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ティナ・ブルックス/バック・トゥ・ザ・トラックス

JAZZ Sax 2

2005年04月20日

back_to.jpeg Tina Brooks/ Back to the Tracks

 今日はティナ・ブルックスの『バック・トゥ・ザ・トラックス』ですね。ジャケット・デザインや曲順まで決まっていながら85年まで発売が見送られた幻の作品。パーソネルは、ブルー・ミッチェル(tp)、ティナ・ブルックス(ts)、ケニー・ドリュー(p)、ポール・チェンバース(b)、アート・テイラー(ds)。2のみジャッキー・マクリーン(as)参加。1960年NY録音。BlueNote4052。

 ティナ・ブルックスの初リーダー作『トゥルー・ブルー』(BN4041)はすでに以前に本ブログでご紹介していまして正直言ってべた褒めの内容でした。本作も甲乙つけ難いほど十分に素晴らしいアルバムだと思っています。ブルックスならではの憂いのある音色とフレーズが本作でも十分に発揮されており、長くお蔵入りになっていたことが不思議でなりません。

 メンバーは、トランペットがフレディ・ハバードからブルー・ミッチェル、ピアノがデューク・ジョーダンからケニー・ドリュー、それにベースがサム・ジョーンズからポール・チェンバースにそれぞれ替わっていますのと、1曲だけですがあのジャッキー・マクリーンが参加しているのですね。マクリーンが参加した2曲目Street Singerがブルージーで実に素敵な演奏なのです。ブルックスのソロが圧巻です。マクリーンのアルトが野暮ったく聞こえるほど繊細で粋で洗練されたフレージンングなんですね。この2曲目のみ『ジャッキーズ・バック』(BN4051)と同日録音で、メンバーは全く同じなのですね。なぜにこんなことに?と思いますね。というわけで、『ジャッキーズ・バック』の方も近々聞き比べた結果をご紹介いたしましょう。

 それに、4のスロー・バラッドFor Heaven's Sakeがまた素敵な演奏なのですね、これが。ブルックスの研ぎ澄まされた感性がほとばしるようですね。このテナーはほんとイカしてます。ブルー・ミッチェルもこの当りはお手のものでして負けずにキュートなソロをとっています。ブルー・ノート・レーベルのファンキー色の少ない典型的なハード・バップ、しかも微妙な色合いのある日本人好みの内容だと思います。

1. Back To The Tracks
2. Street Singer
3. The Blues And I
4. For Heaven's Sake
5. The Ruby And The Pearl

JR.comでは試聴可能です。→Tina Brooks/ Back to the Tracks

詳しくはアマゾンでどうぞ。→ Tina Brooks/ Back to the Tracks

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