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ブルー・ミッチェル/ブルース・ムーズ

JAZZ Trumpet

2005年01月29日

blue's mood.jpg Blue Mitchell / Blue's Moods

 今日はブルー・ミッチェルの「ブルース・ムーズ」です。ハード・バップの後期から活躍する名トランペッター、ブルー・ミッチェルの痛快なワン・ホーンの代表的傑作です。パーソネルは、ブルー・ミッチェル(tp)、ウィントン・ケリー(p)、サム・ジョーンズ(b)、ロイ・ブルックス(ds)。1960年NY録音。Riversideレコード。

 ブルー・ミッチェルといえばホレス・シルバーのアルバムなどで聞かれるように常に安定で卒のない信頼できるトランペットという印象があります。完璧なテクニックとブルージーなフィーリングで60年代前後で最も期待されたトランペッターの一人です。本作の「ブルース・ムーズ」はウィントン・ケリーらのリズム隊をバックにワンホーンで快調に歌いまくるミッチェルが存分にその本領を発揮した一枚です。

 60年前後のウィントン・ケリーはマイルス・グループのピアノであり、優れたリーダー作を次々に世に送り出す、まさに絶好調そのものでした。本作でもミッチェルと対等に見事なブルージーなソロを繰り広げており、本アルバムをよりいっそう魅力あるものにしています。オーソドックスなハード・バップのトランペット作品としては、バランスがよくて究めて完成度の高い品のあるアルバムだと思います。

 全8曲、ミッチェルのよくコントロールされた歌心あふれるソロとケリーのブルージーなソロとを随所に聴くことができます。1. I'll Close My Eyesはキュートなテーマ・メロディと快調なミッチェルのソロが光ります。4.Kinda Vagueは渋いブルースでやはりケリーのピアノに格別の味わいがありますね。6. When I Fall In Loveはスタンダード・バラードですが、ミッチェルの冷静沈着なクールなバラード・プレイが素晴らしい。

 1、2、5、8などの少しアップ・テンポでのミッチェルのトランペットが限りなく心地よくて大好きですね。ジャズ本来の軽快さとグルーヴィーを堪能できます。ほんとにこのアルバムは安心してジャズに浸れるとてもおしゃれな一枚だと思います。

1. I'll Close My Eyes
2. Avars
3. Scrapple From The Apple
4. Kinda Vague
5. Sir John
6. When I Fall In Love
7. Sweet Pumpkin
8. I Wish I Knew

JR.comでは試聴が可能です。→ Blue Mitchell / Blue's Moods

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投稿者 Jazz Blogger T : 21:32 | トラックバック

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