メイン・ページ > JAZZ Trumpet > ドナルド・バード/バード・イン・ハンド

ドナルド・バード/バード・イン・ハンド

JAZZ Trumpet

2005年03月11日

byrd in hand.jpeg Donald Byrd /Byrd in Hand

 今日はドナルド・バードです。ハード・バップの名作『バード・イン・ハンド』。パーソネルは、ドナルド・バード(tp)、チャ-リー・ラウズ(ts)、ペッパー・アダムス(bs)、ウォルター・デイヴィス(p)、サム・ジョーンズ(b)、アート・テイラー(ds)。1959年3月録音。BlueNote4019。

 ドナルド・バードは50年代にポスト・クリフォード・ブラウンとしてリー・モーガンらとともに期待された新人でした。本アルバムはバードの初期代表作と言えるハード・バップの名作です。長く私のお気に入りです。バードといえば以前にご紹介したファンキー・ジャズの名盤『フュエゴ』(1959年10月録音BN4026)の方が著名かもしれませんが、本作は正統派ハード・バップでありファンキーに突き進む前夜のような雰囲気があります。ですから、こってりファンキーに少し食傷気味の私のようなジャズファンにはこちらのバードの方が日常的によく聴くことになります。

 ドナルド・バードの明朗でブルージーなペットの特徴がよく出た作品ですので、バード・ファンでバードをもっと知るには外せない一枚でしょう。編成はチャーリー・ラウズとペッパー・アダムスとの3管となっており、トランペットにテナーとバリトンという変則な編成ながら、計算されたアンサンブルが効果的に展開されています。ペッパー・アダムスのバリバリしたバリトンがいい意味でアクセントになっています。それに、この時期(58-59年)セロニアス・モンク・カルテットのメンバーである、チャーリー・ラウズ、サム・ジョーンズ、アート・テイラーの3人がすべて参加していて、ラウズが渋くて老練なテナー・ソロを聞かせてくれます。

 全6曲。ハード・バップ~ファンキー調の魅力的なメロディが並びます。1曲目のバードとサム・ジョーンズの出だし部分などはハード・バップの醍醐味を伝える典型的なものだと思います。テーマを紹介した後に各ソロが順にバトンを繋ぐように弾きつがれて行きます。4曲目もキュートなテーマを展開していましてこれぞブルーノート・サウンドとゾクゾクするものを感じさせてくれます。やはりバードのソロは見事ですしラウズの流麗さもさすがという感じです。

1. Witchcraft
2. Here I Am
3. Devil Whip
4. Bronze Dance
5. Clarion Calls
6. The Injuns

JR.comでは試聴可能です。→ Donald Byrd /Byrd in Hand

詳しくはアマゾンでどうぞ。→ Donald Byrd /Byrd in Hand

ブログランキングに参加中です。よろしかったらクリックをお願いします。日々の記事更新の励みにさせていただきます。→人気ブログランキング

投稿者 Jazz Blogger T : 21:28 | トラックバック

« エディ・コスタ/ザ・ハウス・オブ・ブルー・ライツ | メイン | ゲルギエフ/チャイコフスキー交響曲第6番「悲愴」 »

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://dellton.com/cgi/mt/mt-tb.cgi/304

Copyright (C) 2004-2014 MY FAVORITES All Rights Reserved.