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クインシー・ジョーンズ/私の考えるジャズ

JAZZ others 1

2005年01月09日

quincy_jones.jpeg Quincy Jones/ This is How I Feel about Jazz

 今日はクインシー・ジョーンズの初リーダー作「私の考えるジャズ」です。若干23才のクインシー・ジョーンズ編曲のファンキーでグルービーなジャズを豪華なメンバーが9重奏他のビッグバンド編成でゴキゲンに奏でます。いつも最先端を走るクインシーらしいセンスのよい名作です。パーソネルは、アート・ファーマー(tp)、ジミー・クリーブランド(tb)、フィル・ウッズ(as)、ジーン・クイル(as)、ラッキー・トンプソン(ts)、ズート・シムズ(ts)、ハービー・マン(fl)、ミルト・ジャクゾン(vib)、ハンク・ジョーンズ(p)、チャーリー・ミンガス(b)、ポール・チェンバース(b)、チャーリー・パーシップ(ds)他。1956年NY録音。

 クインシー・ジョーンズは後にポピュラー・アレンジャーとして大変著名なミュージシャンになりますが、最初の出発点は50年代の純粋なモダン・ジャズでした。53年にディジー・ガレスピー楽団のトランペット兼アレンジャーとして加わり頭角を表します。ファンキーなテイスト、暖かみのあるサウンド、それにユーモアを感じさせる編曲はこのディジー・ガレスピーの影響を受けているのでしょう。

 本作「私の考えるジャズ」は、プロデュサーのクリード・テイラーの協力を得て当時の気鋭のバッパーを多数集めてクインシーが思い通りに腕をふるった、ジャズの楽しさや醍醐味を凝縮した優れた名作アルバムです。とにかくアンサンブルと曲調が明朗快活な上に、アート・ファーマー、フィル・ウッズ、ズート・シムズらのハードバップの名手達が魅力的なアドリブ・ソロを存分に披露しています。当時のジャズの一番おいしいところを切り出したような統一感のあるアルバムに仕上がっているのですね。

 全6曲。いずれもビックバンドのファンキー&グルービーな自然に心が浮き立ってくるようなアンサンブルとソロ演奏です。1と2は著名なスタンダード、4~6はクインシーのオリジナル曲。1、2、4、6ではアート・ファーマーとフィル・ウッズのソロが聞かれますがいずれもgoodですね。5はズート・シムズをフィーチャーした曲でミルト・ジャクソンのソロありの美しいバラッドです。

1.ウォーキン、2.ア・スリーピング・ビー、3.サーモネット、4.ストックホルム・スウィートニン、5.イヴニング・イン・パリ、6.ブーズ・ブルース

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