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アート・ブレイキー/モーニン

JAZZ others 3

2008年10月23日

アート・ブレイキー/モーニン Art Blakey / Moanin'

 今日はアート・ブレイキーとジャズ・メッセンジャーズの代表作、モーニンですね。ジャケットのブレイキーの顔写真が強烈です。お洒落なブルーノートにしては斬新すぎです。パーソネルは、リー・モーガン(tp)、ベニー・ゴルソン(ts)、ボビー・ティモンズ(p)、ジミー・メリット(b)、アート・ブレイキー(ds)。1958年10月NYC録音。BlueNote4003。

 このジャズ・メッセンジャーズのアルバムに初めて接したのは高校生のとき、まさにジャズ初体験でした。でも残念ながら何度か聞いたものの全くの不感症で、聞いたことのある有名なメロディのモーニンという曲が脳裏に刻みこまれただけに終わりました。このアルバムと同時にビル・エヴァンスのモントリューのライブ盤も聞きましたが、こちらはもっとチンプンカンプンの有様でしたね。

 いずれも2才年上の姉がボーイフレンドから借りたものだと思います。恐らくはジャズファンであろうそのボーイフレンドが姉のために一般受けするジャズアルバムを紹介してくれたのでしょう。同じ時期に借りて聞いた荒井由美『ひこうき雲』や井上陽水『氷の世界』にはたいへん感激しましたっけ。

 ただ、そのモーニンの記憶のおかげで、その後、私が初めて買ったジャズのレコードがジャズ・メッセンジャーズのオリンピア劇場のライブ盤(過去エントリはこちら→ジャズ・メッセンジャーズ/パリ・オリンピアコンサート1958)であり、その中の Whisper Not や I Remember Clifford でのリー・モーガンのソロを聞いてジャズの魅力に開眼したというわけです。

 前置きが長くなりましたね。まあ私にとりましてこのアート・ブレイキーとジャズメッセンジャーズ、殊に、リー・モーガン、ベニー・ゴルソン、ボビー・ティモンズが在籍した58年頃のジャズ・メッセンジャーズは特別な存在だということです。ゴルソン作編曲の素敵な楽曲とリー・モーガンのいかしたトラペット演奏がジャズ初級者の私には格別に馴染みやすかったのです。

 NHK教育「美の壺」という番組の主題曲に使われているMoanin' は大変に有名な曲でピアノ担当のボビー・ティモンズの作曲ですが、Are You Real や Blues March 他多くの印象的な曲はベニー・ゴルソン作です。素晴らしい楽曲とともにファンキーな演奏はジャズの醍醐味を直裁に教えてくれます。ただ残念なことに、ナイアガラ瀑布に譬えられたダイナミックなブレイキーのドラミングにはあまり感激した覚えはありません。

1. Moanin'
2. Are You Real
3. Along Came Betty 
4. The Drum Thunder Suite
5. Blues March
6. Come Rain Or Come Shine

Lee Morgan (tp), Benny Golson (ts), Bobby Timmons (p), Jymie Merritt (b), Art Blakey (ds).
Recorded on Oct 30, 1958.

iTunes Music Store では試聴可能です。→Art Blakey & The Jazz Messengers - Moanin' (The Rudy Van Gelder Edition Remastered) Art Blakey/Moanin'

詳しくはアマゾンでどうぞ。→ Art Blakey / Moanin'

 

投稿者 Jazz Blogger T : 21:21 | トラックバック

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