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輪舞/ロジェ・バディム

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2005年04月24日

la_ronde.jpeg La Ronde/ロジェ・バディム

 こんにちは。今日はロジェ・バディム監督の『輪舞』です。アルチュール・シュニッツラーの著名な同名小説「輪舞」の2度目の映画化作品です。演者は、マリー・デュボア、アンナ・カリーナ、ジェーン・フォンダ、カトリーク・スパーク、フランシーヌ・ベルジェ、ベルナール・ノエル、クロード・ジロー、ジャン・クロード・ブリアリ、モーリス・ロネ、他。音楽/ミシェル・マーニュ。1964年仏。

 豪華な俳優による男女の織り成す味のある駆け引きを描いたとても気になる作品ですね。フランスはやはり恋愛の先進国というか大人の男女の国という印象になります。全部で10組の取組みが見られます。男優5人と女優5人が各2回づつ順に相手を変えて登場します。最後は元に戻るという意味で輪舞ということなのでしょう。

 その非常に高度なやり取り、それに素敵な女優さんがたくさん出てくるところが妙に惹かれますね。内容ははどうということはないのですが、それぞれの男女の風景がリアルかつ精緻に描かれているというわけです。

①娼婦(マリー・デュボワ)と兵隊(クロード・ジロー)
②兵隊(クロード・ジロー)と小間使い(アンナ・カリーナ)
③小間使い(アンナ・カリーナ)と若旦那(ジャン・クロード・ブリアリ)
④若旦那(ジャン・クロード・ブリアリ)と人妻(ジェーン・フォンダ)
⑤人妻(ジェーン・フォンダ)と夫(モーリス・ロネ)
⑥夫(モーリス・ロネ)と小娘(カトリーヌ・スパーク)
⑦小娘(カトリーヌ・スパーク)と作家(ベルナール・ノエル)
⑧作家(ベルナール・ノエル)と女優(フランシーヌ・ベルジェ)
⑨女優(フランシーヌ・ベルジェ)と伯爵(ジャン・ソレル)
⑩伯爵(ジャン・ソレル)と娼婦(マリー・デュボワ)

spark.jpeg ロジェ・バディムは私生活ではブリジッド・バルドー、カトリーヌ・ドヌーブ、そして本作にも出演しているジェーン・フォンダと次々と結婚をしてゆくのですが、女性の美や優しさに対する愛情ある視線には共感できるものを少しですが感じたりしますね。本作に登場している女優も粒ぞろいという感じでして、個人的な好みでは左写真のカトリーヌ・スパークや下のマリー・デュボワがいいですね。キュートなマリー・デュボワの写真はシャルル・アズナブールと共演した『ピアニストを撃て』からのものです。

marie_dubois.jpeg ほぼ原作通りということで、アルチュール・シュニッツラーの秀逸な原作小説が光ります。すでに映画化されたものが3本ありまして、映画化1作目はシモーヌ・シニョレやジェラール・フィリップらの出演したマックス・オフュルス監督1950年仏作品。このバディム監督作品は2作目で1964年仏作品。3作目はオットー・シェンク監督、フランシス・レイ音楽の1973年ドイツ作品でした。

vadim_fonda.jpeg 左はバディムとジェーン・フォンダの67年当時の写真です。

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