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ジャッキー・マクリーン/ジャッキーズ・バッグ

JAZZ Sax 2

2005年04月23日

jackie's_bag.jpeg Jackie McLean/ Jackie's Bag

 今日はジャッキー・マクリーンのブルーノート初リーダー作の『ジャッキーズ・バッグ』です。パーソネルは、1~3がドナルド・バード(tp)、ジャッキー・マクリーン(as)、ソニー・クラーク(p)、ポール・チェンバース(b)、フィリー・ジョー・ジョーンズ(ds)。1959年1月録音。4~6がブルー・ミッチェル(tp)、ジャッキー・マクリーン(as)、ティナ・ブルックス(ts)、ケニー・ドリュー(p)、ポール・チェンバース(b)、アート・テイラー(ds)。1960年9月録音。BlueNote4051。

 レコードで言うB面4~6曲目が昨日ご紹介したティナ・ブルックス『バック・トゥ・ザ・トラックス』の2曲目と同じです。断然こちらのマクリーンがいいということで、恐らくはブルックス盤に収められたのは余りのものではないかと思われるのですね。このB面、ブルクスもミッチェルもそれにドリューも実にいい具合です。

 それにA面1~3曲目にはソニー・クラークが参加してドナルド・バードとの2管です。マクリーンはどれもク好調ですので申し分ないものですが、クラークがヘロイン中毒が悪化しているようで少しヘロヘロ気味ですが、さすがに3曲目でのソロはクラーク節の面目が保たれておりグッと来る演奏になっます。

 というわけで、これはいろいろ楽しめる面白いアルバムだと思いますね。四角張ったマクリーンの香ばしいアルトの響きが全回ですので、マクリーン目当てで十分に満足がえられましょう。プラスアルファとしてのブルックス、ドリュー、ミッチェル、それにクラークということになります。4曲目でのマクリーン→ミッチェル→ブルックス→ドリューの各ソロはいずれも素晴らしい内容でこの流れはまさしくブルーノート・サウンドの真骨頂を感じることができます。私はファンキー調よりもこうした真摯な直球系のバップが断然に好みなのです。

 5曲目は、一瞬ウエィン・ショーターかなと思わせるようなモード系の響き、それにソロはドリューのピアノのみという興味深い演奏です。このドリューの美意識はとても共感できるものですね。本アルバム中ひときわ印象に残る曲です。6曲目も4曲目同様にスピード感のある心地よいハード・バップです。やはり私にとってここでもブルックスのテナーが味があって目が離せないという感じですね。憂いがあって繊細な音色とフレージング。ペッパーやゲッツらの白人系哀愁感に通じる何かがありますね。

1. Quadrangle
2. Blues Inn
3. Fidel
4. Appointment In Ghana
5. A Ballad For Doll
6. Isle Of Java
7. Street Singer - (bonus track)
8. Melonae's Dance - (bonus track)
9. Medina - (bonus track)

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