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ソニー・クラーク/ソニー・クラーク・トリオ

JAZZ Piano 3

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2005年08月13日

sonyclarktrio.jpeg Sonny Clark / Sonny Clark Trio

 今日はソニー・クラークのピアノ・トリオの名盤『ソニー・クラーク・トリオ』です。こちらはTime盤で、同名のBlueNote盤と甲乙付け難い高水準の内容です。本作はすべてクラークの自作曲という意欲作でもあり、ブルージーな本領を発揮したクラークの代表作と言って過言ではないでしょう。パーソネルは、ソニー・クラーク(p)、ジョージ・デュヴィヴィエ(b)、マックス・ローチ(ds)。1960年録音。Time.

 BlueNote盤に比べてこちらTime盤の方は自作曲で固めているということもあってか幾分斬新な雰囲気が感じられます。ただ内容的にはブルースを主体としたものですのでソニー・クラークの特徴が存分に引き出されています。クラーク好みには安心して身を委ねられる堪らないアルバムですね。

 本作のクラークの自作曲はいずれも魅力のあるものです。2曲目Nica、5曲目Blues Blue、6曲目Junka、7曲目My Conception、8曲目Soniaなど素敵な主題メロディを持つ曲です。演奏自体についても、レコードのB面に当る5~8曲目が実に素晴らしいと思います。ミディアム・ブルースBlues Blueでの渋いピアノ・フレージングこそクラークの本質を明示しているものです。堪らないものがあります。明るい雰囲気のJunkaでの流麗に転がるクラークのピアノには実に心地よいジャズの醍醐味が凝集されているようであります。

 ピアノ・ソロの7曲目My Conceptionに耳を傾けますとそのパウエルを感じさせる極めてピアニステイックな演奏に改めて感心させられます。高い音楽性を有していることが明らかです。続く8曲目Soniaでは対照的にリズミカルに弾みつつグルーヴィーを漂わせる実に素晴らしいピアノ快演を聞くことができます。この5~8の4曲は実に密度の濃い内容となっています。まさにソニー・クラークの本領が全開しているといえるのではないでしょうか。 

1. Minor Meeting
2. Nica
3. Sonnys Crip
4. Blues Mambo
5. Blues Blue
6. Junka
7. My Conception
8. Sonia
9. Nica [Alternate Take]
10. Blues Blue [Alternate Take]
11. Junka [Alternate Take]
12. Sonia [Alternate Take]

Sonny Clark (p), George Duvivier (b), Max Roach (ds). 1960/3/23

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関連エントリーはこちら。
  →ソニー・クラーク『ソニー・クラーク・トリオ』(BN盤)
  →ソニー・クラーク『ソニー・クラーク・クインテッツ』
  →ソニー・クラーク『ソニーズ・クリブ』
  →ソニー・クラーク『ダイアル・S・フォー・ソニー』

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