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フラン・ウォーレン/ムード・インディゴ

JAZZ Vocal

2005年05月02日

mood_indigo.jpeg Fran Warren/ Mood Indigo

 今日はフラン・ウォーレンです。40年代からチャーリー・バーネットやクロード・ソーンヒルなどの楽団専属歌手として活躍した実力派です。本作はSP盤数枚を1枚にまとめたアルバム。1,3,5 ジョー・リップマン楽団、2,4,6,12 ラルフ・バーンズ楽団、7,10 ニール・ネフティ楽団、9,11 ネルソン・リドル楽団、8 ルー・ダグラス楽団。1951-55年録音。

 フラン・ウォーレンといいますと、クロード・ソーンヒル楽団の名盤『リアル・バース・オブ・ザ・クール』(1947年)での「サンデイ・カインド・オブ・ラブ」や「アイ・ゲット・ザ・ブルース・ホエン・イット・レインズ」での名唱が私にとっては大変に忘れがたい印象深いものです。高音部の美しい情感、しっとりとした清潔感などは独特の魅力があります。

 フラン・ウォーレンは48年以降シングルとして独立し、一流ナイトクラブでのライブ活動、49年ブロードウェイ・ミュージカル「アズ・ザ・ガールズ・ゴー」出演、50年「フィニアンの虹」地方興行の主役、54年には映画「凹凸海賊船」出演など、それなりの活躍をしています。そうした彼女のことを知るべく残されたアルバムがその実力の割には少なすぎると正直なところ思われます。本作は50年代前半のSP盤を集めたオムニバス盤ながらウォーレンの特徴がよくでており貴重なアルバムだと思いますね。

 60年代以降はあまり活躍がなく、70年代では消息さえ聞かれなくなったとのことで、1926年生まれということですから、50年代後半以降、すなわち30才を過ぎてからの活躍があまり無かったというのはとても残念に思われます。

 全12曲。スタンダード曲が品よく歌われており、確かにインパクトに欠けるきらいはありますが、その味わい深い歌い回しと麗しい声にはボーカル・ファンを十分納得させるものがあると思いますね。まあ日本人受けするということかもしれませんが。このアルバムと上に挙げたクロード・ソーンヒル楽団の2枚は私にとってはとても大切ななごみ系の音楽です。

1.ムード・インディゴ
2.どこへ行っても
3.エヴリワン・ニュー・バット・ミー
4.スピーク・ロウ
5.アンレス・ユーア・ニア・ミー
6.ウィッシュ・ユー・ワー・ヒア
7.忘れ得ぬ人
8.ユー・プロミスト・ミー
9.ジャスト・フレンズ
10.ラヴ・ミー・ラヴ
11.アイ・ヒア・ア・ラプソディー
12.恋とは何でしょう

詳しくはアマゾンでどうぞ。→ Fran Warren/ Mood Indigo

 ちなみに、クロード・ソーンヒルの上記アルバムを私は20年以上前に中古レコードで購入したのすが、今は編曲を担当していたギル・エヴァンス名義の類似CDアルバムが入手できるようですね。アマゾンで入手可能です。→ The Real Birth of the Cool: Studio Recordings 。試聴もできるようですが、残念ながらあのサンデイ・カインド・オブ・ラブは入っていません。

 クロード・ソーンヒル楽団でのウォーレンの歌はJR.comで試聴可能です。
 → The Complete Fran Warren With Claude Thornhill
同じアルバムはamazon.comでも試聴可能です。
 → The Complete Fran Warren With Claude Thornhill

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投稿者 Jazz Blogger T : 23:42 | トラックバック

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