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ジェリー・マリガン&ポール・デスモンド/ブルース・イン・タイム

JAZZ Sax 1

2005年03月03日

desmond_mulligan.jpeg Gerry Mulligan & Paul Desmond/ Blues in Time

 今日はジェリー・マリガンとポール・デスモンドのバリトン&アルト・サックスの共演です。西海岸のクールなジャズの芳香が香ばしい渋い一枚です。パーソネルは、ポール・デスモンド(as)、ジェリー・マリガン(bs)、ジョー・ベンジャミン(b)、デイブ・ベイリー(ds)。1957年LA録音。

 デスモンドのアルトが存分に響き渡ります。バックにピアノのないベースとドラムだけの2サックスのカルテットですのでサックスの音色がダイレクトかつシンプルに伝わってきます。マリガンはずっとピアノレスでやってますのでいつもの聞きなれた雰囲気なのですが、デスモンドの場合はたいていブルーベックやギター伴奏が一緒ですのでこの種の雰囲気はとて新鮮に感じられます。

 その意味でデスモンドのアルトの憂いのある響きと秀麗なアドリブ・ラインをじっくりと堪能できるアルバムといえます。マリガンも負けじと味のあるセンスを披露しており、デスモンドのあっさり味とマリガンのこってり感が妙にバランスよく馴染んでいることもこのアルバムの魅力だと思います。

 いずれも白人サックスの西海岸ミュージシャンということでクールで洗練されたオシャレなジャズなのですね。派手さは希薄ですから、真のジャズ好きが日常的に楽しむにはもってこいの気軽で小ジャレタ類だと思います。私の場合、マリガンのレコードやCDはまさにそんな位置づけで、結構日常的に飽きることなく聴く機会が多いのですね。

 全7曲。いずれもほんといい感じです。デスモンドがやはり小粋で耳障りが格別です。もちろんマリガンはマリガンで味があります。マリガンだけですと一人で聴くのに十分なのですが、デスモンドが参加していますと誰かと一緒に「これいいでしょ」というノリでより楽しく聞けるようになるのですね。どの曲も同じように聞こえますが何度も聴いていますとそれぞれに個性と味が滲み出してくるのですよ。1、2、5あたりのミディアム曲がお気に入りです。

1. Blues In Time
2. Body And Soul
3. Stand Still
4. Line For Lyons
5. Wintersong - (take 1)
6. Battle Hymn Of The Republican
7. Fall Out

JR.comでは試聴可能です。→Gerry Mulligan & Paul Desmond/ Blues in Time  

詳しくはamazon.co.jpでどうぞ。→ Gerry Mulligan & Paul Desmond/ Blues in Time

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