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ルービンシュタイン/ショパン・マズルカ集

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2008年10月17日

ルービンシュタイン/ショパン・マズルカ集 ルービンシュタイン/ショパン・マズルカ集

 今日はクラシックからショパンのマズルカを聞いています。ショパンのピアノ曲には綺麗なものが多く日常的に聞く機会も多いですね。その中でマズルカはショパンの故国ポーランドの民族的な舞曲で、ショパンらしい独特の世界が魅力ですね。アルトゥール・ルービンシュタインのマズルカ演奏はオーソドックスで好きです。

 中学生の頃からショパンは大好きでした。夜想曲、ワルツ、練習曲、バラード、前奏曲、マズルカ、ポロネーズなどのジャンルがあって、本当に素敵な曲がたくさんありますね。私にとって数あるショパンのピアノ音楽の中で特に好きな曲を挙げるとすれば、それはマズルカ13番イ短調作品17-4と前奏曲4番ホ短調作品28-4の2つです。いずれも物悲しい旋律の中に限りない美がひっそりと息づいているそんな感じの曲なのです。

 ショパンの音楽の中でマズルカは特別なものですね。ポーランドの独特のリズムのワルツ総称。クヤーヴィヤク、 マズル、オベレクと分類されて順にテンポが速くなってゆきます。13番イ短調作品17-4は不思議な和音で始まり不思議な和音で終わるとても印象的な曲調の典型的なクヤーヴィヤクです。酔っ払いのユダヤ人の嘆きと金持ちの結婚式の行列を描いたという説があるそうです。

 マズルカ13番イ短調に初めて出会ったのは高校1年くらいの時でした。FM-NHK『大作曲家の時間』という休日の午前にやっている番組があって、その年は半年以上に渡って毎週ショパンを1時間特集しているのでした。毎週聞いて紹介される曲をせっせと自分のテープレコーダーに録音しておりました。間違いなくルービンシュタインの演奏だと思うのですが、13番作品17-4を初めて聞いて感激してそれ以来ずっと心に残っています。その番組では多くの曲、しかも決定的な名演奏を紹介していてとても印象に残っています。

 レコードで買ったのは大学に入ってからです。第1集と第2集に分かれていて私は第1集のみを持っています。ピアニストのアルトゥール・ルービンシュタインは大変に著名なロシアの巨人ですが、15歳下のホロヴィッツの活躍に刺激を受けて50歳近くになって研鑽を積んだとのことで、本録音はそのすぐ後のものだそうです。私はルービンシュタインのノクターン集もたまに聞きますがやはり円熟味のある好ましい演奏です。24歳年下の妻とともに幸せな家庭人であったとのこと。

 あと、このマズルカ13番イ短調は映画『戦場のピアニスト』でも使われていましたね。あまり一般には聞かない曲なので映画の中で突然に出会って驚きつつも嬉しく思いました。曲調があまりに暗すぎるのですね。でも私にとってはショパンのマズルカといえばこの曲なのです。

 思い入れのある13番イ短調作品17-4のことばかり書いてしまいましたが、その他にも魅力的な曲がもちろん多くあります。5番変ロ長調作品7-1、17番変ロ短調作品24-4、25番ロ短調作品33-4などは愛らしいメロディで誰しも一度は聞いたことのある著名な曲ですね。

iTunes Music Store では試聴も購入(ダウンロード)も可能です。
  ルービンシュタイン/ショパン・マズルカ集 → Arthur Rubinstein - Chopin: Mazurkas

詳しくはアマゾンでどうぞ。→ ルービンシュタイン/ショパン・マズルカ集
   

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