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リー・モーガン/ヒアズ・リーモーガン

JAZZ Trumpet

2004年11月29日

リー・モーガン/ヒアズ・リー・モーガン Lee Morgan / Here's Lee Morgan

 こんにちは。今日はリー・モーガンです。早熟の天才トランペッター、リー・モーガンの私のお気に入りアルバムです。パーソネルは、リー・モーガン(tp)、クリフ・ジョーダン(ts)、ウィントン・ケリー(p)、ポール・チェンバース(b)、アート・ブレイキー(ds)。60年録音。ヴィー・ジェイ・レーベル。

 リー・モーガンは1938年7月米国フィラデルフィア生れ。53年から本格的な活動を開始、ディジー・ガレスピーのビッグバンドやアート・ブレイキー率いるジャズ・メッセンジャーズで活躍し20才前後で名声を得ています。58年ワンホーン・アルバム「キャンディ」、さらに64年ジャズ・ロック元祖「ザ・サイドワインダー」の大ヒットを放ちますが、72年ニューヨークで愛人に射殺されるという劇的な最期を迎えます。

 このアルバム、勿論、リー・モーガンの絶頂期を捉えて貴重ですが、リズムのケリー、チェンバース、ブレイキーという編成が凄いというか珍しいですね。この時期は入れ替わり立ち代り有名どころ各5人くらいのピアノ、ベース、ドラムスで組み替え実験をしているようです。何といってもウィントン・ケリーがこの時期では旬の人、マイルス・グループで活躍しており絶好調です。このヴィー・ジェイ・レーベルにも同時期アット・ミッドナイト、枯葉、ケリー・グレイト等の名盤を残していますね。そのブルース・フィーリングと粒立ちのよいシングル・トーンが堪りません。

 リー・モーガンのトランペットは気風(きっぷ)がよくてテクニック抜群でそれでいてミュートでの繊細さもありということでもう言うことなしです。クリフォード・ブラウンというさらに上をゆく天才がいましたけれど、安定感がありすぎて面白みがないかな、モーガンの方がスリルがあってよいのではというのが私の個人的な印象です。サイドワインダーまでそのファンキー路線が大衆化されてしまいますと私にはちょっとくどくて引いてしまうのですが、このアルバムの60年くらいまでのモーガンは正統派ハードバップの王道を邁進しており好感が持てますし大ファンですね。3.I'm a Fool to Want You はリー・モーガンの名演の一つですが、正直言いましてこの曲ではウィントン・ケリーのピアノ、そのブルージーで渋いフィーリングに脱帽です。モーガンは少しアップテンポでの快調で奔放なファンキーなソロに魅力を感じます。

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投稿者 Jazz Blogger T : 21:39 | トラックバック

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