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マイルス・デイヴィス/クッキン

JAZZ Trumpet

2005年07月19日

miles_cookin.jpeg Miles Davis / Cookin'

 今日はマイルス・デイヴィスの50年代プレスティッジから一番のお気に入りの一枚『クッキン』をご紹介しましょう。パーソネルは、マイルス・デイヴィス Miles Davis (tp)、ジョン・コルトレーン John Coltrane (ts)、レッド・ガーランド Red Garland (p)、ポール・チェンバース Paul Chambers (b)、フィリー・ジョー・ジョーンズ Philly Joe Jones (ds)。 1956.10.26.NY録音。Prestige。

 1曲目のMy Funny Valentine、いきなりバラードを持ってくるのは定石外ですが、些細なことは曲が進むうちに忘れ去られてしまうほどにここでのマイルスのミュート・トランペットの端正な佇まいが素敵ですね。それに続く少しアップ・テンポのレッド・ガーランドのピアノがグルーヴィーですし、寄り添うように波長を合せるポール・チェンバースのベースがまたジャズ的な雰囲気を醸しています。コルトレーンはいつ出てくるかと思いきやここではお休みなのですね。

 2曲目のミディアム・ブルースではコルトレーンの重量級のずしりと重いテナーが地鳴りのように心地よく響き渡ります。マイルスのミュートとのバランスが絶妙というところです。それにここでもガーランドのピアノが小気味よくキュートなメロディを刻みます。

 本当に50年代半ばのマイルス・デイヴィスは明快なモダン・ジャズで聴くほどにいい味が出てくるのですね。そうモダンとくれば、それは関西お好み焼きの雄、「鶴橋風月」のモダン焼きのようにキャベツのしっかりした甘みとこしのある麺、それに関西風甘めのソースの3者、その絶妙のバランスに相通じるものを感じます。思い切り話がそれてますがな(笑)。マイルス、コルトレーン、ガーラーンド、チェンバース、この組み合わせの妙は流石にマイルスのセンスの良さを物語っておりますですね。フィリー・ジョーのことも忘れんといてと外野席から野次が飛びそうですが。私はこういう微妙なセンスには結構に敏感に反応する性質(たち)です。3曲目、4曲目も同様です。以上。

1. My Funny Valentine
2. Blues By Five
3. Airegin
4. Tune-Up / When Lights Are Low

JR.comでは試聴可能です。→Miles Davis / Cookin'

詳しくはアマゾンでどうぞ。→ Miles Davis / Cookin'

関連エントリーはこちら。
   →マイルス・デイヴィス『ラウンド・アバウト・ミッドナイト』(1956)
   →マイルス・デイヴィス『1958マイルス』(1958)
   →マイルス・デイヴィス『サムデイ・マイ・プリンス・ウィル・カム』(1961)
   →マイルス・デイヴィス『マイ・ファニー・バレンタイン』(1964)
   →マイルス・デイヴィス『イン・ベルリン』(1964)
   →マイルス・デイヴィス『プラグドニッケルのマイルス・デイヴィス』(1965)
   →マイルス・デイヴィス『ESP』(1965)
   →マイルス・デイヴィス『ウィ・ウォント・マイルス』(1981)

お好み焼きの「鶴橋風月」はチェーン展開を積極的に行っておりまして、関西では本店鶴橋以外にもそこかしこにあるようです。梅田ではヨドバシカメラの7階か8階の名店街に、神戸三宮ではワシントンホテル内1階にありまっせ、と。私もたまに利用させてもらってますがモダン焼きがお勧めです。

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投稿者 Jazz Blogger T : 21:22 | トラックバック

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