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チャーリー・パーカー/バード&ディズ

JAZZ Sax 1

2005年01月24日

bird and diz.jpg Charlie Parker/ Bird and Diz

 今日はチャーリー・パーカーとディジー・ガレスピーの名盤「バード&ディズ」です。チャーリー・パーカーの比較的音質のよく、かつ、絶好調のアルトを堪能できるアルバムとしてお勧めの一枚です。パーソネルは、ディジー・ガレスピー(tp)、チャーリー・パーカー(as)、セロニアス・モンク(p)、カーリー・ラッセル(b)、バディ・リッチ(ds)。1950年録音。Verveレコード。

 チャーリー・パーカーの残した録音は膨大なものになると思います。その上、サヴォイSavoyやダイアルDialなどのレーベルに残したものはビ・バップの創成期の記録を残すものとして歴史的に貴重なものでしょう。1948年以降は昨日もご紹介したノーマン・グランツが主宰するVerveレコードに属してその死の前年の1954年までかなりの量の録音を残します。本作「バード&ディズ」はそれらの一つですが、パーカーの好調時のアルト・サックスを高音質で捉えた定評ある名盤として評価されています。

 パーカーとガレスピーとは1945~50年にかけて多くの共演を通じてビバップの歴史を刻みました。ガレスピーはビッグ・バンドを組織して異なる方向へ進みますが、パーカーは精神病院を行き来したりながらもソロイストとして大活躍します。パーカーこそスイング時代からビバップへの転換の担い手です。そのアルト・サックスの特徴は、ビバップの特徴に相当することになるのですが、一言で言えば1小節4拍のダンス・ビートに対して8拍を基調にした急速調のパッセージを自在に吹きまくるところにあり、それは類稀な高度のテクニックと音楽美学、それにオリジナリティに裏打ちされていたといえます。

 その後のハード・バップでは当たり前に聞こえる吹奏も元はパーカーが最初に示して見せたものです。本作を聴けば一目瞭然ですが、現在でもなお新鮮な響きを感じることができます。パーカーの持つ独特のフレージングのクセなども感じられて興趣がありますね。別テイクが数多く入っていますが、どのテイクも微妙に異なっていたりして聞き比べてみたりするのもおもしろいものです。それにピアノのモンクがそれほど目立たないながらすでに個性的な音を出しているのも楽しいですね。

1.ブルームディド
2.アン・オスカー・フォー・トレッドウェル(別テイク)
3.アン・オスカー・フォー・トレッドウェル(マスター・テイク)
4.モホーク(別テイク)
5.モホーク(マスター・テイク)
6.マイ・メランコリー・ベイビー(別テイク)
7.マイ・メランコリー・ベイビー(マスター・テイク)
8.リープ・フロッグ(別テイク1)
9.リープ・フロッグ(別テイク2)
10.リープ・フロッグ(別テイク3)
11.リープ・フロッグ(マスター・テイク)
12.リラクシング・ウィズ・リー(別テイク)
13.リラクシング・ウィズ・リー(マスター・テイク)

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