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ジュニア・マンス/ジュニア

JAZZ Piano 2

2005年03月14日

junior.jpeg Junior Mance/ Junior

 今日はジュニア・マンスのピアノ・トリオの名作『ジュニア』です。小気味よくブルージーにスイングするピアノ・トリオ・ファン必携のおすすめアルバムです。パーソネルは、ジュニア・マンス(p)、レイ・ブラウン(b)、レックス・ハンフリーズ(ds)。1959年NY録音。Verveレコード。

 ジュニア・マンスは1928年生まれで、ダイナ・ワシントンの歌伴(54-55年)、キャノンボール・アダレイのコンボ(56-57年)、ディジー・ガレスピーのコンボ(58-59年)などを経て60年に独立、61年にはダウン・ビート誌国際批評家投票新人ピアニストとして1位に選ばれている実力のあるジャズマンです。そのピアノ・スタイルはアート・テイタムやオスカー・ピーターソンらの流れを汲みながら、ブルースを得意とする小粋によくスイングする類です。

 本作は名手レイ・ブラウンとの共演ということで快適なピアノ・トリオ作品に仕上がっています。とても渋い一枚です。何を聴こうかと迷ったときなどつい手が伸びるような、何気なく聞くにはもってこいのアルバムです。ベースとドラムが結構活躍しており、なかなかのインタープレイを繰り広げています。まあもちろんオーソドックスな演奏なのですけれど、典型的なピアノ・トリオの良さが凝集されているような一枚だと思うのですね。それにレイ・ブラウンのベースを堪能するアルバムという価値もあります。

 全10曲。ブルースが中心です。あまり黒くはなくて十分に堪能できるお洒落な感じのブルースです。例えば、8のBirk's Worksなどのグルーヴィーな感覚はそうそう他では味わえないでしょう。それにスタンダード曲4.Love for Saleでの急速調でのスイング感や、5.Lilacks In The Rainでのリリカルなタッチも特筆できると思います。あと、1や2でのブルージーかつグルーヴィーな感触はほんとクセになります。

1. Smooth One
2. Miss Jackie's Delight
3. Whisper Not
4. Love For Sale
5. Lilacks In The Rain
6. Small Fry
7. Jubilation
8. Birk's Works
9. Blues For Beverlee
10. Junior's Tune

iTunes Music Store では試聴可能です。→Junior Mance - ジュニア Junior Mance/Junior

詳しくはアマゾンでどうぞ。→ Junior Mance/ Junior


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