メイン・ページ > JAZZ Trumpet > マイルス・デイヴィス/マイルス・イン・ベルリン

マイルス・デイヴィス/マイルス・イン・ベルリン

JAZZ Trumpet

2005年03月24日

in_berlin.jpeg Miles Davis/Miles in Berlin

 今日はマイルス・デイヴィスの『マイルス・イン・ベルリン』です。ウェイン・ショーターが加わりレギュラー・クインテット発足後第1作です。パーソネルは、マイルス・デイヴィス(tp)、ウェイン・ショーター(ts)、ハービー・ハンコック(p)、ロン・カーター(b)、トニー・ウィリアムス(ds)。1964年ベルリン・フィルハーモニック・ホールで録音。

 60年代半ばのマイルスの音楽は私のfavoritesです。モダン・ジャズの洗練されたエッセンスと熟れた果実の芳香を感じることができます。ハービー・ハンコック、ロン・カーター、トニー・ウィリマムスのリズムがスリルとロマンに満ちていますし、ショーターが加わることで奔放なフリーの要素が導入されさらに神秘的な色彩が加わることでマイルス・グループの音楽性が一気に拡大しています。

 下記に少しまとめてみましたが、⑥と⑧以外はすべてライブ演奏で、⑦のシカゴでのエキサイティングなライブ演奏が最も好みです。ここでのウェイン・ショーターの新鮮なテナー美学は驚きですし、ハンコック以下のリズムも驚異的な世界を築いています。それにマイルスが1年のブランクの鬱憤を振り払うかのような溌剌とした演奏を繰り広げています。

①In Europe 63.7.27 Coleman,Hancock,Carter,Williams
②My Funny Valentine 64.2.12 Coleman,Hancock,Carter,Williams
③Four&More 64.2.12 Coleman,Hancock,Carter,Williams
④In Tokyo 64.7.14 Rivers,Hancock,Carter,Williams
⑤In Berlin 64.9.25 Shorter,Hancock,Carter,Williams
⑥ESP 65.1.20-22
⑦At the Plugged Nickel 65.12.22-23
⑧Miles Smiles 66.10.23-24

 また、ショーター色の濃い⑥も大好きですし、②や本作の⑤も大のお気に入りになっています。メンバーもテナーが流動的でしたが本作がショーターがレギュラーとして加わった最初の録音です。本アルバムでは当時ライブでしきりに演奏しているレパートリー曲が中心ですが、2.枯葉はあまり演ってない曲、その解釈が新鮮でおもしろく、ショーターのテナーがすでに本来の特徴を出し切っていて深い世界を形作っていますね。ソロの構築力はいつもながら非凡さを感じさせます。収録曲は以下の5曲。

1. Milestones (8:58)
2. Autumn Leaves (12:48)
3. So What (10:40)
4. Walkin' (10:38)
5. Go-Go (Theme And Announcement) (1:46)

JR.comでは試聴可能です。→Miles in Berlin

詳しくはアマゾンでどうぞ。→ Miles Davis/Miles in Berlin

ブログランキングに参加中です。よろしかったらクリックをお願いします。日々の記事更新の励みにさせていただきます。→人気ブログランキング

投稿者 Jazz Blogger T : 21:26 | トラックバック

« コールマン・ホーキンス/ジェリコの戦い | メイン | ビル・スナイダー/ミュージック・フォー・ホールディング・ハンズ »

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://dellton.com/cgi/mt/mt-tb.cgi/302

Copyright (C) 2004-2014 MY FAVORITES All Rights Reserved.