たち」(1968)が有名ですね。F・レイの音楽はこの他にも多数あり素晴らしいメロディーのものが多いですね。「ある愛の歌」や「雨の訪問者」など、主題曲も有名ですが、サントラに入っている他曲にもいい曲がありますよ。「白い恋人たち」はグルノーブル冬季オリンピックの記録映画なのですが、主題曲が大変美しく、音楽と相まってというかその音楽のおかげで映像がとても詩的に見えますね。こちらも必見の価値ありだと思います。

B00005F7DY.09.LZZZZZZZ.jpeg DVD 白い恋人たち 価格: ¥4,935 (税込)
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フランシス・レイのOfficial Site

関連エントリはこちら。
  → フランシス・レイ『男と女』オリジナル・サウンド・トラック


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