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レッド・ガーランド/ア・ガーランド・オブ・レッド

JAZZ Piano 3

2009年04月13日

Red Garland / A Garland of Red Red Garland / A Garland of Red

 今日はレッド・ガーランド初リーダー作の渋いピアノ・トリオ演奏です。小粋なピアノにほんわかと癒されます。夜のリラックス・タイムに最適な一枚。パーソネルは、レッド・ガーランド(p), ポール・チェンバース(b), アート・テイラー(ds)。1956年8月17日NYC録音。Prestige 7064。

 レッド・ガーランド(1923-1984)のピアノはブロック・コードを多用することも特徴ですが、玉を転がすようなタッチがより印象的で、繰り出されるグルーヴィーな乗りと愛らしい歌心は忘れがたいものがあります。本作は、1955年にマイルス・デイヴィスの著名なクインテットに参加して好評を博した直後の1956年プレスティッジ・レーベルの専属となって3枚のリーダー作を残すことになる最初の1枚。「ア・ガーランド・オブ・レッド」、「レッド・ガーランズ・ピアノ」、3枚目が名高い「グルーヴィー」です。

 レッド・ガーランドのレッドは愛称で、ピアニストとしての修業時代に自分を目立たせるために髪の毛を赤く染めていたことから付けられたとのこと。また、ジャズ・ミュージシャンになる前はボクシングをやっていたけれど、人が良すぎてボクサーに向かないと断念したとか。

 全8曲。最後の Blue Red のみガーランドのオリジナル、他はスタンダード曲で、玄人好みのする好ましい選曲と思われます。渋い演奏が並びます。2曲目 My Romance や6曲目 Little Girl Blue のリリカルなバラッド演奏が素敵です。シングル・トーンが限りなく優しくかつ美しいですね。

 5曲目 September in the Rain や1曲目 A Foggy Day などのミディアム・テンポの演奏も小気味よくていとてもいい具合ですね。当時のマイルス・グループの雰囲気そのものです。4曲目 Makin' Whoopee と8曲目Blue Red はブルース演奏、その得意なグルーヴィーなセンスが光ります。

 共演のポール・チェンバースは当時のマイルス・バンドの同僚、アート・テイラーはプレスティジの専属ドラマーのような存在、いずれも当時の共演者として理想的です。チェンバースの好調なベース・ソロが随所に聞かれます。また、プレスティジの音はブルーノートと明らかに違ってピアノの高音がクリアでいいです。


1. Foggy Day
2. My Romance
3. What Is This Thing Called Love?
4. Makin' Whoopee
5. September in the Rain
6. Little Girl Blue
7. Constellation
8. Blue Red


詳しくはアマゾンでどうぞ。→ Red Garland / A Garland of Red


関連エントリはこちら。
 →レッド・ガーランド/グルーヴィー
 →マイルス・デイヴィス/クッキン
 →マイルス・デイヴィス/ラウンド・アバウト・ミッドナイト

投稿者 Jazz Blogger T : 20:17 | トラックバック

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