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ジャッキー・バイアード/ハイ・フライ

JAZZ Piano 2

2005年05月01日

high-fly.jpeg Jaki Byard/ Hi-Fly

 今日はジャッキー・バイアードです。バイアードは60年前後から独特の音楽性でその鬼才ぶりを認められていた個人的にお好みのピアニスト。トリオでの代表作といえば本作です。パーソネルは、ジャッキー・バイアード(p)、ロン・カーター(b)、ピート・ラロッカ(ds)。1962年録音。

 私にとってジャッキー・バイアードといえばミンガス・グループにおいてその独特のセンスで光彩を放ってきたとても気になるピアニストの一人です。そのバイアードがロン・カーターとピート・ラ・ロッカという当時気鋭のメンバーとともに残した62年録音のいぶし銀のようなピアノ・トリオ盤です。

 その鬼才ぶりはたとえサイドメンであっても少し耳にすれば一目瞭然なほどに当時のバッパー達とは一線を画するものですが、本作はそうしたバイアードの個性と音楽性が全方向から全開しているという点で間違いなくバイアードの代表作の一つでしょう。

 黒くてブルージーそれでいて極めてピアニスティックな演奏スタイル、それに新鮮な感覚のハーモニー、さらには意外性のある全体の組み立てなど、バイアードのピアノにはオンリーワンの個性が毅然たる風貌で直立しているのです。

 例えば、「ラウンド・ミッドナイト」に聞かれる静かでブルーだけれど情念の発露を隠しようもない内的表現にはバイアードの持つ本質的な美学が結晶となって輝いているかのようです。また、カーリン・クローグとアーチー・シェップの名演が思い浮かぶキュートなメロディの名曲、「ハイ・フライ」ではバイアードのテーマ主題の扱いについての尖がった独特の感覚と共にメロディストとしてのリリカルな一面が垣間見えますね。

1. Hi-Fly
2. Tillie Butterball
3. Excerpts From "Yamecraw"
4. There Are Many Worlds
5. Here To Hear
6. Lullaby Of Birdland
7. 'Round Midnight
8. Blues In The Closet

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