メイン・ページ > _Popular Music > ビル・スナイダー/ミュージック・フォー・ホールディング・ハンズ

ビル・スナイダー/ミュージック・フォー・ホールディング・ハンズ

_Popular Music

2005年03月25日

bill_snyder.jpeg Bill Snyder/ Music for Holding Hands

 今日はビル・スナイダーというピアニストの作品です。ホレス・ハイト楽団の主役ピアニストの幻の名盤が日本初登場、世界初CD化。メロウで美しい癒し系のピアノ・サウンドは極上。ムード・ピアノ・ファン必聴のピアノ・トリオの名演です。

 ムード・ピアノといえばすぐ思い浮かぶのが映画『愛情物語』(1956年)で有名になったカーメン・キャバレロの演奏するショパンのノクターン作品9-2をアレンジした「To Love Again」でしょう。実はこの映画はエディ・デューティンというピアニストの伝記映画なのですが、むしろキャバレロでなくビル・スナイダーがぴったりの適役であったというのが当時からの定評です。個性の強いキャバレロよりも品のよいスナイダーの方がデューティンに近いというわけですね。

 今もやっているのかどうか知りませんが、FMでジェット・ストリームという番組があり夜23時以降でお休み前の寛ぎのひと時に海外旅行をキーワードにした語りと口当たりのよいBGM音楽を流していました。たまに聞いたその番組の印象に最も似合うのがこのビル・スナイダーのピアノ演奏です。パリやローマなどヨーロッパの旅への誘いを妙にロマンティックに彩ってくれそうですね。

 海外で思い出しましたが以前にニューヨークに行った際にウォール・ストリートのマクドナルドで昼食を取る機会があり、吹き抜けの2階部分でピアノ生演奏が行われていまして、その曲調がこのビル・スナイダーのような雰囲気のお洒落でジャズ風香りのある上質なカクテル・ピアノなのでした。流石にNYは違うな、マクドで品のよい生演奏か、と驚いた記憶があります。ちなみに、すぐそばに後にテロで破壊されることになるワールド・トレード・センター・ビルがあり観光スポットになっていましたね。

 このアルバムはユニバーサル・ピアノ&スウィート・コレクション として2003年に世界初CDとして発売された10枚のうちの1枚です。これはユニバーサルが誇る豊富なカタログ群より癒しのピアノもの作品を精選したコレクション。堅苦しくなくリラックスして聴くには最適の作品ばかり。他にはカーメン・キャバレロ、エリス・ラーキン、アンドレ・プレヴィン、ヘイゼル・スコット、エディ・ヘイウッド、ビリー・テイラーらのピアノ作品です。

1.ジ・イレヴンス・アワー
2.マイ・オウン・トゥルー・ラヴ
3.ザ・ガール・ネクスト・ドア
4.ヤンガー・ザン・スプリングタイム
5.マナクーラの月
6.アイル・フォロー・マイ・シークレット・ハート
7.ザ・ハイ・アンド・ザ・マイティ
8.夢見る頃を過ぎても
9.アズ・タイム・ゴーズ・バイ
10.マイ・ディアリスト
11.フォーリング・イン・ラヴ・アゲイン
12.アイル・シー・ユー・アゲイン

 詳しくはアマゾンでどうぞ。→ Bill Snyder/ Music for Holding Hands

ブログランキングに参加中です。よろしかったらクリックをお願いします。日々の記事更新の励みにさせていただきます。→人気ブログランキング

投稿者 Jazz Blogger T : 09:53 | トラックバック

« マイルス・デイヴィス/マイルス・イン・ベルリン | メイン | 女と男のいる舗道/ジャン・リュック・ゴダール »

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://dellton.com/cgi/mt/mt-tb.cgi/514

Copyright (C) 2004-2014 MY FAVORITES All Rights Reserved.