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T.レックス/ザ・スーパー・ベスト・オブ・T・レックス

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2005年07月09日

T_Rex.jpeg T.Rex / The Super Best of T.Rex

 今日は懐かしのロック・グループ、T・レックスのことを書きましょう。ビートルズ解散後の70年代前半のイギリスのロック・シーンは雨後の竹の子のごとくに際立った才能が次々と現れるブリティッシュ・ロックの最盛期だったと言えるでしょう。リーダーのマーク・ボラン(1947~1977)はそうした時代に現れたロック史に残る先駆者でした。グラム・ロックと呼ばれるブギーのリズムを取り入れた斬新なサウンドを生み出し、数多くの美しいヒット曲を飛ばしました。本作はT.レックスのヒット曲を集めたベスト盤です。

 私はT.レックスのヒット曲にとても魅力を感じてきました。1週間ほど前に本ブログに書くべきアルバムを考えていたときにふとT.レックスのことが脳裏を掠めました。大学生になってジャズの魅力に取り付かれるまでには多種多様な音楽を受け入れてきた背景がありまして、私の中ではT.レックスの音楽に忘れがたい強烈で好意的な印象があるのでした。ここ数日改めてT.レックスのベスト盤とかに耳を傾けてみましたところ、意外にも学生時代に覚えた感激と全く同種のものを感じることができたのでした。

 T.レックスの先鋭的な響き、それはギターによるメロディックで特徴的なリフと、ドラムとホルン、サックスによる独特のブギー調のロックのリズム、それにマーク・ボランの退廃的なヴォーカルにあります。つまり、しっかりした特徴的なリズムと非常に魅力的なメロディを持った8ビートのロック、その上にカリスマ的なボランの個性が備わっていますので、多くの若者が容易に受け入れることができるというわけですね。

 私はほぼリアル・タイムでT.レックスの音楽を知り、その後も折に触れて繰り返し聴き返していますが、その魅力が色褪せることは決してありませんでした。今もこうしてT.レックスを聴きながら快適な気分で書いています。取分けその明快なリズムと魅惑的なギター・リフが分かりやすくて取っ付き易いのですね。

 1971年の後半から73年の前半にかけて大ヒット曲が矢継ぎ早にリリースされて行きました。1曲だけでも大したものなのに10曲近くの名曲が生み出されています。凄い密度です。才能というのはきっとこういうことを言うのでしょう。メタル・グゥルーやテレグラム・サム、20センチュリ・ボーイなどはロック史に燦然と輝く名曲ではないかと密かに思っております。

1971年 7月 シングル「ゲット・イット・オン」をリリース
     9月 アルバム「電気の武者」をリリース
     11月 シングル「ジープ・スター」をリリース
1972年 1月 シングル「テレグラム・サム」をリリース
     5月 シングル「メタル・グゥルー」をリリース
     7月 アルバム「ザ・スライダー」をリリース
     9月 シングル「チルドレン・オブ・ザ・リボリューション」をリリース
     12月 シングル「イージー・アクション」をリリース
1973年 3月 シングル「20センチュリ・ボーイ」をリリース
     3月 アルバム「タンクス」をリリース
     6月 シングル「ザ・グルーヴァー」をリリース

 収録曲は下の23曲です。ライブ演奏が一部用いられています。

1.メタル・グゥルー
2.ゲット・イット・オン(ライヴ : モノラル録音)
3.20センチュリー・ボーイ
4.テレグラム・サム(ライヴ : モノラル録音)
5.ジープスター(ライヴ : モノラル録音)
6.ホット・ラヴ(ライヴ : モノラル録音)
7.ライド・ア・ホワイト・スワン(ライヴ : モノラル録音)
8.チルドレン・オブ・ザ・リヴォリューション
9.イージー・アクション
10.ザ・グルーヴァー
11.サマータイム・ブルース(ライヴ : モノラル録音)
12.ザ・スライダー
13.深紅色の月
14.ロンドン・ボーイズ
15.ライト・オブ・ラヴ
16.ラヴ・トゥ・ブギー
17.地下世界のダンディ
18.ジップ・ガン・ブギー
19.トラック・オン
20.心はいつもロックンロール
21.夢みる夜の魔女
22.レーザー・ラヴ
23.ティーンエイジ・ドリーム

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投稿者 Jazz Blogger T : 09:42 | トラックバック

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