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ジョン・ジェンキンス/ジョン・ジェンキンスとケニー・バレル

JAZZ Sax 2

2005年09月28日

ballads_in_blue.jpeg John Jenkins / John Jenkins and Kenny Burrell

 今日はジョン・ジェンキンスです。パーカー派の実力あるアルト・サックス奏者ですね。少し哀感のある麗しい音色と流麗な歌心があって私にとってはお好みのとても気になる存在ですが、その活動期間が1957~58年の1年に満たないという夢幻のようなジャズマンなのです。パーソネルは、ジョン・ジェンキンス(as)、ケニー・バレル(g)、ソニー・クラーク(p)、ポール・チェンバース(b)、ダニー・リッチモンド(ds)。1958年録音。BlueNote1576。

 ほんとご無沙汰してしまいました。実は現在先週の土曜から名目は仕事ですが半分以上お遊びのような北海道出張中です。函館、札幌、小樽と来まして今週末は道東という8泊9日の旅です。今日は宿泊中のホテルからこのエノトリーを投稿しているのです。思えば先週の連休は今回の出張の準備などでほとんど休みのない1週間でしたが今週は時間的余裕が十分にあってやれやれというところです。

 さらに余談が続きますが、今日は午後時間がありましたので小樽の街を散策してきました。札幌から電車で40分の距離で、レトロな建物がいっぱいの素敵な街ですね。昔は横浜、神戸に次いで盛んだった港、戦前は海軍基地などもあった街ですが、今は観光を中心としたのんびりした風情ある街です。お寿司屋さんが100軒ほども立ち並ぶ寿司屋通りというストリートがありまして思わず暖簾をくぐってしっかり食してまいりましたですよ。アワビやほたて、カニ、いくら等々、特に貝系が美味でした。ここんとこ毎日のようにラーメンと寿司三昧の日々ですので感激はそれほどでもないという贅沢極まりない感想になりますですが。

 小樽の街は運河があったりレンガ造りの古くて立派な建造物がそこかしこに見られたりするいい感じの街並ですが、その一角に蔵を1軒ごとお店にしたジャズ喫茶が目につきまして思わず入ってしまいました。名はFree-Lance。2階にはモノクロ写真が飾ってあったりしてお洒落な空間になっています。ここで今日は久しぶりにテテ・モントリューのピアノを聞きました。トリオ演奏です。さすがにうれしくなりました。独特の早弾きピアノにはそこかしこにクセが見つけられますが、そうそうこれがテテ・モントリューだと一人ごちるというわけですね。Free-Lanceのwebサイトはこちら。→Free-Lance

 前置きが長くなって肝心のジョン・ジェンキンスのことを忘れそうになってきましたね。本作はiPodに入れてこの旅の期間中、飛行機の中やそこかしこで何度も繰り返し聞いてます。そういえば往きの飛行機ANAのスチュワーデスさん、いや今はキャビンアテンダントと言うのでしたね、その中に素敵な方がいらっしゃいました。一番前の座席でしたのでついつい見とれてしまいましたですね。何度も目が合いましたが先方も慣れているのかさわやかな微笑でさらりとかわすというような感じですね。愛想良くいろいろお世話をしていただきますとますます鼻の下を長くしてしまうという我ながらみっともない中年おじさんを実感したのでした(笑)。

 それとついでですがつい先ほど夕食にラーメン屋で味噌&麺をすすっていましたら、そこに地方の場末のお店には全く似つかわしくないこれまた素敵すぎる妙齢の美女が一人で入って来られましたですね。店員さんとその方の話に耳を傾けていますと東京から来たとかで、その立ち居振る舞いと受け答えの洗練された品のあることといったら、ああ今もまたため息が出てしまいそうですね。恥ずかしながらいい年になっても旅中にいますとついつい色気づいてしまう今日この頃です。もちろん言うまでもなく今こうしてホテルの一室で一人ブログに向かっているということは残念ながらその後何もなしというわけですがね、ふふふ。まあこの禁欲生活、いつまで持ちますことやら当人にとっては全く自信はありません。

 というわけで紙数がつきてきましたので、ジョン・ジェンキンスさんのことはまた次回に、とか、いやそういうわけにもまいりませんですね(笑)。ここ数日毎日のようにiPodで聞いていますし、そのアルトの響きに惚れ込んでいるのですから。ジャッキー・マクリーンに似ているとか言われますが、私にはマクリーンよりも上手い上に音色に艶があるように聞こえますよ。マクリーンにはぶきっちょなところがあって、それがまた彼の魅力でもあるのですが、ジョン・ジェンキンスにはこれといった欠点がないと思えるくらいに優等生なのです。クセがないってのは癖もの?なのかもしれません。

 サイドにケニー・バレルとソニー・クラークが参加していることが本作を決定的に素晴らしいものにしています。ジェンキンスのワン・ホーンにバレルのギターが一枚加わることで厚みのあるサウンドになり、ソニー・クラークのピアノがブルージーな雰囲気の外枠をしっかりと埋めています。ブルーノートの1500番台の多くはハードバップの名作です。本作もあまり目立ちはせずともジェンキンスの快調なアルトを記録した貴重で内容の濃い純正ハードバップの隠れた名作といえるでしょう。いや~本論が短かくてあっさりしすぎですね。サッポロラーメンのこってり具合とは対照的!

1. From This Moment On 7:37
2. Motif 6:14
3. Everything I Have Is Yours 6:10
4. Sharon 7:47
5. Chalumeau 5:56
6. Blues For Two 4:42
7. Sharon [stereo take] 6:27
8. Chalumeau [stereo take] 5:58

John Jenkins (as), Kenny Burrell (g), Sonny Clark (p), Paul Chambers (b), Dannie Richmond (ds). Recorded at 1958.2.9.

詳しくはアマゾンでどうぞ。→ John Jenkins / John Jenkins and Kenny Burrell


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投稿者 Jazz Blogger T : 21:24 | トラックバック

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